タルパで憑依や自動筆記は本当に可能なのか?
結論からして可能ではある。ただし、魔術師や占い師、イタコなどに限られるのは言うまでもない。素人には絶対不可能である。タルパ界隈の憑依と称する行為は、版権やオリジナルのキャラクターによるなりきりであり、一人二役の自動化訓練で経験則的に誤って覚えた、速読法の一種(脳内音読OFF)による、無自覚(無意識とは違う)な演技と思われる。根本的に自動化とはまったく異なる。言葉を話す際、文章を読むように脳内音読はしていないと思う。しかし、パソコンやスマホで文字を打つ際はしていると思う。この時に脳内音読を止めれば、タルパに憑依されたような気分が味わえるのだろう⋯ただ、これ自体も相当な技となる。しかし、不安定で長時間維持し続けるのは難しく、ちょっとしたことで本人口調に急変してボロを出す。明らかな演技だ。
そもそも自動化とは何か?
タルパ界隈の憑依問題を突き詰めて行くと⋯自動化とは何か?に行き着くと思う。タルパ界隈的には「タルパの反応を予測せずに無意識化する」とされているが⋯これが自動化の訓練を大きく誤解された原因と言えるだろう。脳科学的な表現に言い直すとすれば⋯タルパの音声は脳内音読することで作り上げて行くもので、自動化とは脳内音読を意図的、予測的な段階を経て、最終的に無意識に行える状態へ昇華させるプロセスと言える。最初から訓練でしっかり脳内音読することで、タルパの音声が醸成されると同時に、タルパは所持者の自我からきちんと分離して、独立した意思を持つ存在として成長して行く。結果、タルパと面と向かった対話ができるようになるのだ。脳内音読しないと同化が始まり、ただの操り人形、なりきりへ変わり果てるようになるだけだ。
タルパの声は本当に耳で聞こえるようになってはいけないのだが⋯
もしも⋯私は脳内音読してますけど?等と言う自称憑依がいたら、そいつは完全な詐欺師と言える。脳内音読はそれを意識した対象(ここではタルパ)に対する間接的、二段階構えの思考動作だからだ。明らかにタルパと称するものを一度認識した上で、タルパの声を作り上げている動作となる。まぁ⋯これを正しい方向で活用すれば、上でも説明した通り、本来の自動化が進む。しかし、憑依と言う条件での場合、ただの演技⋯と言うよりは、ただの作り話に近い感じのものとなる。まさにゴッコ遊びである。また、視覚化がそうであるように⋯タルパの声は本当に耳で聞こえるになってはいけない。これは脳内音読によるタルパの音声イメージを、現実空間やダイブ界の中で重ね合わせることを意味する。訓練に脳内音読まで言及されなかったのは本当に悔やまれる。
自動化できない人に視覚化もできる訳がない
視覚化ともなれば自動化以上に難易度が高く、動的視覚効果に自動化は必要不可欠な前提的な要素となる。つまり、Xでタルパ専用アカウントを動かしている者の大半は、自動化も視覚化もできていない似非と言える。たまに本人口調へ戻る不自然な瞬間は⋯恐らく、うっかり脳内音読をしてしまった思考動作によるものだろう。憑依の場合における脳内音読は詐欺的な行為か、こうしたアドリブミス的な言動になると言えるだろう。こんなもの通常意識状態でやり取りをしている何よりの証拠と言える。すべて演技、ただの【なりきり】である。重要な点になるので二度伝えておくが⋯自動化とは脳内音読でタルパの音声イメージを作り上げ、脳内音読を無意識化するプロセスである。そのためには変性意識状態による訓練が必要不可欠であり、それが本来あるべき正しい姿勢となるのだ。
イメージする力がないからタルパと相対分離できない
変性意識状態で脳内音読の自動化訓練をすることで、深層意識の中へしっかり刻み込むことができ、タルパの声として無意識に感じることができるようになるのだ。Xでタルパ専用アカウントを動かしている者の大半は、実際、タルパとの対話ができている者は皆無に等しい。得意気に憑依と称したなりきり行為を楽しんでいる者ばかりである。タルパと顔を合わせて対話をしている様子がまったく伺えない。もちろん、言語のやり取りにこだわる必要もない。テレパシーのような非言語的なコミュニケーション方法もある。啓示でも受けたかのように⋯タルパの言いたいことを、結構な長文ですらすらと一回でまとめて書けるようにもなる。ただし、これは魔術師や占い師でないと実践は難しい。自称憑依は物事を総合的に理解する力、イメージする能力が欠けているため無理だろう。