どうやらタルパ戦争はなかったらしい
オカルトは本当に楽しい⋯面白いし飽きることがない。科学的な検証や実証は不可能であるが故、時に様々な憶測を呼ぶ。ぶっちゃけ、それもそれで面白い。個人的に陰謀論の類は嫌いであるが、それを大真面目で語る人達を見ている分には悪くない。タルパ戦争もいろいろ議論された挙句、関係者の間では集団幻覚説に落ち着いている。実際にそんな出来事はなかったにも関わらず⋯前回の話の続きであるが、一つ目の事実認識を唱えた人物をC氏とする。そのC氏はどうやらA氏と犬猿の仲であったらしい。今も関連する掲示板にその激しい応報の跡が残されている。タルパ戦争はC氏がA氏を貶めるためにでっち上げた話なのか?A氏が白を切ってウソをついているのか?どちらの話が真実なのか断言はできない。C氏も含めた当事者全員の行方がまったく知れないからだ。
誰の話が真実なのか?
当時、当事者たちは全員学生だったらしい。今は30代半ばくらいのいい歳をしたおっさん連中と化していると思う。中には結婚もしている者もいるだろう。ぶっちゃけ、A氏、B氏、C氏⋯いずれの立場であっても、他人には触れられたくない黒歴史になるだろう。それぞれ、どんな職業に従事しているのか知らないが私は占い師である。死ぬまでオカルトに身を捧げるつもりだ。だから、タルパ戦争の件は納得が行くまで考察を続ける。ただ、誤解がないように伝えておきたい。A氏、B氏、C氏のいずれにも肩入れするつもりはない。第三者として公平中立な立場を貫く。求めるものは【真実】である。そんな訳で今回から本格的な考察を行って行きたい。疑問はいろいろある。その一つ一つを検証、結論を出して行くことで全体像が見えて来るかもしれない。
変性意識が解けないことはあるのか?
まずは、変性意識状態が解除できない恐れ、危険性はあるのか?である。ある種の催眠になるので、その可能性は大いにあり得る。しかし、死ぬまで永続的にそうなることは絶対にないので安心して欲しい。放置していてもいずれ正気に戻る。長くても数時間くらいで元の状態、通常意識状態に戻ると思う。そのまま眠り込んでしまえば、翌朝までには必ず元の状態に戻る。個人的には一つ目の事実認識で語られている半濁状態のようなものは長続きしないと考える。タルパ戦争は3~4日にわたるものだったらしい。ただ、タルパ戦争が起きた時期は暑い夏の盛り場である。2010年の夏は記録的な猛暑で、熱中症による死者を多く出した年でもある。半濁状態が事実であれば⋯恐らく、暑さによる自律神経の乱れが原因で、体に強い違和感が生じていたためではないかと推察する。
総合的に見ると二つ目の事実認識が真実のように思えて来る
そもそも、こう言うことは瞑想中が基本である。現実の日常生活を送りながら変性意識を保つのは至難の技である。当初、自分はてっきりA氏が寝たきり状態になったものと誤認していた。B氏に助けてもらうまでの間、トイレはどうしていたのか疑問だった。てか、深い変性意識状態になり、どうやってパソコンを立ち上げ、キーボードを操作して、スカイプでB氏と意思疎通が行えたのか⋯冷静に考えてみると不自然で不可解な点が次々と浮上して来る。これらの点から一つ目の事実認識は限りなく作り話に思えて来る。そうなると、とあるオカルト研究家のタルパ譲渡の話も信ぴょう性が薄れて来る。総合的に見ると二つ目の事実認識が優位となる。基本的にはA氏の話が現実的かつ常識的に考えて真実に思えて来る。しかし⋯前回も指摘した通り、その後のA氏らの行動が不可解だ。
決着の見えない対立の裏に隠された真実
勝手な推察となるが⋯どうも、A氏とC氏の両者で共通する課題、問題を抱えているように思えて来る。A氏が消極的態度でそれを避け、対して、C氏は積極的態度でそれを覆い隠そうとしている構図に見えなくもない。それが事件の核心部分、真実となるに違いないと見ている。それは一体なんであるのか?いくつか検証をしてみたい。ちなみにであるが⋯人工精霊・タルパ界隈をパロった自身の創作小説では、ロシアのスペツナズ超能力部隊による仕業と設定している。これにB氏が対抗するストーリーに仕上げるつもりだ。まぁ、これは冗談だ。ただ、特異な事件性からタルパ戦争をモチーフにしたネット小説はすでに存在しているようだ。鮫島事件と同様、それだけ好奇心をくすぐる事件なのだろう。では、A氏とC氏の両者で共通するものとは何か?迫ってみよう。次回続く⋯