なんかを比喩表現したオカルト夢小説の舞台へようこそ

投稿日 2023.11.17 更新日 2023.11.17
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ヲチスレ⋯まぁ、どの界隈にも必ずあるもんだ。趣味の悪い連中が集まり、匿名で好き勝手放題に発言している。一体、どんな連中が投稿をしているのが猛烈に気になり⋯かなり強引なやり方ではあったが、IPアドレスの抜き出しやSNSアカウントの特定をやって見ることにした。結果、精神疾患で自宅療養中の者から、うだつの上がらん社会人まで⋯まぁ、一般的によく言われている通りだった。金持ちケンカせずは真理であることが見事に証明された。所詮、誹謗中傷は貧乏人のやることだ。なぁ、倉臼文磨よ⋯これがお前の言う「国」の正体だぞ。お前自身で囲っていた者の中から現れた心の最貧国だ。灯台下暗しとは⋯まさにこの事だな。この落とし前は付けさせてもらう。お前を永遠にサンタクロースとして弄り倒すことに決めた。以上、ただの詩です。

◇ ◇ ◇

 ヲティスタン共和国――

 トトバースのユーセリア大陸の中央部に位置し、国土の大半を砂漠で占めるつまんねぇ国である。首都はヤマダハルと言うオアシス都市で、かつては王政で中央トゥルパ首長国連邦と呼ばれ、交易で栄えた豊かな国であった⋯⋯

 しかし、今はほとんど形だけの民主国家に成り下がっていた。

 この国は、エノレフ族と呼ばれる耳の尖がった魔族をはじめ、様々な部族が暮らしており、みんな新しくできた政府の言うことを聞かず、ヤマダハル周辺を除いて、国内はハチャメチャで無政府状態に等しかった。

 しかし、そんな混沌とした状況を憂い、一人のうら若きエノレフ族の女性が立ち上がった。

「私がこの国を変えて見せる」

 彼女の名はトット・フォー

 若いと言っても見た目年齢が18歳くらいの美少女に見えるだけで、実年齢は今年で満200歳になる老女であった。砂漠の夜は昼間と打って変わり寒く冷える⋯⋯老齢の体にはこたえる。

 だから、毛糸のパンツを愛用していた。

 まぁ、そんな話はともかく⋯⋯

 ヲティスタン第二の都市、商都ア・オバ・クーを拠点に反政府組織を結成、惚気島から脱出して来た者を同胞として迎え入れ、世界征服の野望を抱いていたブリュリューズ伯爵率いるヲチスレ軍と合流する。

 そして、あの泥沼のヲティスタン戦争へと発展して行く。この話は、また別の機会に語ろう。

◇ ◇ ◇

次回、ヲティスタン共和国の近隣諸国について語ろう。