変性意識が精神に与えるリスクについて

投稿日 2023.02.21 更新日 2023.02.23
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人間が寝ている間に見る夢は、本当に唐突であり不思議でいっぱいの世界です。時に悪夢や過去の嫌な記憶が再現される等、泣きたくなるような悲しい夢見もあります。しかし、夢の中で強く感じた悲しみは心の浄化でもあり、精神的な成長や強さを促してくれる役目、反作用的な良い効果も果たしています。また、目覚めた瞬間、なんだ夢か⋯と、天にも昇るような安心感を覚えたなら、その日は心穏やかに過ごせることでしょう。しかし、同じ夢でも白昼の明晰夢はそうは行きません。また、明晰夢の一種なんだから自由自在だろうと思ったら大間違いです。寝ている時のものとはぜんぜん違います。白昼における明晰夢⋯すなわち、深い意識レベルに潜る「変性意識」は、侵入思考や過去の記憶との戦いにもなります。そのリスクについて説明して行きます。

変性意識(白昼明晰夢)の落とし穴

まず、明晰夢には二つのタイプがあります。その違いについて説明します。通常の明晰夢⋯自然な入眠で見るものは、途中で夢と気づいたものになります。最初から明晰状態で見れることはありません。明晰夢を見るための訓練は、この「気づき」の再現率を高めて行く感じになります。このため、夢のシチュエーションまで操作することはできません。学校の夢を見ていたら途中で夢と気づき、以降、夢の中の学校で好き勝手放題に振る舞う感じになります。対して、白昼の明晰夢は、完全に一からのものとなるので、通常のものと比べて自由度は各段に高くなります。夢のシチュエーションまで操作することができ、事前に考えて用意していた世界観を再現して、その中で楽しめるものになります。とても魅力的なものになります。しかし、後者には大きな落とし穴があります。

侵入思考や記憶の固定化による悪夢の再現

自然な入眠で見る夢は一過的なものであり再現性は皆無と言えます。基本的に毎晩違う夢を見るものです。入眠で明晰夢を見ることができる人でも、最初は普通の夢と変わりないので、シチュエーション自体は毎回変わるはずです。まったく同じ悪夢を毎日のように繰り返し見ると言う人は、精神的に強いストレスを受けている状態と言えるので、早急に心療内科へ行くことをおすすめします。それはともかく⋯白昼の明晰夢の場合、世界観の構築、つまり、シチュエーションの再現が基本となるので、それを作る過程で妙なものが紛れ込んだら大変です。世界観の一部として固定してしまいます。考えてみてください。もしも、強い嫌悪感の伴う侵入思考や、過去の辛い記憶に由来するものであったなら⋯そうなると同じ悪夢を繰り返し見るはめになります。

精神に重大な問題を抱えた者には自殺行為に近くなる

ただの空想遊びと侮ってはいけません。次々と過去の記憶が蘇ってきます。完全に忘れていたようなささいな記憶も鮮明に蘇って来ます。白昼の明晰夢は⋯言わば、瞑想しながら「箱庭療法」をしようと言うものに近く、その際に行う瞑想も、ある種の催眠や自己暗示をかける行為に近くなります。通常の瞑想とは大きく異なるものになります。このため、精神的に何らかの問題を抱えている人には禁忌となります。心療内科に通院中の人は原則禁止です。こんなものに興味や関心を持たず、医師の指示に従い治療に専念していてください。もちろん、人生はいろいろあります。現実で満たされない思いを、こう言ったもので満たすことをやめろとは言いません。言いませんが、結果的に現実生活へ良い影響を与える方向性で実践するようにお願いします。そして、何よりも楽しくです。

一般的な瞑想とは大きく異なるやり方

現代はストレス社会であり、時期により精神を大きく凹ませることは誰にでもあります。症状の軽いものであれば、普通の瞑想で心を治癒させることは可能です。瞑想で「空」になり、ごちゃごちゃとした頭の中を沈め、心をリセットさせることでストレスを緩和させることができます。あくまでも一般的な普通の瞑想で⋯当サイトで紹介しているものは、世間一般的には「変」であり、ディープでマニアックなものになります。普通じゃ物足りん!!こんなことができたら楽しいよね!!と言う好奇心旺盛で、脳が醸し出す神秘的な現象に純粋に触れたいと考える方のみ挑戦してください。子供のような無邪気で楽しい気分でワクワクさせながら挑みましょう。瞑想で「変」になり、楽しいもので頭の中を満たし、心を躍らせることで異世界トリップが叶います。