イマジナリーフレンドの世界|大人の児童心理学

投稿日 2022.05.31 更新日 2022.09.02
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イマジナリーフレンド、空想上の友達と呼ばれる不可思議な認知現象をご存知でしょうか。イマジナリーコンパニオンとも呼ばれ、心理学を学んだことのある人や幼児教育関係者であれば、一度くらい見聞きした経験はあると思います。幼少期における特有の心理現象で、現実にいるはずのない人物や動物を認知する現象です。精神的な病や脳疾患などではありません。多くの場合、自分と同じくらいの年恰好をした子供であるようですが、人間の言葉が理解できる動物の場合もあるようです。頭の中で感じるものから完全に視覚化されたものまでと、認識レベルは程度の差が大きく、具体的な事例は個人によりばらつきはありますが、イマジナリーフレンドと自然な会話も成立していたります。そして、学齢期に入る頃になると自然消滅して、再び出現することはないようです。

イマジナリーフレンドの概要

体験者人口について

イマジナリーフレンドは意外と多くの人が幼い頃に体験する認知現象で、ネット上でも、体験者同士が集まるコミュニティーが形成されていたりと、その規模は小さくありません。推察になってしまいますが、学校のクラスに一定割合でいるものと思われます。目で見えることはなかったが、いつも頭の中に特定の人物や動物がいたと言った程度の事例も含めれば、それなりの人口になるものと思われます。日本全国でとなると数十万人規模になることでしょう。しかし、多くの人は深く気にすることなく大人になってしまい、子供の頃に感じたり見たものはなんだったんだろう?くらいにしか思っていないことでしょう。その一方で、大きくなっても消失することなく、大人のなった今もイマジナリーフレンドと人生を共に過ごしている方もいるようです。とても身近な心理体験になります。

具体的にどのように見えたり感じているのか?

頭の中に誰かが住み着いているような感覚から、あたかも目の前にいるよう鮮明に見えるレベルまで様々です。その子の感受性の方向性や強弱により変わるものと思われます。ただし、幽霊のように半透明であったり、足がないと言った怖い感じで登場して来ることはないようです。多くの場合、イマジナリーフレンドと楽しいひと時を過ごすようです。本物の人間と同じように自然な対話ができたり、一緒に遊ぶことができるようです。幼少期における脳は発達途上にある未熟な器官です。物事に対する認知力も弱いので、現実と空想、夢の違いすら分からない場合も多くあります。私自身も幼い頃の記憶の一部に、現実で起きた出来事なのか、そうでないのか定かでないものが多数あります。イマジナリーフレンドは、現実と空想の境目が曖昧になると出現するのかしれません。

イマジナリーフレンドは大丈夫?

結論から言うと問題ありません。イマジナリーフレンドの発生メカニズムについては諸説ありますが、幼児特有の正常な心理現象です。物心が付きはじめる幼少期は、自分と自分以外の関係性を学ぶため、子供ながら頭の中で試行錯誤しているものです。未成熟な脳で記憶を必死に整理整頓しているうちに、現実にいないはずの人物や動物のような存在を生み出しているものと思われます。幻覚や幻聴に悩まされるのとは違います。個人的な持論となりますが、人間が寝ている間に見る「夢」と同じ現象と考えています。夢も記憶の整理整頓が行われる過程で見る認知現象です。自分の脳内で起きている現象なのに、夢の中に登場して来る人物と会話できるのは、よくよく考えてみると不思議だと思いませんか?夢の中の人物や動物は、多くの点でイマジナリーフレンドと似通っています。

イマジナリーフレンドがいる子の特徴

イマジナリーフレンドを体験したことのない人からすれば、このページに書いてなる内容は容易に理解しがたいものでしょう。しかし、科学技術と医療が発達した現代においても、人間の脳は謎だらけです。まだまだ未知の課題が多く残されています。上述の「夢」の現象も、多くの心理学者が注目を集め、闊達に研究されている分野の一つですが⋯依然として多くの謎に包まれています。なので、これまでの話もここからの話も、すべて個人的な推察や持論となりますが、多幸感が強く一人でもいつも楽しそうにしている子は、高い確率でイマジナリーフレンドがいるものと思われます。そんな子と一対一で話をしていると、別の第三者がもう一人いるような感じがしたなら間違いなくいると思います。学校のクラスに一人くらいそんな不思議な雰囲気を醸し出した子がいたと思います。

イマジナリーフレンドの正体

イマジナリーフレンドは白昼夢の一種か?

人間が寝ている間に見る夢の正体は、脳内に散らばる記憶を関連付けたり、優先順位を付ける過程が映像化されたものです。これにより、ストーリー性のある内容が形成されたり、それに付随する存在が発生したりします。ちなみに、何のために記憶を整理整頓する必要があるのかと言えば、不要な記憶を忘れ、大切な記憶を残すためです。脳も限りある資源です。幼児の未熟な脳内では、寝ている時以外にもこれに近い現象が起きていたりします。小さな子供の可愛らしいウソはこれが原因です。だから、幼児の他愛ない言動に怒ってはいけません。適当に話を合わせ、その子の健やかな成長を見守りましょう。夢の中に現実で会ったこともない見知らぬ人が登場して来るように、イマジナリーフレンドは白昼夢の一種として、その子の目の前に出現しているのかもしれません。

明晰夢と同じ原理か?

意識状態は潜在意識と顕在意識の二つに大別されます。記憶の整理整頓は潜在意識の領域で行われ、潜在意識と顕在意識の境界面をスクリーンにして、潜在意識側から映し出されるビジョンが夢になります。一方で、明晰夢は潜在意識の世界へダイブして、顕在意識側から映し出されるビジョンになります。白昼夢やイマジナリーフレンドの場合も、明晰夢と同じ原理で起こるものと考えます。潜在意識と顕在意識の境界面が曖昧となり、気がつくと潜在意識の中にいてビジョンを見ている状態だと思います。幼児の場合、潜在意識の世界は浅く穢れていませんし、先入観も皆無なので、潜在意識と顕在意識の間を容易に行き来できているのかもしれません。これにより、大人の白昼夢とは少しだけ違い、イマジナリーフレンドは妙に現実的で一義な存在になり得ているのかもしれません。

メリットと期待できる効果

これまで述べて来た通り、イマジナリーフレンドは人間が寝ている時に見る夢と同じで正常な心理現象です。たしかに特異な一面を感じさせますが、メリットは大きいと思います。孤独が紛らわされ、どんな状況でも楽しく過ごせられるようになります。また、普通の子より多く刺激を受け続けるため、脳の成長は早くなると思われます。もちろん、夢に悪夢があるように、イマジナリーフレンドが原因で何らか心の葛藤や、悩みのような疑問が生じる時もあると思います。しかし、その子の小さな試練、ちょっとした成長の機会になります。現実の友達とケンカしたり衝突することで、自分の意思ではどうにもならない事や、集団の中での立ち振る舞い方を学んで行きます。これらの体験は大人になった時に強く影響して来ます。イマジナリーフレンドはその役目を促進させます。

デメリットと懸念される問題点

イマジナリーフレンドは、脳の発育を促進させたり、人並み以上の感性や直感が養われるなど、多くの面で魅力的な可能性を秘めています。しかし、デメリットがまったくない訳でもありません。イマジナリーフレンドとだけ仲良くなってしまい、現実の同年代の子を避けるようになってしまったら、他の子と比べて逆に成長が遅れることになりかねません。イマジナリーフレンドは現実生活と交錯させることにより、メリットが最大限に発揮できます。それだけに偏ってしまったら、自閉症のような感じになってしまう恐れがあります。我が子の様子からイマジナリーフレンドの存在を疑ったなら、まず、外に連れ出す機会を増やす、同年代の子との交流の機会を増やすなどの工夫が必要になるものと思われます。ただし、無理のない範囲で自然に仕向けるようにしましょう。

イマジナリーフレンドの発生

発生しやすい条件

第一子や一人っ子に起こりやすい現象と言われています。たしかに、ネット上の体験者コミュニティーを見てみるとその傾向が伺われます。その他、第二子でも第一子と年齢が大きく離れている場合などが挙げられると思います。やはり、自分と同じ目線のある存在の有無が大きな影響を与えると考えます。自分は周りの人達からどのように見えているのか?自分と言う存在は一体なんなのか?年齢の近い兄弟姉妹がいれば理解は容易ですが、そうでないと疑問でいっぱいになると思います。実際、幼い第二子はお兄ちゃんお姉ちゃんの真似をしたがるものです。とりあえず真似をしてみることで、お兄ちゃんお姉ちゃんとの違いを認識して、自分は自分なんだと理解して自我を形成して行きます。イマジナリーフレンドは自我を形成するための試行錯誤の結果なのかもしれません。

視覚化について

本稿ではイマジナリーフレンドと「夢」の関係性について強く言及しておりますが⋯しかし、ある矛盾に突き当たります。就寝中における自然な夢や明晰夢、起きている時に見る白昼夢にしても、それらはすべて脳内のビジョンに過ぎません。白昼夢は現実の視界と切り離されています。脳内でのみ認知しているイマジナリーフレンドの場合、夢と似たような現象として論ずることはできても、リアルに見えている場合、この線での議論や考察は難しくなります。実際、本当に見えているのか?大きな疑問となります。この点については、眼から得た現実の視覚情報と、脳内のビジョンがどこかで重なり合うことで起きている現象と思われます。実際、幼児の大脳の視覚野は不安定ながらも柔軟です。そもそも、物理的に存在しないものを、光学的に眼球で感じ取ることはできません。

会話ができる点について

本物の人間と同じ感覚で自然な会話ができている様子ですが⋯これもそもそもの話になりますが、イマジナリーフレンド以前に、幼児の知能で複雑な対話は不可能です。端的な受け答えに留まっているものと思われます。まるで独立した意思を持つ存在であるかのように自動化されている理由については、予測の無意識化に過ぎないものと考えます。逆に言うと、予測できるほどの経験がないからだと言えます。この辺は視覚化とも深く関係して来ますが、語彙のシンプルさもそれを手伝い、容易に習得できてしまっているものと思われます。大人の場合、このような現象は夢の中でしか体感できませんが、先入観のない純真無垢な幼児の場合、寝ている時以外でも成し得ているのかもしれません。酔っ払いが見るものは、タガが外れ一時的に童心へ帰った結果によるものかもしれません。

イマジナリーフレンドは作れるのか?

イマジナリーフレンドは自然発生的なものなので、意図的に作り出したり、生み出すことは不可能と思われます。また、幼児期における特有の心理現象であるため、すでに大量の記憶情報を蓄積させており、様々な先入観を持ち合わせた大人が、意識操作して人為的に創出させるのは至難の業だと言えるでしょう。どうしても欲しいと言う方は、イマジナリーフレンドと似たようなものとして、心理学者が提唱するEternal Beautyなるものがあります。アマゾンでEBに関する実践書も売られていますので、こちらのやり方を踏襲するのが安全です。決して、怪しいオカルト的なものではなく、完全な心理テクニックになります。ただし、ある種のセルフマインドコントロールになります。書いてある内容はよく読んで注意事項は必ず守りましょう。3回くらい繰り返し熟読した方がいいですね。

イマジナリーフレンドの消失

自然消失の運命にあるイマジナリーフレンド

幼い子供は自我を形成させて行くと同時に、集団社会の中の一人であることに気づきます。そして、物事に対する視点や思考を、絶対的なものから相対的なものへ変えて行くようになります。それにより、将来の夢を具体的に持つようになり、自分が大人になったら学校の先生になりたい、医者になりたいと言うようになります。さらに、幼稚園から小学校へと進み、多くの同年代の子と接して行くうちに、自分以外の存在もきちんと判別できるようになります。イマジナリーフレンドが消失する理由はここにあると思います。幼児は会った人をよく忘れたり、親兄弟以外の人物に対する判別力は弱いですが、小学校に上がる頃ともなれば、その辺はしっかりして来ます。イマジナリーフレンドが発生する要因の一つとして、自分以外の存在に対する判別力が弱い点にもあると思います。

消失しない事例とその原因

一度出現したイマジナリーフレンドは容易に消えませんが、どんなに遅い子でも小学校の高学年になる頃までに自然消失すると言われています。しかし、それ以降も維持し続け、大人になった現在まで存在している事例も意外に多い様子です。これも異常なものではありません。通常は前項目で述べた通り、人に対する識別能力の発達により、現実の人間関係から無意識に除外されるように消えます。一方で、早い段階からイマジナリーフレンドをイマジナリーフレンドとして意識できるようになった子は、現実の人間関係から隔離して消失を免れているものと考えます。直感力の鋭い子がなし得るものだと思います。一生を通じた精神的パートナーとして、共に同じ時を過ごすことになるようです。その子の心の支えや運命の導き手として役割を果たして行くものと思われます。

イマジナリーフレンドも成長するの?

通常、イマジナリーフレンドは消えるものですが、上述の通り、大人になる現在まで消えない人が一定数います。まれに、幼い頃にいたイマジナリーフレンドが、思春期以降に復活、再出現するケースもあるようです。この場合、幼児期の頃のものと違い、イマジナリーフレンド自体も成長して行くようです。人により視認性がより増し、鮮明な姿となって行ったり、イマジナリーフレンドを持つ本人の言語力や語彙力の向上もあり、会話も本物の人間の大人と変わらぬ内容へ進化して行くようです。白昼夢を見ているような曖昧な感じでなく、人工精霊やタルパに近い感じへ進化を遂げて行くようです。もはや、本物の人間の幼馴染や兄弟姉妹の感覚と然程変わらなくなると言えるでしょう。一人っ子の方の場合、強い心の支えとなり、人生を充実したものへ変えてくれることでしょう。

消す方法はあるのか?

イマジナリーフレンドは基本的に自然消失する運命にあり、出会った時がそうであったように、別れの時も気づいたらと言った感じになるようです。まれに、自然消失を逃れて、生涯を共にするケースもあるようです。ここで気なる点として、意図的に消す方法はあるのか?です。結論から言うとありません。ありませんが、イマジナリーフレンドを持ち続けている人の多くが、一時的に消す(脳内へしまい込む)と言ったことができるようになるようです。必要に応じて呼び出して、イマジナリーフレンドとの交流を楽しんでいる様子です。さすがに、四六時中ではない様子です。もっとも、イマジナリーフレンドはその名の通り、最高の友人であり、精神面で多くのメリットがあるため、意図的に消そうなんて思う人はいないでしょう。多くの人が大切に育てています。

イマジナリーフレンドの定義

基準となる前提条件(発生時期)について

イマジナリーフレンドは幼児特有の心理現象で、多くの場合、小学生の間に自然消失するものです。しかし、中学生になってからイマジナリーフレンドの存在をはじめて認知する人がいます。人間の健康や精神状態は環境により変化しますし、個人差と言うものがあるので、断言して言えるものではありませんが、思春期に新しく出現したものはイマジナリーフレンドとは違うものと考えます。イマジナリーフレンドは潜在意識と顕在意識の境目が曖昧になることで発生する現象です。このような現象が大人になってから起こるのは考えづらく、本音と建前の境目が曖昧になることで出現した存在と考えます。すなわち、顕在意識の分断による影響です。このため、イマジナリーフレンドと解離性同一性障害(多重人格)を混同する人が多いのも、この時期や条件に該当する人です。

意識レベルの深さに注目

人間の意識は地層のように積み重なっています。ある面を境にして、顕在意識と潜在意識の二つに分かれています。解離性同一性障害は一つの潜在意識を基盤にして、二つ以上の顕在意識を持った状態と言えるのかもしれません。しかし、解離性同一性障害の場合、垂直方向に分断された状態になります。本音と建前は水平方向に分断されるものになります。建前としての顕在意識を表面に、本音として顕在意識がその下に覆い隠されている形になります。思春期になり生まれて初めてイマジナリーフレンドを自認する人は、この浅い領域にある隙間から生み出された存在になります。大人と子供の中間世代となる中学生の心は不安定であり、多くの場合、フレンドとは程遠く攻撃的であったり、侵入思考(望まない非自発的な思考)が、人や動物の姿形となっているだけに過ぎないようです。

本物の見分け方

重度のうつ病や統合失調症は20代に多いとされていますが、初期症状のようなものを含めれば、10代の思春期からの隠れ発症者、予備軍は非常に多く、精神疾患による幻覚や幻聴によるものを、イマジナリーフレンドと呼んでいるだけに過ぎないものと思われます。もちろん、すべてのケースを否定しませんが、思春期になってから始めて出現したものを、イマジナリーフレンドと自認している人がいたら警戒すべきでしょう。また、イマジナリーフレンド体験者の多くが、絵を描くなどして自己表現に努める方が多い傾向にありますが、通常の感覚とは異なる奇妙な雰囲気をしたものであったなら、それはイマジナリーフレンドとは違うと思います。その場合、重度のうつ病や統合失調症を発症させている可能性が高いと言えます。本物は楽しそうで明るい絵タッチになります。

イマジナリーフレンドはギフテッド

イマジナリーフレンドは共感覚や絶対音感と同じで先天的なものです。一部の限られた子だけに発生する現象です。望んだところで獲得できるものではありません。そもそも、体験者は望んでそうなった訳でもありません。意図的に作り出すことは難しく、精神疾患による幻覚や幻聴とも違います。気がついたら自然とです。もはやギフテッドになると言えるでしょう。ちなみに、幻覚や幻聴は顕在意識で情報が錯乱しているだけなので「夢」とも違います。10代になって初めて出現したものの多くは、その当時に流行していた何かが特徴点の一つとして現れています。ほとんどアニメやゲームなどの現実メディアからの影響によるもので、それらの情報をベースに特定の人物像に固定化されていたりします。本物は深い領域からのものになるので、時代の変化による影響を受けません。

イマジナリーフレンドの課題

小学生以降からイマジナリーフレンドが発生するケース

イマジナリーフレンドが幼少期にいた人や、幼少期から現在まで一緒に過ごしている人からすれば、中二病のなりきりや多重人格妄想、統合失調症などの重度の精神疾患による幻覚と一緒にされては迷惑でしょう。もちろん、イマジナリーフレンドが遅れて発生する場合もあるにはあるでしょうが、かなりレアな事例になると思います。子供の人口が極端に少ない地方部や離島などに住んでいる子、親の仕事の都合で引っ越しが多かった子など、同年代の子と安定的な交流が図れない環境に長らくいると、小学生以降からでもイマジナリーフレンドが発生する可能性はあると思います。そのような環境で育った訳でもなく、中学生になってから初めて出現した来たものは注意すべき症状と言えます。攻撃的であったり強い嫌悪感を抱くものなら、早々に専門医療機関への受診、相談が必要です。

解離性同一性障害の関係について

解離性同一性障害、いわゆる「多重人格」との関連性を指摘する声が一部にあります。イマジナリーフレンドは夢の中に登場して来る人物や動物と同じで、精神疾患による幻覚や妄想とは違うと思います。人格がイマジナリーフレンドと交代したり、同一化する事例も報告されていますが、イマジナリーフレンドそのものが引き金となり発症している訳ではなく、強いストレスが原因でそのような状況に至る場合もあると言う話に過ぎません。また、いきなりそのような状況になりません。解離性同一性障害にしても統合失調症にしても、必ず前兆となる初期症状があり、うつ病等いくつかの精神的な異常症状を経てなるものです。多重人格は簡単になれるものではありません。むしろ、イマジナリーフレンドは精神的な疾患の発症を遅らせる効果があるものと考えております。

後天性イマジナリーフレンドと言う可能性はないのか?

思春期以降になって初めて出現して来たものは、ただの幻覚や幻聴なのか?酷な評論で反感を覚えている人もいると思います。温和な性格をしたものであれば問題ありませんが⋯攻撃的なものであったり、人格交代現象(と称する)を伴うものであるケースが目立ちます。それをそのまま放置すれば確実に廃人へ至ります。そのような実例を嫌と言うほど見ております。早々に専門家の心理カウンセリングを受けましょう。対面で受けるのがベストですが、相談相手ならネット上でも見つけられないことはないはずです。必ず原因があるはずです。原因を究明するだけで好転する場合もあります。精神的な問題は原因が分かることで気持ちが整理され、それだけで解決できる場合は意外と多いです。攻撃的だったのものが温和な性格に変わるかもしれません。あるいは、消えるかもしれません。

中二病と言う精神世界の難題

幼児の意識世界は顕在意識と潜在意識の境目が曖昧で、グラデーションのように広がる楽しい世界と言えます。見るもの触れるものすべてが新鮮で、先入観のようなもの一切なく純粋です。そこから生まれるものも純粋で良いものに決まっています。対して、思春期の意識世界は混沌としています。極論になってしまうかもしれませんが、頭のおかしい大人はメンタルが本当に中学生レベルです。もちろん、中学生を否定している訳ではなく、誰しも中学生の時に持っていた独特な心理状態、精神構造⋯俗に、これを「中二病」とも言いますが、ここではそれによる悪影響について指摘しております。大多数の子は中学を卒業すると、大人の世界へ足を踏み入れ成長して行きます。しかし、ごくごく少数の人が何かを引きづったまま、体だけ成長させて行く感じになるようです。

オカルト的視点によるイマジナリーフレンド考察

イマジナリーフレンドは守護霊

イマジナリーフレンドは認知心理学、児童心理学の世界で語られる科学的なものであり、決して、オカルト的なおかしなものではありません。しかし、あえてオカルト的な視点で見ると心霊現象の一種と言えなくもありません。信じる信じないは個々人の自由なので、イマジナリーフレンドを心理学的な認知現象と捉えるか、オカルト的な心霊現象と捉えるかは各自の判断で構わないと思います。いちおう、私自身は占い師でありオカルト研究家でもあるので、この点についても言及しておきたいと思います。結論から言うと、イマジナリーフレンドをオカルト的な存在として見た場合、守護霊に相当するものになると考えます。ハイヤーセルフとは少し違います。その子の健やかな成長を願う周囲の優しい大人たちの想いや願いが、そのような形で具現化したものと考えます。

オカルト的に見るイマジナリーフレンドの発生と消失

人間が考えたり思うこと「想念」には力があります。これを「思念」とも言いますが、時にそれが具現化することもあります。多くの人の想念が同調、共鳴することで「見えない形」になります。見えない形と言ったら矛盾するかもしれませんが、宗教における信仰対象としての神がその一例になります。神と言ったら仰々しい話になりますが、オカルト的にはイマジナリーフレンドもこうして発生しているものと考えます。やっぱり、子供が生まれると周囲の大人たちは良くも悪くもやきもきするものです。その子に対して強い関心や熱意のようなものが一気に注がれます。こんな言い方をしたら宗教関係者に殴られるかもしれませんが、子供を偶像にして実は神のような存在を無意識に形成しているのかもしれません。消失は関心が薄れた訳でなく心配がなくなったからだと思います。

消えたイマジナリーフレンドはどうなる?

イマジナリーフレンドは幼い子を守る守護霊みたいなもので、その子の無事な成長を見守り一定の使命を果たし終えた⋯それが、オカルト的に見た場合のイマジナリーフレンドの消失になると考えます。消失と言うよりは、なんか高次元の世界へ帰って行った⋯と見るべきでしょう。その後はその子のハイヤーセルフへ転換でもして行くんでしょう。あるいは、一つの独立した霊魂として別の運命を歩んで行くのかもしれません。もしかすると、これを読んでいるあなた自身は、前世は誰かのイマジナリーフレンドだったりするかもしれません。まぁ、それはともかく、まれにイマジナリーフレンドが思春期以降に再出現するケースがあります。大人は本当に勝手なもので、ある程度成長した子供を見ると、将来は良いお嫁さんになるだとか、別の意味でその子に関心を持ち始めるものです。

再出現したイマジナリーフレンド

高次元の世界へ昇華して上の離れた位置から見守り続けていたイマジナリーフレンドは、その子の親や親戚などの周囲の大人たちの勝手な思惑により、地上へ再び舞い降りるように再出現するのかもしれません。それはともかく、昔いたイマジナリーフレンドとまた会いたい⋯そう願う人は、今を真っ当に生きれば、それを見た周囲の大人たちがその子を応援したい気持ちが高まり、イマジナリーフレンドの再出現が叶うかもしれません。まぁ、勉学に励め。その一方で、思春期以降になって生まれて初めて認知した存在は要注意。これはオカルト的にみたらヤバイやつかもしれない。胸に手を当て自分の日頃の生活態度に問題あるなら⋯動物霊である確率が高いです。その場合でも安心してください。心を入れ替えれば、あなたの頼もしい味方、相棒に変わるかもしれません。

イマジナリーフレンドの作り方は本当にないのか?

自分の中に眠る隠された資質に可能性を賭けて見る

これまで述べて来た通り、イマジナリーフレンドは先天的なもので、それなりの資質を持った人のみ体得できる現象です。誰でもと言う代物ではありません。しかし、これはイマジナリーフレンドだけに限った話ではありませんが、どんなに素晴らしい才能や優れた資質を持った人でも、必ずしもそれが開花するとは限りません。必要とする前提条件がすべてそろっていなければ、発現することは永遠にないでしょう。もしかすると、これをお読みのあなたもそうだったかもしれません。可能性の問題になりますが、今から必要となる前提条件をすべてクリアすることで、遅れて発生させることが叶うかもしれません。大切な話になるので何度も言いますが⋯誰でもと言う訳ではありません。できる人とできない人がいます。どうしてもできない場合はあきらめてください。

具体的な方法

顕在意識と潜在意識の境界を曖昧化させることにより、イマジナリーフレンドが発生するかもしれません。つまり「変性意識」と呼ばれる状態になることで、意図的に潜在意識の世界へ潜れるようになりますし、潜在意識の中に潜むものを引き上げることができるようになります。前者の場合、明晰夢の手法となりますが、明晰夢は習得が容易でありません。このため、後者の方法を模索したいと思います。それは瞑想です。自分が欲しいと望む姿、性格をした存在を意識しながらやれば、ある日を境にして、無意識に脳裏で感じることができるようになるかもしれません。あくまでも自然の流れに任せる、無駄な力は一切使わないが鉄則となります。そして、何よりも過去の怨み辛みは一切忘れ、コンプレックスは受け入れ、世界観のようなものをしっかり決めた上で挑戦します。

クリアすべき前提条件

潜在意識の世界は過去の悪い記憶やトラウマのようなものも潜んでおります。イマジナリーフレンドの発現に挑戦したつもりなのに、次から次へと昔の苦い思い出ばかり蘇り、何か辛い思いをして終わるだけになるかもしれません。このため、過去のことは一切忘れる必要があります。もちろん、良い思い出まで忘れる必要はありません。悪い記憶を消す一番の方法は「許す」ことでしょうね。トラウマやコンプレックスも邪魔な感情です。もう受け入れて個性として確立する方向で開き直りましょう。とにかく、自分の中にあるネガティブなものはすべて掃除する必要があります。これがクリアすべき前提条件となります。つまり、子供のように穢れのない心になりきるのです。かんたんなようでかんたんじゃありません。無理と思ったらイマジナリーフレンドはあきらめましょう。

世界観をしっかり決めて挑戦する

イマジナリーフレンドの容姿と性格は、理想の自分や尊敬できる誰かを参考にすると良いでしょう。あまり深く考えないで決めましょう。なんとなくでOKです。綿密にやろうとすると失敗します。とにかく無駄な労力は一切使ってはいけません。イマジナリーフレンドはガチャみたいなもんです。多少の想定外はあるかもしれませんが、許容範囲として容認しましょう。現実でも想定された友人との出会いなんてありますか?ないでしょう。ただし、あまりにも想定外過ぎると困ると思います。そうならないためにも、イマジナリーフレンドの発生源となる世界観はしっかり決めた上でやると良いでしょう。空想の世界から登場して来る⋯そんな感覚で楽しみながらやります。どうしてもできない場合、自分にはイマジナリーフレンドの資質はなかったものと本当にあきらめてください。

イマジナリーフレンドが欲しいと言う人へ

幸せになる方法や運を良くする方法は他にいくらでもあります。向き不向き、何が得意で何が不得意なのか、自分自身の適正を把握、よく理解して、効率の良い人生を送るよう心がけましょう。別にこれは残酷なものでも意地悪な話でもありません。ありもしないものに希望や期待を持たせる方が罪だと思います。信じることは素晴らしい感情ですが、できないものをできると信じてやり続けると、多くのものを失う結果につながります。努力に勝る才能はないと思いますが、方向性を間違えると狂気です。だから、こんなものにいつまでも執着しないようお願いします。また、意図的に発生させようと試みる場合、深層心理の世界と直に触れることになります。やり方を間違えたり失敗するどうなるかわかりません。とりあえず、そちらの詳しい話は関連記事の方で解説して行きます。

最後に

私自身はイマジナリーフレンドはおりませんでしたが、幼馴染や小学校の同級生にその疑いのある子は何人かおりました。昼休みになるといつも校庭の決まった場所に行き、一人で楽しそうに過ごしている謎な子がおりました。一緒に帰宅する道では、まるで自分とその子以外に誰かもう一人いるような不思議な話し方をしたりと、今にして思えば⋯となります。小学校1~2年生の低学年の間、そんな感じの同級生も何人かいました。共通して言えることは、みんな心優しい性格の持ち主たちばかりだった点にあります。イマジナリーフレンド発生の主因として、複雑な家庭事情を指摘する声がありますが、自分はむしろ逆ではないかと考えております。イマジナリーフレンドは最高の友達であり、運命的な相棒となる存在です。おかしなものでも何でもありません。