ダイブするための空想の理屈
人間が毎夜毎晩見る「夢」は本当に不思議でいっぱいの世界です。睡眠時における生理的な現象で、記憶の整理を目的とした脳内における情報処理と考えられています。自分の意思とは関係なく、様々な光景が短時間の間に次々と再現されます。もしもこれを意図的に操作することができれば⋯明晰夢は寝ながらにして楽しいセカンドライフをもたらす有効的なメソッドになると言えるでしょう。夢の中で何でもやりたい放題となります。しかし、明晰夢の習得は容易でありません。また、慢性的な寝不足による心身不調和など、健康上のリスクもあります。正直、おすすめできるものではありません。人間、夜はしっかり寝るべきです。そこで代わりとなるものとして、白昼夢の明晰夢化、ダイブと言う訳です。起きている間のちょっとした空き時間に楽しめます。
空想のやり方にコツがある
やり方は至って簡単です。空想して遊ぶだけです。ただし、変性意識状態にならないと意味がありません。普通に空想しても通常意識状態のままで、ただ思考作業をしただけに過ぎません。そんなものは夢ではありません。もちろん、最初の段階は普通の空想と同じです。空想を始めると同時に、通常意識状態から変性意識状態へ切り替え、変性意識状態を徐々に深めて行くようにしなければなりません。そのために空想の段階化を提案しております。思考的空想は夢のシンボルの設定作業であり、演技的空想は夢のシチュエーションの堪能となります。言ってしまえば、ダイブ(白昼明晰夢)は夢占いを応用したもので、それを逆方向から実現するものとなります。適当なことを話している訳ではありません。あくまでも占い師視点で話をしているつもりです。
夢のシンボルを事前に決めておく
寝ている間の見る夢は生理現象ですが、ダイブは幻視となります。水晶占いや霊視占いなど、直感系の占術に興じている人も容易に習得できると思います。思考的空想をX、演技的空想をYとします。X→Yが一つの夢として完結します。一回あたり数分程度の内容にまとめると良いでしょう。数十秒でも十分です。Xで決めるシンボルは登場人物や場所などになります。シンボルは欲張らず3~4個に抑えると良いでしょう。あらかじめXでシンボルを決めておくことで、Yでの想起はわりと自動的と言いますか、自然な流れを感じ取ることができると思います。普通の空想はいきなりYから始める感じになりますが⋯本当に考え込む形となり、手動的で話がスムーズに進みません。恐らく、途中で話が詰まり先へ進まなくなります。これでは変性意識状態になれません。
人工精霊・タルパの自動化訓練でも説いたはず
もう少し具体的に説明しましょう。例えば、美少女のエルフとデートする空想をしよう!!と思っても⋯まず、どこから始めて良いのか?入り口に迷うと思います。しかし、事前に喫茶店、フルーツパフェなどのキーワードを上げておくことで、喫茶店で一緒にフルーツパフェでも食べながら楽しく談笑する空想が自然と想起できるようになると思います。キーワード(思考)とキーワード(思考)の間から無意識に作用するもの、自然着想の力を利用します。少し関係ない話になりますが、人工精霊・タルパの自動化訓練は、本来これを原理としたやり方が望ましい気がするが⋯てか、私が以前運営していた「運の光」でそう説明していたはず。通常意識状態での一人二役の自動化訓練は効率が悪いんだよ。変性意識状態での自然誘発が本来のやり方ですよ。
たくさん楽しい空想をする
X→Yを繰り返すことで徐々に変性意識状態も深化して行きます。最終的にYだけでいきなり変性意識状態となれます。また、X→Yは一つの完結された夢となります。様々な内容となる夢、複数のX→Yをたくさん作って行きましょう。一つだけでは飽きてしまい、ある時点から変性意識が得られ難くなってきます。ただし、これも以前に説明した通り、いずれの夢のXは一つの世界観に基づく設定にしましょう。そうすることで、複数の夢が一つの世界の中で連結し始め、あなたのセカンドライフが確立されて行きます。最終的にYだけ空想するだけで、その世界の中で活動しているような感覚に囚われます。その世界がダイブ界となります。とにかく、しっかりとした世界観を決め、それに準じた空想をたくさんすることです。そのうちイマジナリーフレンドも登場して来ることでしょう。