タルパとイマジナリーフレンドの何が違うのか?
タルパとイマジナリーフレンドの違いについて、もう一回、情報を再整理しておこうと思う。尚、今日におけるタルパは、チベット密教に由来するものではなく、西洋魔術に端を発した人工精霊と同義であるが⋯以降はタルパに言葉を統一して説明して行く。タルパとイマジナリーフレンドは同じ思念体ではあるが、発生メカニズムと発現形態がまったく異なる。タルパは現実空間を背景にする形で、無意識化したい記憶情報を深層意識に刻み込みながら作り上げて行く。イマジナリーフレンドは深層意識へダイブして、その中での体験(シナリオ、夢小説)を積み重ねることで作り上げて行く。思念体は夢の中に登場して来る人物や動物と同じ原理で発現しているが⋯言ってしまえば、タルパは寝惚けた状態、イマジナリーフレンドは完全に夢の中での話となる。
夢の残像であるか否かの違いに過ぎない
冒頭の例え話は的外れに思われるかもしれないが⋯朝に目覚めた瞬間、直前に見ていた夢の残像が、しばらくの間、現実空間と重複して見えたことのある経験をした人は少なくないはずだ。夢の中にいたはずの人物や動物、虫などが今目の前にいる⋯タルパはそれをコントロール(詳細後述)、恒常化させているだけに過ぎない。一方、イマジナリーフレンドは白昼夢で特定人物の再現性を高めたものに過ぎない。もうここまで説明したら⋯感覚的にどちらが危険で安全か一目瞭然だ。タルパは本当に危険である。イマジナリーフレンドはほとんど空想遊びみたいなものになるので安全だ。精神衛生上の観点からこれ以上述べることは何もないだろう。これからはじめて思念体に挑戦する人は、まず、ダイブ界を先に作り、その後からイマジナリーフレンドを作ることに挑戦しよう。
視覚化訓練は夢の残像の脳裏化・抑止コントロール訓練
統合失調症や薬物依存症を患った連中の見えているものは、所詮は夢の残像と同じでコントロールされていないものだ。ここで言うコントロールとは、ビジョンを脳裏に映し変えて、深層心理に刻まれた記憶情報と直結させる行為を言う。タルパは現実空間を背景に見ているようにはするが⋯それはあくまでも、脳裏に映し変えたビジョンを現実空間と重ね合わせているだけで、本当に見え続けたら危険だ。実際、視覚化訓練をガチでやったものならわかるだろう。一瞬だけ本当に見えてしまうことがある⋯しかし、それを視覚化に成功したと喜んではいけない。ここで多くの者はその状態を再現しようと四苦八苦し始める。瞑想などで深い変性意識状態となり、眠気が誘われたことによる夢の残像に過ぎない可能性が高い。本来はそれと逆になるよう努めるのが正しいやり方だと考える。
視覚化は承認欲求の泥沼地獄にはまる危険性がある
視覚化訓練をしていて一瞬だけ本当に見えたものは⋯あくまでも、タルパの姿を現実空間に重ね合わせるためのサンプルイメージと考えよう。ただ、当サイトでは視覚化は本当に推奨しない。以前にも述べた通り、脳疾患の前兆現象も見落とす危険性もある。また、精神的に問題のある者が視覚化にこだわり出すと承認欲求の泥沼にはまる。心理投影の対象となるタルパ(と称するもの)と、自分の意思ではどうにもならない現実世界⋯この二つの要素を重ね合わせると、ひたすら自己の正当性を求め続けなければならない状態に陥る。そして、自分がタルパと信じる存在に、現実の方を合わせようと無茶な行動に出始める。普通は現実を認めて、タルパを現実に合わせようとするが、メンヘラは現実をタルパに合わせようとするのだ。タルパ界隈の関連する掲示板を見れば一目瞭然だ。
ダイブと承認欲求は無関係
現実世界は厳しいのが当たり前だ。当サイトが提唱するイマジナリーフレンドはダイブでの実践が前提条件となる。自分に都合良く自在に設定した架空の異世界、ダイブ界の中で楽しむ。ダイブ界は作った本人だけのオリジナルワールドだ。たしかに⋯イマジナリーフレンドの場合、先にダイブ界を作る必要があるなど、いろいろ手間がかかる。しかし、かけた手間暇の分だけ楽しさも倍増だ。自分一人だけが占有する世界の中での話となるので、そこに承認欲求は微塵も生まれない。何者にも心を縛られず自由な気持ちで楽しめる。内心の自由である。少しくらい欲望的な要素はあってもいい。ヘリコプター着地点マークなことを楽しみたければ、ためらず実行に移すと良いだろう。あまり大きな声では言えないが⋯Fセク専門の姉妹サイトも立ち上げた。リンクからどうぞ。