イマジナリーフレンドの作り方

投稿日 2022.06.20 更新日 2023.01.16
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空想上の友達、イマジナリーフレンドの作り方について解説して行きます。イマジナリーフレンドは幼少期特有の心理現象で、様々な条件が奇跡的に一致して、はじめて出現して来るものです。程度の差も大きく、頭の中に存在しているような感覚から、チベット密教の秘奥義として知られるタルパのように、目の前に存在しているかのよう見える域までとケースバイケースです。いずれにしても、まるで独立した意思を持ち、本当に生きているかのように振る舞うため、イマジナリーフレンドと自然な会話も成立していることは珍しくありません。意識世界が穢れておらず、純真で要らぬ先入観を持ち合わせていない幼児ならではものとなります。このため、大人が意図して作り出そうとするのは困難です。しかし、あるプロセスを導入すれば可能になるかもしれません。

心象世界(空想世界)を利用する

先に結論から述べてしまうと、まず最初に、潜在意識と顕在意識の境界付近に閉ざされた意識世界を構築して、その中で自分好みの姿や性格をした存在を作り上げ、それをイマジナリーフレンドにしようと言う試みなります。閉ざされた意識世界とは「心象世界」であり、宮沢賢治のイーハトーブや井上直久のイバラードのような空想世界になります。この時点で⋯なんだ、ただの空想遊びではないか?それとイマジナリーフレンドに何の関係がある?そう疑問に思われる人は多くなると思います。イマジナリーフレンドは脳が発達途上で、現実と空想の区別ができない幼児の儚い意識世界の産物です。幼児は潜在意識と顕在意識の境目も曖昧です。これに対して、大人の意識世界は様々な情報で蓄積され⋯まぁ、いろんなもので穢れています。いろいろな先入観でガチガチに固まっています。

大人の意識からイマジナリーフレンドは発生しない

通常、大人の意識からイマジナリーフレンドが発生することはありません。もちろん、イマジナリーフレンドには個人差もあり、小学校の高学年くらいになってはじめて出現して来るケースもあります。しかし、中学生以降の大人となると懐疑的です。多くの場合、うつ病や双極性障害など、精神疾患の典型的な幻覚症状であり、解離性同一性障害(多重人格)と混同している事例も目立ちます。イマジナリーフレンドは正常な心理現象であり、断じて病的な幻覚、幻聴とは違います。本物のイマジナリーフレンドはその名の通り、友好的な存在であり、所持者に多くの恩恵をもたらしてくれるものです。ネット上における中二病界隈や病み系界隈などで自認している者は、ほとんどが何らかの精神病や人格障害を患っている者であり、イマジナリーフレンドと呼べるものではありません。

精神衛生上の安全を確保した新しいやり方

少し余談が過ぎましたが、大人の意識世界は深いため、潜在意識から湧き出て来たものは「常識と言う名の先入観」で、意識的にしろ無意識にしろ、顕在意識で表面化させないよう遮断します。でないと健全な社会生活が過ごせなくなります。これがないと「精霊さんの指示でやりました」と言って人様に危害を加え始めるアブナイ人になります。そのような悲劇的な末路を辿るはめにならないようにする意図からも、最初にしっかり閉じられた空想世界を作り、その中でイマジナリーフレンドを育てるスタンスを強くおすすめします。この手のサイトをご覧の方ならご存知かもしれませんが、人工精霊やタルパに手を出し、失敗する者が後を絶ちません。まぁ、文体から察しのついている人もいると思いますが、私は以前、人工精霊を作り方を紹介するサイトを運営しておりました。

ダイブと呼ばれる技を習得することで可能になる

以前の反省も踏まえ、新しい方式を模索した結果になります。とりあえず、これまで培われた固定観念や先入観などの影響を受けない区画のようなものを、潜在意識と顕在意識の境界付近に作ります。とどのつまり、大人になった今、幼児のような穢れを知らない純粋な意識世界を、大人の意識世界の深い場所に作り上げて行きましょうと言う話になります。そのためには「ダイブ」と呼ばれる技が必要となります。幼児の意識世界は浅いため潜在意識に迫るのは容易ですが、大人の意識世界は本当に深く、潜在意識の世界に到達するのは難しいです。ダイブとは、瞑想などで変性意識状態となり、静かなトランスを体験する神秘的な心理現象になります。瞑想を極めれば誰でもそれが叶います。とは言え、習得するまで時間がかかり、コツのようなものを掴むまでなかなか上手く行きません。