大人でも可能性のあるイマジナリーフレンド

投稿日 2024.03.19 更新日 2024.03.20
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重要な点になるので、何度も書いておくが⋯ネット上で紹介されているタルパは、実質的には人工精霊であり、魔術や占いなどを基に理論構築された降霊術の一種、生霊の発生原理を応用したものに過ぎない。科学的な視点で見るなら、認知心理学を応用した脳内現象と言ったところだ。いずれにしても、タルパと言うものは、イマジナリーフレンドの代替的なメソッドに過ぎない。それ以上でもそれ以下でもないはずだ。魔術や占いに興味があるのであれば、人工精霊としてのタルパに挑戦すればいい⋯しかし、そこまで求めていないのであれば、素直にイマジナリーフレンド所持者を目指せば済む話となる。たしかに⋯本来、イマジナリーフレンドは生まれつき、自然発生的なものであるが、ダイブを活用することで、後天的にそれを成し得ることができるようになる。

イマジナリーフレンドの「型」について

タルパの型を否定しておいて、今さらそれはないだろ⋯そう憤る人は多いだろう。まぁ、ちょっと待って欲しい。ここで言う型はタルパ界隈の型とは違う。区分けのためのものではなく、可能性を広げる意図でのものとなる。むしろ、カムラッドの思想に合致して来る。まず、イマジナリーフレンドは先天型と後天型の二種類に分けられる点を挙げたい。このような定義、解釈をすることで、イマジナリーフレンドは生まれつき、自然発生的であると言う制約的な条件から解放される。誰でも大人になってからイマジナリーフレンドを持ち得る可能性が出て来るのだ。さらに、遅延型も提唱したい。厳密には先天型に内訳される型となるが、イマジナリーフレンド所持者としての資質を潜在的に持っていた者が、思春期以降にその才能を開花させるケースとなる。

発生型タルパはイマジナリーフレンドである

故に、発生型タルパは遅延型のイマジナリーフレンドであると主張している。思春期以降、ある日を境に脳裏で感じられるようになった存在は⋯遅れて現れて出て来たイマジナリーフレンドである。もちろん、従来の幼少期に現れるものと異なり、すでにそれまでに歩んできた人生で得たもの⋯様々な体験や知識からの影響要素は多分にあるだろう。当然、悪い感情に由来するものも多いだろう。見るもの聞くものすべてが新鮮で、純心な好奇心を原動力とする従来タイプとは違う。また、思春期ともなれば精神的な問題も抱え込みやすい。果たして⋯本物のイマジナリーフレンドと呼べるのか不安となる。まず、本物であれば必ず幼少期の記憶と直結しているはずだ。幼少期に発現すべきものが、環境的な条件が揃わずに眠っていたものが遅延型だ。次に、その確かめ方を説明したい。

イマジナリーフレンドの確かめ方

本物のイマジナリーフレンドであれば、必ずどこか懐かしく感じられる部分があるはずだ。そして、奇妙なファースト・コンタクトとなるが⋯その人自身のことをよく知っている、理解している存在として現れるはずだ。思春期以降に出現して来た存在に対して、愛憎劇を繰り広げているような者は⋯ただの精神病である。双極性障害や内在性解離などの精神疾患による幻覚症状だろう。早々に専門の医療機関を受診すべきである。その状態で思念体の世界に居座られても回りの者も迷惑だ。こういった者が「タルパの存在を否定するな」「タルパは生きている」などと主張し、不都合な真実を覆い隠したいがために、タルパ界隈で様々な禁足事項やタブーを作り上げて来たのだ。強い確信を得るため、一度すべてを否定したり疑問を持つ必要があると思うし、思念体は生きてはいない。

疑問を持ち考えることの大切さ

これも重要な点になるので何度も書き添えておくが⋯すべてを無条件に肯定したら、真理から遠ざかるのは必然だ。これを現実逃避とも言う。思念体は俗に「不可視の存在」とも言われている。見えないけど見える、いないけどいる⋯こうした矛盾は、そもそも、あり得ない否定的命題である。思念体の考察は否定から入るのが、真理到達への近道になるものと考える。ただ、否定と言う字面は確かに気分の良いものではない。疑問と言い換えることにしよう。自分の体で起きた現象に対して、何の疑問も持たず、全面的に肯定してしまったら危険だ。こちらの記事で情報をまとめてある通り、脳の異常な生理現象に由来するものなら、命に直結する危険性すら出て来る。まずは疑問を持て。あと、タルパは幽霊みたいなものだから生きていない。深層心理の記憶で活かされているだけだ。