イマジナリーフレンド所持者の意識状態について

投稿日 2022.09.02 更新日 2022.09.30
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イマジナリーフレンド所持者の意識状態について考察したいと思います。本稿の目的はイマジナリーフレンドは正常な心理状態による健全な精神的産物であることの証明と、イマジナリーフレンドの意図的な発現方法(イマジナリーフレンドの作り方)に挑戦したい人のための基礎知識として啓蒙できるようになれば思い書きます。もちろん、個人的な持論も多く含み、これがすべてだとは言い切れませんが、少なくとも、重度のうつ病や統合失調症などの精神疾患による幻覚症状と明確に区別できるようなれば良いと考えております。本音を言わせてもらうと、そう言った人達をイマジナリーフレンドの世界に寄せ付けさせないための理論武装も兼ねたいと意図しております。とりあえず、人間の意識世界に関する話から、段階的に追う形で説明して行きます。

意識世界の構造について

意識世界の構造図

人間の意識世界は地層のように積み重なった構造をしており、顕在意識と潜在意識の二つに大別されます。さらに、顕在意識は上から外在心理世界、表面心理世界、内在心理世界の三つに分かれ、人間の意識世界は四つに細分化されます。それ以外の言葉は何となくイメージ的にわかると思いますので、詳しい説明は省きたいと思います。とりあえず、本稿を読み進めるにあたり、以下の構成表と照らし合わせながらお読みください。

意識世界の構造図

心理学を学ばれた方からすれば意義を唱えたくなる内容になるかもしれませんが、本稿はあくまでもスピリチュアルな視点からのものになります。心理学用語としての外在化や内在化とも直接的な関係性はございません。

表面心理世界と内在心理世界

まず、先に表面心理世界と内在心理世界から説明します。これらは一口に言ってしまえば、人間の建前と本音に相当するものになります。正常な一般人であれば、表面心理世界と内在心理世界は明確に分離されており、程度に均衡が保たれています。両者とも低次元な意識世界、顕在意識下にあるので、理性でコントロールすることが容易です。しかし、幼児は基本的に自制心が弱いため、この二つの心理世界は入り乱れております。小学校に通い始める頃になると落ち着きますが、子供と大人の中間世代となる中学生になると、ある種の調整のようなものが行われ、一時的にではありますが再び乱れ始めます。この調整のようなものとは、俗に「中二病」とも言われます。そして、高校生になると安定して、一人の人間として立派な大人へと成長して行きます。

深層心理世界

次に、潜在意識(深層心理世界)について説明します。これも一口に言ってしまえば、人間の無意識や動物本能的なものが多く潜んでいる領域になります。また、過去の記憶が多く眠っており、人間が寝ている時に見る夢も、この領域で起きている生理現象になります。多くの可能性を秘めている一方で、当然、トラウマや思い起こしたくない過去の悪い記憶も混在しております。スピリチュアルの世界は様々なジャンルのものに分かれておりますが、多くが深層心理世界を活用するものになります。瞑想も最初は内在心理世界、浅い世界を漂う感じになりますが、習熟度が増し脳内物質を自在に分泌できるようになると、潜在意識の世界から何かを引き上げたり、潜ることができるようになります。重度のうつ病や統合失調症を罹患された方が気軽に触れるものではありません。

外在心理世界

最後に外在心理世界について語ります。顕在意識の最上位領域にある心理世界となりますが、いわゆるメタ認知的な世界になります。自分を自分の外側から自分で分析するアレです。スピリチュアル的にはハイヤーセルフのいる場所と思って頂ければ良いでしょう。自分自身を客観視することで様々な才能や能力が開発できます。一般的には信仰心とも関係があります。また、オカルト的には幽体離脱とも関係があり、顕在意識と言うよりは超意識と表現した方が妥当かもしれません。潜在意識と表裏一体化させることで、通常の感覚では得られない神秘体験のようなものを目の当たりにすることができるようになります。しかし、この領域の活用は難しく容易いものではありません。誰でもと言う訳には行きません。それ相応の資質と修練が必要となります。

意識世界の中におけるイマジナリーフレンド

イマジナリーフレンドの発生源

イマジナリーフレンドの発生源は潜在意識(深層心理世界)になります。ただし、潜在意識から突然浮上して来る訳ではありません。顕在意識(内在心理世界)と潜在意識の境界が曖昧で、グラデーション化した状態であるのが前提条件となります。この前提条件を満たしているのは基本的に幼児だけです。大人だとこの二つの心理世界は明確に分断されているので、突然、何がしかの存在を脳裏で感じることはあっても、生理的に不必要な情報としてシャットアウトするようになります。さらに上位にある表面心理世界と内在心理世界の境界も強固なもので、つまらない言い方をすると固定観念に支配された壁なので、現実世界への干渉も強力に阻止します。幼児は裏表の心理が働かないので、表面心理世界と内在心理世界の境界はありません。現実世界への干渉が可能となります。

現実世界に干渉する深層心理現象として

生まれて間もない幼児の潜在意識(深層心理世界)は、せいぜい、無意識と本能的な何かしかありません。人生経験がほとんどないに等しい状態な上、視覚や言語などの認知機能も発達途上で弱いです。やんちゃな子は善悪の区別が付かないと言うより、建前と本音の区別が付かないが正確な表現かもしれません。ウソもウソと認識してませんから、精神世界の産物が現実世界に干渉して来るのは、ごく自然で当たり前な心理現象な気がして来ます。完全に忘れてしまっただけであり、意外と多くの人が幼少期にこのような不思議な存在と出会っているのかしれません。これに特定の外部環境条件(体験者が一人っ子、両親が共働き等)が加わることで、不思議な存在がイマジナリーフレンドとして明確化されて行くものと思われます。では、どのように明確化されて行くのでしょうか?

イマジナリーフレンドの明確化

幼児は自分と同じ年恰好をした子に強い興味と関心を持ちます。自分より大きな体格をした子や親以外の見知らぬ大人なんか、本能的に警戒して距離を置きたがるものです。イマジナリーフレンドが自分と同じ年恰好をした幼児か、大きな体格をした人間でも信頼できる理想的な兄や姉のような存在、小動物などであるパターンが多くなるのは、このような安心感を覚える同一視的な心理が原因と言えるでしょう。安心感を覚えた記憶情報から優先的に深層心理世界の奥底の方から格納、蓄積されて行った結果、イマジナリーフレンドが浮上して来ます。このため、幼少期に出会ったものや、大人になった今も存在しているイマジナリーフレンドは、幼少期に出会った人や育った生活環境から強く影響を受けているはずなので、どこか懐かしく感じる部分はあると思います。

イマジナリーフレンドのビジョン化と会話について

イマジナリーフレンドの姿を感じたり、自然な会話が成立する理由について説明します。これは、すでに関連記事でも述べている通り、寝ている間に見る夢と類似する現象と考えます。しかし、夢は潜在意識(深層心理世界)での出来事になります。それを内在心理世界の側からビジョンとして認識したり、ビジョンの中に出現して来た人物と対話をする形になります。しかし、これまで述べて来た通り、幼児の意識世界における境界は曖昧であるため、現実世界側の表面心理世界以上に相当する位置の高さから、夢と同じような現象を体験しているのかもしれません。高ければ高いほど、イマジナリーフレンドのビジョンは現実と然程変わらぬリアルさを伴って来るものとも考えます。脳内で感じるレベルから肉眼で見えるレベルまでと、個人差が生まれる原因はこれだと思います。

イマジナリーフレンドの発生プロセス

見える子と見えない子

イマジナリーフレンドの発生原理について解説して来ましたが、すべての子に起こり得る現象でない点は強調しておきます。一人っ子に発生しやすく、育った環境や人間関係など、外部条件的なものによるところも大きいですが⋯やはり、生まれ持った資質や気質、性格などの先天的な要素が、見える子と見えない子の分かれ目になります。では、見える子と見えない子、両者の意識世界はどのように違うのでしょうか。見える子は感受性が強く影響力の弱い子、見えない子は感受性が弱く影響力の強い子だと言えるでしょう。つまり、内向的であるか社交的であるかの違いになりますが、内向的だと他の子から遅れ取りやすくなるため、それを補うためにイマジナリーフレンドが発生しやくなるものだと考えます。次に、イマジナリーフレンドの発生プロセスについて説明します。

視覚情報に基づく最大公約数的な心象化

ある日突然、イマジナリーフレンドが現れる訳ではないと思います。気がついたら存在していた⋯そんな感じになると思います。発生のタイミングは曖昧で、いつ頃なのかさえ分からないと思います。イマジナリーフレンドは所持者となった子の脳の発育状態と並行するように、段階的なプロセスを経て、自律的に動き出すようになったり、自然な会話ができるよう徐々に発展、鮮明化して行くものと考えます。感受性が飛び抜けて優れた子は、現実世界の空間を背景に、目で見えるレベルまで至るのでしょう。どこまでどのように発展するかは、環境や人間関係などの外部条件に依存すると思いますが、それら外的情報を元に、最大公約数的な視覚的イメージのようなものを創出、容姿を固定化して行くのが、イマジナリーフレンド発生の第一段階的なプロセスになると思われます。

言語の反復学習による自律化と動的イメージの付随化

幼い子供は、周囲の大人たちとコミュニケーションを取りながら、言語を自然と体得して行きますが⋯それとまったく同じことを、自分の中に芽生えた心象化された存在に対して行っているのかもしれません。今度は、自身の言語能力の発展と並行するように、心象化された存在はやがて言葉を話すようになります。最初のうちは、自分の方からの問いかけに対して、何がしかの反応を示すことから始まると思われますが、時間の経過とともに、次第に存在の方からも言葉を発するようになり、双方向での対話、自然な会話が可能になるまで発展するものと考えます。また、言葉と表情は密接な関係にあるため、様々な動的イメージも形成されて行く段階となります。これにより、独立した意思を持ち、まるで本当に生きている存在であるかのように進化して行きます。

イマジナリーフレンドの実体化

ここまでのプロセスはすべて脳内、意識世界の中に限定された現象になるものと思われます。まずは、意識世界の中でイマジナリーフレンドと様々の交流を行い鮮明化、明確化させて行きます。会話だけでなく手をつないだり体を密着させるなど親密な関係になるまで発展して行きます。ここで変な意味に受け捉えた人は心が穢れていると思います。反省してください。小さな子供同士が仲良く遊ぶ時の状況をイメージしてください。触覚や嗅覚など存在感を覚える感覚も養われて来るようになると思います。それが内面世界のみならず外部の現実世界でも錯誤するようになったら、現実の生活空間を背景に、イマジナリーフレンドが見えるようになるのかもしれません。意識世界の中で先に触覚や嗅覚の伴う実体と化し、何かの拍子で現実世界を背景に視覚の実体と化すのかもしれません。

イマジナリーフレンドの消失

成長するに連れて、物事に対する認識力が強くなり、意識世界にあるそれぞれの境界もしっかりしたものに形成されてきます。これによりイマジナリーフレンドが自然消失(と言うよりは深層心理世界へ帰って行く)して行きます。どんなに遅い子でも小学校の高学年あたりまでに消えます。まれに大人になるまで消えないケースもありますが、感受性が強く直感力の鋭い子が、イマジナリーフレンドを早い段階から現実の人間と違う別の存在と認識して区別できていたら、自然消失は逃れるかもしれません。イマジナリーフレンド所持者の多くは、イマジナリーフレンドと現実の人間との区別が曖昧で、多くは中学生以降になってから幼少期の不思議な体験を懐かしむ程度にとどまります。中には何かのきっかけで心理学に触れ、その正体を知ることとなります。

思春期のイマジナリーフレンド

小学校の高学年を過ぎ、思春期に突入すると、上述の「意識世界の構造について」で説明した通り、表面心理世界と内在心理世界の境界は不安定化します。子供と大人の狭間で、精神的に強いストレスを感じる子が続出します。ネット上のイマジナリーフレンド所持者や体験者の集うコミュニティーを見ると、本来、幼少期特有の心理現象なのに、中学生以降の大人になってから、イマジナリーフレンドが生まれて初めて出現したと言う事例が意外と多く報告されています。温和な性格をしたものであれば良いのですが⋯多くはネガティブな要素が強く、攻撃的な性格をしているものも目立ちます。もちろん、人間には個人差があるので遅れて発生する場合もあると思いますが、多くの場合、内在心理世界を発生源にした強迫的な妄想、侵入思考が擬人化したものになります。

中二病的世界観の自称イマジナリーフレンド

正真正銘のイマジナリーフレンドは、潜在意識(深層心理世界)の深い部分に由来するもので、思春期になって初めて出現して来たものは、不安定化した顕在意識、浅い意識領域で発生したものです。その根拠として、上述の通り、本物のイマジナリーフレンドであれば、どこか懐かしく思う部分があるのに対して、思春期以降に出現して来たものは、時代背景や世相などを映し出しただけの即興的なものである気がします。また、大人と子供の中間地点で、自分はどうあるべきか悩み、自我を思考錯誤の状態にさせる中学生特有の意識状態から、解離性同一性障害(多重人格)とイマジナリーフレンドを混同させているケースも目立ちます。人格が乖離しているのではなく、現実から大きく乖離した理想の自分に対する虚構感から生み出されたものに過ぎないと言えるでしょう。

将来、中学生みたいなアホな大人になりたいか?

成長や自己実現と言うものは、現実の自分を理想の自分へ高めるプロセスになります。これが思うようにできないことに対する苛立ち、怒りの感情を暴走させるのも中学生特有の心理になると言えます。多くの場合、親や教師、社会に対する反抗心へと変わり、その思いは外側へ向けられます。こう言ったものは大人からしても分かりやすく、適切な指導や助言が取りやすいものです。これにより軌道修正も早く、大人への成長が正常に促されます。また、利発そうな賢い子は、早くから建前と本音の間を上手く渡り歩くようになるので、この手の心の問題は起こりづらいです。野球部とかサッカー部なんかに所属しているような子たちですね。良い年齢をした大人の自称イマジナリーフレンドや自称解離性同一性障害は、思春期に自分を見失い大人になり損ねた可哀想な人たちです。

イマジナリーフレンドと病理的幻覚の違い

イマジナリーフレンド所持者を自称している者の中に、重度のうつ病や双極性障害など、重い精神疾患を患っている方をたまに見かけます。と言いますか、奇抜な言動が多過ぎるため、ネット上で非常に目立っております。このため、イマジナリーフレンド=精神疾患であるとの誤ったイメージ、偏見を世間に広めている原因となっております。非常に嘆かわしく思う部分です。イマジナリーフレンドは潜在意識に由来する心理現象で、顕在意識が混乱することにより生じる病理的幻覚とは違います。まして、投薬治療を受けている者の意見には懐疑的です。薬の摂取で気分が落ち着き、イマジナリーフレンドと信じている存在が安定したり、薬が切れて暴走状態になるのであれば、ただの病気による幻覚でしょう。それが何であるにせよ、前提条件からして受け入れがたいものです。

イマジナリーフレンドと解離性同一性障害の意識状態

上述した通り、イマジナリーフレンドと解離性同一性障害は無関係です。イマジナリーフレンドは、夢の中に登場して来る人物や動物と同じで、意識世界の中で生きている別意思です。もちろん、潜在意識(深層心理世界)に由来するものですから、根っこの部分では自分自身と繋がっています。しかし、夢に登場して来た人物や動物などに、自分の人格や意思が乗っ取られることがないように、顕在意識では対応な関係性であり得ているものだと思います。解離性同一性障害は健在意識が複数に分断した状態で、通常はいずれか一つの顕在意識状態にあり、人格交代は不意に別の顕在意識に切り替わる現象になります。そもそも、イマジナリーフレンドと解離性同一性障害とでは、意識状態の構造や仕組みが根本的に違います。解離性同一性障害と同列に語るのは無理がある気がします。

大人と幼児では記憶情報の質が違う

大人は正体不明なものに対して不安や恐怖と言った感情を覚え警戒するものです。その一方で、現実世界に対する情報量が少なく、固定観念をほとんど持っていない幼児は、正体不明なものに対してすら、好意的な興味や関心を持つ場合は少なくありません。このため、大人がしっかり様子を見て、危険なものは危険であると教えなければいけません。それはともかく、イマジナリーフレンドはこのような初歩的な認知行動が、良い意味で作用した結果、発生したものと言えなくもありません。イマジナリーフレンドは好意的な記憶や感情の蓄積で発生するもので、フレンドと後付けされている通り、本物であるなら所持者に対して友好的なものであるはずです。実際、イマジナリーフレンドを原因とした小児性の精神的疾患のようなものなんて聞いてことがありません。

後天的なイマジナリーフレンドに変えるための意識変革

いろいろ厳しい話を続けて来ましたが、中学生以降になってから初めて出現した来たものは、本来のイマジナリーフレンドとは違うものになると思います。しかし、何がしかの「存在」であることに変わりません。攻撃的な性格をしたものであったなら、精神的に悪影響を及ぼすので、早々に対処しないと最悪は統合失調症へと至ります。イマジナリーフレンドは心理現象であり精神医学でも知られた現象なので、専門的な医療機関やカウンセリングなどを受けることで緩和できると思います。包み隠したり恥ずかしがることなく相談しましょう。何も問題はありません。話は通じますし真剣に聞いてもらえます。あと、自分でできることは真正面からその存在を受け止めることです。嫌悪感や拒否感のようなものは一切捨てて全面肯定すれば、本物に変わるかもしれません。

イマジナリーコンプレックス

独断と偏見になるかもしれませんが⋯中学生以降に初めて出現した「存在」に名前のようなものを付けるとすれば、イマジナリーコンプレックスが妥当になると思います。中学生の潜在意識の中で渦巻く様々な思いや感情は、コンプレックスの集合体みたいなものです。その一部がビジョン化したものですから、イマジナリーコンプレックスと言う訳です。もちろん、悪気や悪意から命名している訳ではありません。そもそも、コンプレックスは適度にある方がむしろ健全で、正しい方向に発揮させれば成長のバネとなります。開き直って前向きに受け捉えることで、それまで苦しい状況であったものが、楽しい毎日に変わるかもしれません。次に、前の項目で掲げた、意識改革をするための具体的で詳しい手法、対策方法について語って行きたいと思います。

攻撃的な性格をした存在への対処方法

存在に対する嫌悪感や拒否感を捨てる勇気を持ちましょう。ただし、存在を全面肯定すれば良いと言う訳でもありません。それこそ、存在に意思を乗っ取られかねない危険性があります。存在に対して質問するのです。繰り返し何度でも納得が行くまで⋯ええ、涙が出るくらいまでやり続ければ、真実のようなものに辿り着けることでしょう。それが何であるかは個々人によると思いますが、自分の心の問題は自分のものですから、原因(=存在の本音)が分かることで、答えやそのために必要となる現実的な方法もすぐに悟れるはずです。尚、これを一度でも成し遂げるともう逃げることはできません。放置して廃人の道へ進むか⋯素直に現実を受け止め、存在を正真正銘のイマジナリーフレンドへ転換させ(消えてしまう可能性もあり)、共に幸福な人生を歩むか⋯それはあなた次第。

例外的な大人のイマジナリーフレンド

もちろん、イマジナリーフレンドの発生時期に関しては、ケースバイケースであり、大きな個人差があるのも事実です。遅い子だと小学校の高学年あたりから発生します。やはり、イマジナリーフレンドは性格や気質、資質のようなものも当然ながら、外部環境的な条件に強く依存している点は否めません。中学生以降の大人だからと言って、絶対にイマジナリーフレンドは発生しないと断言している訳でない点はご了承願います。また、ここまでの批判的な見解は、攻撃的、暴力的な挙動をした存在に対するものだけに限られます。友好的なものであれば、遅咲きのイマジナリーフレンドだと言えるでしょう。そうなる原因として考えられるものは、やはり、上で述べた通り、家庭や学校、地域社会の風土や風習、文化などの外部環境的な要因が大きく作用しているものと思われます。

イマジナリーフレンドが思春期以降に遅延発生する例外的な原因

余談まで考察して見たいと思います。別記事でも触れた通り、幼少期から小学校までの間にかけて、同年代の子と安定的な交流が図れなかった子がそうなりやすいものと考えます。具体的には、親の仕事の都合で転校が多い⋯すなわち、しばしば、外部環境の急変を体験していたような子です。何度もそれを繰り返すうちに、イマジナリーフレンドが発生しやすい環境条件に恵まれたものと推察します。これは限りない持論、個人的見解になりますが⋯自分自身の子供時代を顧みて、イマジナリーフレンド所持者であったと思われる同級生の親が、一般的に転勤や移動の多い職業に就いた点を根拠としています。また、せっかく、新しい学校で仲の良い友達ができたのに、別れなければならない悲しい気持ちが、それを後押し、一因になっていると思います。

それでもイマジナリーフレンドが欲しいと言う方へ

今から必要な条件を充足させることで、大人の今からでもイマジナリーフレンドの出現が可能になるかもしれません。以降、その詳細な方法について解説して行きます。ただし、絶対にできると言う確証はありません。できなかった場合は資質がなかったものと割り切り、あきらめてください。もっとも、イマジナリーフレンドの発生が叶わなくても、楽しいものなので続けても構いません。自分だけの「異世界」と言う思わぬ副産物に恵まれます。イマジナリーフレンドと異世界に何の関係があるんだ!?と思われることでしょうが、本サイトで提唱するイマジナリーフレンドの作り方とは、意識世界の中に別の意識世界⋯子供のような純真な精神世界、異世界のような空間を作り上げ、その中でイマジナリーフレンドの作成に挑戦しようと言う形式のものになります。

イマジナリーフレンドの作り方

大人のイマジナリーフレンドに挑戦する

意識世界レベルの側面から見た場合の「イマジナリーフレンドの作り方」について説明します。イマジナリーフレンドは先天的かつ環境的条件によるものなので、意図的に作り出すことは不可能です。また、基本的に幼少期特有の意識状態下でのみ起こり得る心理現象なので、中学生以降の大人の意識世界から生まれることもほとんどあり得ません。しかし、イマジナリーフレンドの資質があったにも関わらず、環境的条件の不足により発現まで至らないケースは多いと思います。今から条件を満たし、幼児期特有の意識状態を利用すれば、大人でも作り出すことが叶うかもしれません。ただし、幼児の意識状態の利用とは、幼児退行になることではなく、顕在意識と潜在意識の間に仮想的な意識世界を用意し、そこでイマジナリーフレンドを醸成しようと言う試みになります。

イマジナリーフレンドと箱庭療法

箱庭療法と言うものをご存知ですか?底を青色に塗り海に見立てた浅くて広い箱を用意して、そこに砂を入れ、人や動物、家や乗り物、木などの様々なオブジェを配置して遊ぶ心理療法です。上で述べた仮想的な意識世界とは、まさに箱庭療法的なものとなり、幼児のような心境でそれを顕在意識と潜在意識の境界で実践することで、深い意識世界から今のあなたに必要となる存在を浮かび上がらせることができるかもしれません。それがイマジナリーフレンドとなります。すべて頭の中でイメージしながらの作業となります。顕在意識と潜在意識の境界を海に見立て、小さな島のような世界をイメージします。そこを自分好みの世界観に仕上げ、住人達を考えれば良いのです。気に入った住人の一人が、イマジナリーフレンドとして現実世界に登場して来るようになるかもしれません。

具体的な手順について

作業開始前、30秒~1分程度で構いませんから、瞑想のようなものを行い、心を落ち着かせましょう。何も考えず無心になります。思考を一時的に止めることで心が安定します。次に美しい海のイメージを思い浮かべ、そこに浮かぶ島での生活を空想して遊びます。基本、たったこれだけです。座禅でも組んで一人になれる落ち着いた環境でやるのがベストですが、瞑想は座ったままでも立った状態でもできます。慣れれば通勤通学の電車やバスの中でも行えるようになります。ただし、夢中になるあまり、乗り過ごししないよう注意しましょう。瞑想など事前準備も含め、一回あたり5~10分程度を心がけましょう。楽しさのあまり20~30分あっと言う間に過ぎ去ります。スマホのタイマー機能を利用して、作業終了の通知を知らせるようにすると良いでしょう。

作り上げる世界観について

海に浮かぶ島をイメージするやり方は絶対ではありません。個人の趣味趣向に合わせたもので構いません。例えば、砂漠にあるオアシスや、ラピュタのように大空に浮かぶ天空の城でも構いません。SF好きな人はスペースコロニーでも良いでしょう。いずれにしても、広大な空間になるよう仕上げ、そこには多くの住人が暮らしており、文明や文化が発展している様子をイメージしましょう。住人は何も人間でなくても構いません。人間の言葉を理解することのできる動物たちでも良いですし、獣人たちでもいいでしょう。思うがまま自由な発想でやってください。ただし、あまりにも壮大なものになり過ぎると、当然、難易度が高くなるので、最初は少人数の村から始め、徐々に都市へ発展させる方法もありです。都会が嫌いだと言う人は、村のままでも構いません。

心象的な箱庭療法に対する考え

ダイブとダイブ界

かなりオカルト色の強い話になりますが、意識世界の中に別の意識世界を作り上げ、その中でこの世に存在しない者を出現させたり生み出す行為は、別に目新しいものでも何でもありません。降霊術や召喚術の世界ではよく知られたやり方の一つです。まぁ、イマジナリーフレンドはあくまでも心理現象⋯と言う前提で話を進めておりますので、今の話は余談程度に受け流してください。いずれにしても、変性意識状態と呼ばれ、潜在意識(深層心理世界)から何かを得たり潜れる状態になる必要があります。変性意識が何であるか一口に説明してしまうと、時間の経過を忘れるくらい何かに集中している意識状態となり、瞑想などでなることができます。トランスもその一種です。意識世界の中の別の意識世界へ精神集中、没入することをダイブ、その別の意識世界をダイブ界と言います。

隔離的な創造・発現を提唱する意図

寝ている間に見る夢は、一つの独立した精神世界になると言えるでしょう。しかし、一夜限りの仮初の世界です。それを目が覚めて起きている間に作るものがダイブ界となります。当然、夢のものと違い恒久的な世界となります。自由自在に変えることも可能です(頻繁にやるのは非推奨)。別にそんな回りくどいことをしなくても、イマジナリーフレンドの原型となる存在を、顕在意識と潜在意識の境界面で直接生み出すようなやり方でも良いのでは?と疑問に思う人も多いことでしょう。何気ない思考プロセスになりますが、心理的防壁のようなものとして機能するようになり、既存の顕在意識領域との相互干渉を防止することができるようになります。隔離的にすることで幼児のような穢れのない純粋培養が行いやすくなりますし、顕在意識が混乱状態になるのを防ぎます。

注意事項

箱庭療法は重度のうつ病や統合失調症の人には禁忌となっております。普通の人が行えば、心に癒しと安らぎが得られます。また、箱庭療法は心理療法ですから、軽度の方に行わせることで、心の問題解決につながる原因の究明、改善ができます。しかし、ただの病理的な幻覚を、幽霊やUFO、あるいは、イマジナリーフレンドなどと思い込むような精神重篤な方がやれば、潜在意識(深層心理世界)から次から次へとおかしなものが浮かび上がって来るので、現在の症状が加速度的に悪化して行きます。以前、オカルト世界の一角で、瞑想を利用したあるものを紹介しておりましたが、精神重篤な方が挑戦してしまい、〇殺騒動を起こすまでに至っております。なので、現在、そちら方面で通院中の方、投薬治療中の方は絶対に挑戦なさらないようお願いします。

非推奨となる人の具体的な基準について

もちろん、生きていればいろいろな事があります。理不尽や不条理に思う出来事との遭遇は絶対に避けられません。それを一つづつ乗り越えて行く勇気を持ちましょう。また、現代はストレス社会であるため、真面目な人ほど心を病みやすいものです。その点は重々理解しており、すべての精神疾患患者に対して否定的な感情を持っている訳ではありません。人の心の痛みを知り、誠実な人は、スピリチュアル的なものに興味や関心を持っても良いと思います。心に癒しを与え、生きる勇気と希望がもたらされることでしょう。ただし、怪しい宗教勧誘にはくれぐれも注意しましょう。また、あまりにも心が疲れ過ぎている時は、やはり、医療的な治療を優先させましょう。その一方で、誹謗中傷や的外れな批判をするメンヘラや人格障害は、迷惑なので回れ右でお願いします。

ダイブ界について

本稿の要点になるので再度強調しておきますが、発育途上で人生経験の少ない子供が、その小さく比較的まだ浅い意識領域の中で、偶発的に出会う存在がイマジナリーフレンドになります。本来、自然発生的なものであり、幼児なら通常の日常生活の至るシーンで、潜在意識の底まで潜るのは容易いのかもしれません。しかし、大人がダイブの技をもってしても、自身の潜在意識の底まで辿り着くのは容易でないと思います。そこで、顕在意識と潜在意識の境界付近に、真新しく小さな意識領域(ダイブ界)を作り上げ、そこを理想の異世界に仕上げ、幼児特有の心理状態を疑似的に体験することで、イマジナリーフレンドを意図的に発生させる、作り上げることができるかもしれません。可能性の問題になりますが、その詳細は「心象箱庭世界(ダイブ界)の作り方」をご覧ください。

最後に

イマジナリーフレンドは深い意識世界に由来するもので、顕在意識が混乱状態にある者の幻覚とは違います。精神的に大きな問題のある者が、潜在意識(深層心理世界)に触れるのは無謀と言えるでしょう。瞑想もそうですが、現在、心の状態が芳しくない人は、状況をより悪化させるだけとなるので、イマジナリーフレンドに限らず、オカルトやスピリチュアルの世界にあるものすべてに関心を持つのはやめましょう。治療に専念してください。つい最近も、情緒不安定な自称イマジナリーフレンド所持者に絡まれましたが⋯文脈や文体から統合失調症を思わせ、一体、何と戦っているのかよく分からない日常の出来事をぶつぶつツイートしている怪しい人でした。オカスピに埋没せず、日頃から国際社会に関心を持ち、BBCやNational Geographicでも見て現実世界を達観しましょう。