オカルト界の一角で起きた怪事件「タルパ戦争」について

投稿日 2023.08.16 更新日 2023.08.23
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タルパ戦争と言う出来事をご存知だろうか?コアなオカルトマニアなら、きっと、どこかで小耳に挟んでいると思う。ああ、チベット密教の秘奥義として知られる、あの「タルパ」を暴走させてしまった人の顛末か⋯噂話から多くの方はそのように信じ込んでいると思う。今からおよそ10年ほど前、2010年の夏場に起きた事件とされている。当時は民主党の鳩山政権で、翌年の2011年にはあの未曽有の大災害「東日本大震災」が起きる。そのような時代背景の最中に起きた出来事である。当事者は全員行方をくらましており、その真相は闇の中である。ただ、確実に言えることは「二つの事実認識」としての見解があり、今も意見が割れた状態のままだと言える。まずは事件の概要から説明し、これら二つの事実認識を第三者の立場で客観的に説明、考察してみたい。

タルパ戦争の概要

2010年7月末、とあるタルパ愛好家A氏がダイブ中に、自身のタルパが暴走してしまい、ダイブ状態から現実世界への復帰、すなわち、変性意識から通常意識の状態へ安全に切り戻すことができなくなってしまい、意識が半濁状態のまま現実生活を余儀なくされ続けたと言うものだ。これを聞き受けたタルパ愛好家B氏が、A氏を救うべく遠隔念力のようなものでA氏のタルパを静め、A氏の精神をダイブ界から完全開放することに成功、問題解決に至ったとされている。具体的にはスカイプを併用する形で行われたらしい。これが事実であれば驚異的な出来事となるが⋯噂の域を出ない。今はA氏もB氏も行方をくらましており、真実は本当に闇の中だ。ただ、何かがあったのは確かなようだ。そして、憶測から二つの事実認識が生まれ、人により見解が大きく分かれる状況となった。

一つ目の事実認識・疑われた思念伝達と霊能力

事件以前の話となるが⋯A氏のタルパは、とあるオカルト研究家から譲り受けたものとされていた。前段で触れた遠隔念力とは「共有ダイブ」と呼ばれる思念伝達の一種で、一つのダイブ界を遠く離れた二人以上のタルパ実践者同士で共有して、その場で様々な念を交換し合うと言うものであった。これにより、実践者同士でタルパのトレードも可能とされている。ダイブ論を取り扱っている当サイトであっても、共有ダイブなるものは起こり得ないと考える。そんなものは不可能だ。それはさておき、事件終結後⋯なんと、そのオカルト研究家が、A氏に譲渡したタルパは存在しないことを暴露して来たのだ(理由と目的は後述)。A氏とB氏は騙された形となるが⋯一転、タルパ戦争はA氏の妄想、B氏の霊能力は偽物と厳しい批判を集め、二人は窮地に陥る。これが一つ目の事実認識だ。

二つ目の事実認識・ダイブの新しい形を模索した実験だった!?

タルパ戦争の裏で⋯実は、共有ダイブに疑問を持っていた一人のオカルト研究家により、共有ダイブの実存性を確かめるための実験が密かに仕組まれていたのだ。その後、A氏が再び現れ、次のように抗弁している。ネット上で流布されているタルパ戦争は尾ひれの付いた噂話に過ぎず、単に有志を集めて共有ダイブの実証実験を行っていただけに過ぎない。その過程で確かに体調不良を起こした者は出たが、噂されているような出来事は起きていない。そして、再び行方をくらまし二度と浮上して来ることはなかった。当方でもA氏への接触を試みていたが⋯もうあきらめることにした。過去に同じ試みをした者がおり、いずれも無反応であったとのことから、結果は同じだろうと断念した。尚、A氏とB氏に近い関係にあった信頼筋も「そもそもタルパ戦争はなかった」と断言している。

なぜ、当事者たちは姿を消したのか?

噂ではB氏はA氏の暴走したタルパと激しい攻防を繰り広げたと伝えられている。その様相はまるで戦争を思わせるものであったことから⋯これまた誰が名付けたのか不明であるが、後に「タルパ戦争」と命名された。しかし、その実態は心理学の試行実験に近く、スカイプを使いお互いにリアルタイムでダイブを行い、意識の共有化が確立できるかどうかの検証が行われただけに過ぎなかったようだ。複数回行われ一部で成功したと言われている。記録がまったく残されていないため、その真偽の程は不明であるが⋯どうやら真相はこの二つ目の事実認識に近いようである。しかし、それならばどうしてA氏とB氏は堂々と公式の見解を発表しないのか?謎である。ただ、人工精霊・タルパの世界に失望したと言い残し姿を消したのだ。この点については前出の信頼筋も頭を傾げている。