心象箱庭世界(ダイブ界)の目指すべき最終進化形態

投稿日 2024.04.30 更新日 2024.04.30
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ダイブ(白昼明晰夢)は、幽体離脱や明晰夢と違い、歴史が浅く発展途上にあるメソッドとなるため、タルパ界隈の考察勢を中心に様々な研究、模索が進められている。ただ、タットワの技法や水晶占いのスクライング、西洋魔術や催眠術、箱庭療法に見るような臨床心理学と相通じる要素もあり、むしろ既存の多くのメソッドを活用できる点から、幽体離脱や明晰夢よりも可能性は大きいと考えます。知恵袋かどこかのQ&Aサイトで、浮き草氏の考案した科学的根拠のない新生技術と批判されていた自称幽体離脱専門家がおりましたが⋯本気で思念体について考察して実践していたら、事前に考えておいた設定条件(種族、容姿、性格等)に基づき想念を集約する行為がタルパ錬成なら、世界観やシナリオに基づき想念に包まれる行為がダイブだと気づくはずです。

一つの大きな世界観に包まれて行くような感覚を得よう

仏門の修行も想念に包まれる努力みたいなものだと考えます。お坊さんの話を聞いていると、一つの大きな世界観に包まれて行くような感覚になります。それは神父さんも牧師さんも同じでしょう。また、これまで度々引き合いに出す宮沢賢治のイーハトーブや井上直久氏のイバラード、たむらしげる氏のファンタスマゴリアの世界観に触れて、何も感じない無感性な人はタルパ錬成に向いてないと思いますし、イマジナリーフレンドなんか持ち得ないと思います。前提条件スカスカのメンヘラや中二病は困ったものですが、旧来技法に過信し過ぎて、手段の目的化に陥った考察家もタルパ界隈をダメにした張本人だと言えます。日頃から白昼夢を体験していればダイブは納得の行くものだと思いますし、本当に幽体離脱を実現させている人なら、ダイブは幽体離脱の逆版だと気づくはずです。

理想は空想しただけで異世界トリップ

ダイブは幽体離脱の逆版とは、これもこれまで度々説明している通り、幽体離脱が体外に向かうものなら、ダイブはその逆の体内に向かうものだという話になります。そもそも、人間が寝ている間に見る夢は、体内で幽体離脱しているようなものです。自分の技術に自信があるのかどうか知りませんが、あまり特別なものと自認し過ぎると、こうした点に気づかない、学べないので、謙虚になった方が宜しいかと思います。余談や個人的な愚痴のようなものが長くなってしまいましたが⋯本題に入ります。記事タイトルにもある通り、ダイブの目指すべき最終進化形態、最高の理想形態ですが⋯実践の観点から言えば、ダイブ界の空想しただけでスーッとダイブできてしまう状態ですね。中身の充実性から言えば、タルパを完オートさせた時と同じ状態⋯ダイブ界の世界観の自律化です。

タルパ界隈の既存のダイブ法を改善して行く

まず、実践性の観点から詳しく話しましょう。当初、タルパ界隈の既存のダイブ法を参考にしたものを提案しました。瞑想時に体感する特有の方向感や浮遊感を利用(=ダイブ界につながる通路のような場所を通る、空や海を舞い降りて行く)することで、変性意識を徐々に深めて行き、最終的に事前に考えておいたダイブ界のイメージを被せて行く感じのものとなります。しかし、遊戯性を高める意図からプロセスの簡略化を試みました。楽しい空想に耽っていたら、あっと言う間に時間が過ぎていた⋯そんな経験をしたことのある人は多いと思います。これが普通の白昼夢になる訳ですが⋯これだけでもダイブ状態と言えばそうなります。瞑想はその日の体調や気分によって上手く行かない時もあり、ダイブ成功率は決して高いと思えません。だったら、もう省くべきです。

白昼夢を明晰夢化する意味

ただ、通常の白昼夢はボーっとしていて何となく思い付いた考えや思いをスタート地点に展開されて行くものです。白昼夢はある意味でダイブ状態と言えると述べましたが、これだけでは寝ている時に見る通常の夢と同じで、再現性はまったくありません。同じ内容や続きのようなものは見れません。明晰夢を見るための方法はいろいろありますが、多くは寝る前の事前準備に注力されます。それと同様に、白昼夢を明晰夢的なものに変えるため、世界観やシナリオを事前に考えておくことで、何気ない隙間時間にちょっと空想遊びをして見ることで、ダイブ界の中でのセカンドライフを楽しむことができやすくなります。これは中身の充実性にも繫がり、事前にあれこれ楽しく考えておくことで、再現性の高い明晰的な白昼夢を見ることができるようになります。同時に自律化となります。