子供のような意識世界を作るところから始める

投稿日 2023.01.16 更新日 2023.03.11
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最初は空想して遊ぶだけで良いと思います。顕在意識の上層で空想世界を作り、瞑想の練習をしながら、それを徐々に深い場所へ沈めて行き、最高の感度、恍惚感を覚え始めたら、イマジナリーフレンドの作成に着手すれば良いと思います。人工精霊やタルパと言った代物は、所詮はイマジナリーフレンドを持ち得なかった人の代用的なものです。さらに、その作成は困難であり失敗して不幸になる者が後を絶ちません。ならば、少しばかり遠回りなやり方にはなりますが、幼児の意識世界を仮想的に構築して、その中でイマジナリーフレンドの発生を試みた方が良いと言えるでしょう。そもそも、人工精霊は西洋魔術に端を発するもので、タルパは東洋の宗教的な思想に基づくものです。魔術やチベット密教を知らない者が、そんなものに手を出せば失敗するのは当然です。

人工精霊・タルパとは似て非なるもの

イマジナリーフレンドの作り方を詳しく語り始める前に、まず、人工精霊やタルパで失敗して、精神をおかしくさせてしまう事象について触れておきます。結論から言うと、制御困難な侵入思考の擬人化、あるいは、それに成り変わっただけに過ぎないものです。自己暗示により実践者本人もそれと気づきません。中学生あたりの子がイマジナリーフレンドと称して吹聴している存在の正体もこれです。もちろん、すべてを否定しません。ごく少数ですが、問題を克服して幸福を手に入れている方もいらっしゃいます。自分から逃げるのをやめ、すべてを真正面から受け入れる勇気を持つまでに至った子は、思春期の不可解な存在が本物のイマジナリーフレンドへ変わることもあるようです。なんであれ、安全に隔離されていない点と良い土壌のようなものがない点は問題と言えます。

心象世界(空想世界)の作り方

美しい花を咲かせるためには、良い条件の整った場所と良い土壌が必要です。これはイマジナリーフレンド作りにも同じことが言えます。そのためにも、専用の意識世界をあらかじめ用意しておく必要性があると考えます。安全に隔離だとか、閉じられた場所と言うと、まるで檻の中にでも閉じ込めるような後ろめたさ、違和感を覚えるかもしれません。しかし、意識世界は物理的な制約のある場所ではありません。広大な別世界⋯言うなれば「異世界」「異次元世界」「デスタウン」「ユートピア」「桃源郷」になり得るものです。あなたが理想とする世界を構築すると良いでしょう。こちらの詳細は「心象箱庭世界(ダイブ界)の作り方」をご覧ください。個人的な話になりますが、私は地球のような惑星を一つを作り、現在そこでイマジナリーフレンド一体が順調に発生中です。

本題となるイマジナリーフレンドの作り方

次に、イマジナリーフレンドの具体的な作り方について説明します。あらかじめ設定を決めておく必要があります。生涯を通じた運命的な相棒、大切な存在となります。年齢、性別、容姿、性格、服装、髪型、習性や趣向など、順を追って丁寧に決めて行きましょう。当然、名前も必要です。また、人間でなくても構いません。人間の言葉を理解できる動物、獣人やエルフなどの想像上の存在でも良いでしょう。メカニック的なものが好きな人はロボットでもOKです。この辺はなんでもありです。各自、好きなタイプを選び、自由な発想でデザインして行きましょう。事前に構築しておいた空想世界の住人の一人として扱います。空想世界とイマジナリーフレンドを同時並行で作って行くことはあまりおすすめしません。空想世界作りをある程度先行させる形にしましょう。

心象世界(空想世界)の住人としてのイマジナリーフレンド

イマジナリーフレンドはあくまでも空想世界の住人であり、作ろうとするイマジナリーフレンドと同種の存在が、すでに無数暮らしている前提にしましょう。きちんとしたルーツや出自を決めておくことで、自分の意思世界の中にあって、自分の意識から完全に独立、分離した存在となり得ます。人工精霊やタルパを解離性同一性障害と混同するような困った人にならないためにも、このような事前設定は有効になります。また、イマジナリーフレンドに帰れる場所があれば、何かの都合で自分と距離を置きたい場合、一時的にイマジナリーフレンドとの交流を中断することも可能となります。タルパのデメリットとして、一度でも完遂してしまったら四六時中、一生涯の関係となり消すことができません。人工精霊の場合、消す方法はありますが100%保障されたものではありません。