思念体を現象論として説明するための基本概念

投稿日 2023.06.13 更新日 2023.07.11
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何か霧消に書きたくなったので書く。思念は心象と密接な関係にあり、深層意識と連動させることで様々な可能性が見えて来る。身近なものを具体例として挙げるなら、夢占いや水晶占い、タロットなどの直感系の占術がそうだと言える。さらに、それを高度化させ、架空の命を生み出す行為を⋯チベット密教の秘奥義として知られるタルパになる。悟りの境地に至り、真理を会得するためには、瞑想による心の鍛錬を続け、深層意識を活性化させる必要がある。最終的に神との対話のようなものを求め、それを可視化させる行為がタルパなのだと考える。まぁ、普通の宗教はそこまでやらんが⋯修行を通じて、直前まで似たようなことをするんだと思う。そこに理屈めいたもの⋯現象論として説明を求めたいなら、ある基本概念を導入する必要がある。

現象を理解するための補助思考

物理学の世界では⋯この世のすべての自然現象、神羅万象を説明するため、様々な概念が定義されている。具体的にはエネルギー、ベクトル、ポテンシャル、スカラーなどと言ったものである。これらは誰しも学校の理科の授業で習ったと思う。しかし、どうも漠然とした抽象的なイメージのするもので、今でもよく耳にする馴染みのある言葉であるにも関わらず、上手い具合に説明するのが意外と難しい。中高生時代、不幸にして教職に不向きな無能理科教員の授業にあたってしまった人は尚更だと思う。それはともかく⋯ここで伝えたいことは、現象をわかりやすく説明、認識するため、こうした抽象的なイメージのする仮定的な要素を使う必要があると言うことだ。とりあえず、それ自体はよくわからなくてもいいが、現象を全体像として理解できればいい。

現象は複数要素の相互作用で発現する

現象は必ず複数の要因で発現するものだ。現象を構成する各要因としての要素と要素の間で生じる何か⋯相互関係や力関係のようなものが作用することで発現する。それを数式で表現して体系化させたものが物理や化学になる。随分と回りくどすぎる説明に困惑した人も多いだろう。しかし⋯特に、人工精霊やタルパを作る上で理解しておいて欲しいポイントとなる。オカルト的志向で実践するにしても、認知心理学の側面で実践するにしてもである。つい最近、姉妹サイトの方でも触れた内容であるが⋯オカルト的、スピリチュアル的に見たら、人工精霊やタルパ、イマジナリーフレンドなどの思念体は「気」を原料にして作られるものと言える。実際、人工精霊・タルパの世界ではよく目に言葉だ。一時期ではあるが、気のボール錬成のようなものが流行った時期もある。

オカルト的な怪しい発想で嫌悪している人は心が貧しい人

こう言った精神的産物は主観的なものであり、個々人の感性によるところが大きい。本人の目にはどういった風に映っているのかまでは詮索しない。図解やイラストを描き説明している人もいたが、リアルに視覚化されたものなのか⋯それこそ、概念として目の前にあるものとして感じているのかは定かでない。そこまで言及している人は一人もいないし、個々人に対してそこまで説明を求めるのは何か野暮な気がする。そっとしておくべきだろう。そこまで本気になって表現活動をしているのだから信じる。ただ、視覚化は本当に難しい。多くは後者、つまり、概念としてものになると思う。別にそれが悪いとは言わない。むしろ、健全と言えるだろう。人によっては少しだけ抵抗感を覚えていると思う。恥ずる必要もない。気は思念体を現象論として説明するための基本概念となる。

あくまでも架空の要素に過ぎない

最後に「えっ?」と思わせることを伝えておく。あのですね⋯気なんてものは存在しておりませんよ。うんなもんありませんから。エネルギーやベクトル、ポテンシャルとかスカラーなんて⋯それ自体、見えたり聞こえたり匂うものではありませんよね?気もそれと同じです。ただの【概念】です。中医学(漢方)の世界でも気は重要な概念として位置付けられていますが⋯それはあくまでも人体の構成要素である臓器と臓器の間の相互作用を解明、説明するために用いられている架空の要素、概念です。気の点滴とか気の注射なんてないですよね?そこをカン違いしている人が多い。そんな訳で注意喚起も兼ねて本記事を書いた。もちろん、降霊術や魔術の観点から実践している人を否定するつもりはない。本項の内容は一般論であり、物事を盲目的に捉え過ぎる者に対する警鐘である。