白昼夢を自由自在にコントロールする訓練
とりあえず、瞑想を習慣化して体得しましょう。慣れれば数分くらいの短時間で、脳を変性意識の状態へ持って行けるようになります。経験を積めば積むほど、変性意識も良質なものへと変わって行き、意識の中にある深い場所⋯深層心理世界の近くまで潜れるようになります。離人的な感覚を覚え始めたらダイブ成功の兆しです。具体的には、自分が自分の内側へ没入、肉体の表面的感覚がなくなり⋯これは人にもよると思いますが、精神と時の部屋のような真っ白な光景に包まれる感じになります。離人感には二種類あります。体の内側に引きこもり、二つの穴ポコから現実世界の様子を見る感覚と、体の外側に出て、幽体離脱したように現実世界を俯瞰する感覚です。ここでは前者の方法を応用したものになります。ダイブは幽体離脱と真逆の関係にあるとも言えます。
自分の内側へ意識が解離して行く感じがダイブ
どちらにしても、意図的に現実感を喪失させて、意識の内側へ没入したり、外側へ離脱する訳ですが⋯とりあえず、ここではダイブが目的なので、幽体離脱については、また、別の機会で語りたいと思います。次に、離人的な感覚について詳しく説明します。全身がモヤのようなものに包まれ、視界が真っ白になりますが⋯人によっては真っ黒かもしれません。私の場合、テレビの砂嵐のような光景になる場合もあります。まずは、この感覚を着実にものにしましょう。瞑想する都度、再現性を高めて行きます。最終的にダイブ界の光景を映し出すためのスクリーンになります。この際、聴覚にも顕著な変化が現れ始めます。耳鳴りに襲われ嫌悪感を覚えるかもしれません。しかし、それは最初のうちだけです。そのうち気にしなくなります。ダイブ開発が捗っている証です。
深い海の底へ向かって静かに沈んで行くイメージでやる
離人的な感覚がものにできるようになったら、次はある特定のイメージングでダイブの基本を習得します。幽体離脱の場合、意識を肉体から引き剝がすイメージで訓練しますが⋯ダイブの場合、内側への没入となりますから、意識を肉体から引き剝がすと言うより、落ち込むようなイメージをすると良いでしょう。海の中をゆっくり沈んで行くイメージです。空をゆっくり下降して行く感じでも良いでしょう。これは絶対ではありません。通路や回廊、トンネルのような空間、あるいは、宇宙空間を進んで行くようなイメージでも構いません。自分がやり易いと感じた方法でやりましょう。肉体の外側には出ないけど、内側で深淵にある何かに向かって移動しているイメージでやります。ただし、なるべく特定の方向を意識して、それに固定した方が安定的にダイブが行いやすくなります。
最初は簡素なイメージでやる
これまでの話をまとめますと⋯まず、とにかく瞑想を習慣化して変性意識状態になる鍛錬を行います。視界がモヤのようなものに囲まれ、体がフワフワと浮いているような感覚に至るまで毎日続けます。次に、瞑想で良質な変性意識状態を意のまま得られるようになったら、今度は変性意識状態に入りながら、体が一定方向に移動しているような感覚を再現できるようイメージしましょう。このレベルまで至れば、余計な雑念も払われ、瞑想は「空」になることが本来の目的ですが、特定のイメージングに集中しやすい状態とも言えます。ちなみに、人工精霊やタルパも、本来はこの状態を利用して「無」から作り出します。まぁ、余談ですが⋯移動しているような感覚の再現性が高くなって来たなら、その際のイメージングに毎日少しづつ装飾的な要素を加えて行くと良いでしょう。
慣れて来たら徐々に装飾的・背景的な要素を加えて行く
ただ、いつまでも真っ暗(または真っ白)な中を移動しているような感覚ではつまらんでしょう。飽きてしまいます。上で空や海を沈降して行く感じ、宇宙空間や長い廊下を進む感じと説明しましたが、実際のその空や海、宇宙空間、あるいは、廊下のような建物内のイメージを背景に設定しましょう。そして、一度決めたらなるべる変更しないようにしましょう。瞑想して変性意識状態となり⋯本物の海や空の中を舞い降りて行くような⋯宇宙空間や廊下の先を進んで行くようなイメージをリアルに感じられるようになるまで⋯さらに、さらに瞑想を極めて行きましょう。それがダイブ界⋯あなたのデスタウンにつながる通り道となります。そこを抜け出た先にデスタウンがあります。では、瞑想により作り上げた通り道からデスタウンへ抜け出る方法について解説します。続く⋯