角錐型ダイブ界の作り方

投稿日 2023.09.21 更新日 2023.09.26
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次に、前回記事の最後で触れた⋯惑星型と平面型の中間的なダイブ界について詳しく語ろう。別に円錐でも構わないが⋯ここで語るものは、角錐状の閉鎖系を逆さまにした感じのものになる。惑星の中心核を頂点に扇状に切り出した感じのダイブ界です。これは私自身が当初作り上げた平面型の改良版と言えなくもない。経度や緯度を意識して作るなら角錐が分かりやすくなるので望ましいと言える。また、地表面が真四角だと東西南北と言った方位も取りやすくなる。ダイブ界の創造において方位は重力に次いで重要な要素となる。本当にまっ平な世界であったり、真四角の部屋のような閉鎖系だと、将来の拡張性を考えると難しい⋯故に、角錐型ダイブ界はおすすめのタイプになると言えるだろう。この独特な形状はイメージ的にも安定しやすく初心者向けになると思う。

初心者におすすめなダイブ界

最初からいきなり一つの閉じられた大きな世界、一個の惑星からの開発スタートとなると、余程な想像力がないと、発展の楽しみやイメージ的な整合性が取りづらくなると思う。基本、惑星型は上級者向けだ。初心者は平面型から始めるの良い。シムシティのような正方形マップのように、東西南北の境界線から向こう側は、本当に何かあるか分からない謎設定にしておいた方が面白いだろう。どういう訳か人や物資がガンガン運び込まれている⋯最初から一つの世界を完結的に設計デザインしてしまうと、この世界のどこから人や物資が湧いて出て来るのか困るだろう。別にそれを創造しても良いが⋯そんな細かいところまでいちいち考えるのも面倒。最初は小さい平面型から始めるのが簡単だし楽で面白いだろう。ただ、平面型にもデメリットや不足がない訳でもない。そこで逆角錐だ。

逆角錐にする理由

別に普通の平面型や真四角な部屋のようなものでも良いのでは?と思うかもしれません。これは以前にも指摘した通り、惑星表面の一部にいることを強く意識させるのが目的で「重力」をしっかり感じ取るためです。また、地下深くに高温のマグマがあるイメージも自然と持てるので、ダイブ界をより生き生きさせた世界に意識付けることもできるでしょう。火属性的なものはパワーの源です。さらに、遥か天空には宇宙があり、閉じられた小さな世界であるにも関わらず、太陽や月、正座などの様々な天体を、自然な感じで巡行させることができます。そう言った外的な装飾も付加しやすなります。東西南北の境界線、地上付近の各辺の長さはお好みでどうぞ。町内や学園レベルなら1km、市町村レベルなら10kmくらい、都道府県レベルなら100kmくらいでしょうね。

緯度経度は現実世界と同じにする

地表面中央を南北に走る経度を東経135度に設定すると良いだろう。緯度は好き好きで構わない。落ち着いた雰囲気のする世界観にしたければ高い位置に設定すれば良い。極寒のシベリアやアラスカは精神的に萎えるが、北欧のようなファンタスティックな雰囲気のする場所は悪くないだろう。とにかく気分を盛り上げたいなら⋯まぁ、極端な事例だが赤道直下でも良いと思う。ただ、これは以前にも述べた通り⋯気分的な問題だからこそ、自律神経失調症のような症状に陥らない危険性はないとは言い切れない。絶対に忘れて欲しくないことだが、オカルトや科学がどうこう以前に、ダイブは「催眠」の一種である点だ。やっているうちに本当に感覚が麻痺して、自律神経失調症のような状態にならない保障はどこにもない。緯度経度は自分が住んでいる場所と同じにするのが無難だろう。

イメージの安定性は上下方向の感覚・密度差が強く影響

角錐を逆さまにした感じの閉鎖系はいろいろな意味で便利な世界観となる。平面型の一種でありながら、大気や地中の設計デザインも詳しく決めることもできる。また、下から上に向かって無限大に広がって行く解放的な感覚、上から下に向かって凝集して行く重力的な感覚は、ダイブ界のイメージを安定的にする上で理にかなっているとも考える。人にもよると思うが、本当にただの平面形状のダイブ界だとペラペラ感が拭い切れず、一見すると簡単なようで、実はイメージの安定性はそれほどでもなかったように感じます。とりあえず、物足りなさを感じるようになったら、まったく同じものを東西南北いずれかに付け足して行くだけでOKである。このため、通常ダイブに使用しない拡張用のデフォルト設計デザインのダイブ界をあらかじめ用意しておくと良いかもしれない。