思念体の自動化訓練の本質について

投稿日 2023.07.06 更新日 2023.07.06
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人工精霊やタルパ、イマジナリーフレンド等の思念体に興味を持ち、いろいろ調べていたら⋯こんな変なサイトに辿り着き、凄まじく困惑している人がいると思う。初心者にも解りやすくするため、あらためて説明し直す。自動化(オート化)とは⋯まるで本物の人間と自然な会話をしているかのように、現実にいるはずのない存在と無意識レベルで実現する技です。普通の一般人からしたら、病院行けよ!!とツッコミを入れたくなるでしょうが、青森県恐山のイタコに見るようなものの近縁的なものになります。あれは自分自身の体を使って無意識レベルで話をする憑依と呼ばれるものですが⋯思念体は言ってしまえば、自分で設計デザインした架空の存在、魂を目の前の空気に憑依させて、それと会話する感じになります。うん、一般人からすればアブナイ人だわな。

本質的に異なるタルパ界隈となりきり界隈のなりきり

自動化を実現させるためには、一人二役のなりきりによる訓練が必要とされています。しかし、ここで大きな勘違いをするものが続出し、今日の思念体世界における混乱の元凶と化しております。まず、瞑想などにより変性意識状態でやるのが原則であり効率的である点です。通常意識状態で一人二役のなりきりは本当にただの「なりきり」です。もちろん、通常意識状態だけでも実現は不可能ではありませんが、効率性が悪く時間を無駄にしている感じが否めません。また、変な自己暗示にかかりやすいのは、むしろ、こうした通常意識状態下での反復行為になります。タルパ界隈の「なりきり」となりきり界隈の「なりきり」は本質的にまったく異なる「なりきり」です。そして、何よりも⋯基本は分離した状態です。なりきりと言っても憑依の真似事をする訳ではありません。

通常意識状態のみでの自動化訓練のリスク

一人二役のなりきりは訓練形態に過ぎません。訓練内容は端的な言葉のやり取りを延々と繰り返し、その無意識化を目指すものです。最初はかんたんな挨拶から始め、徐々に複雑化して行き、最終的に本物の人間と会話しているかのような域にまで到達させます。無意識な言動は深層心理に刻み込まれたものです。ですから、変性意識状態の方が効率的にそれが行え、思念体との会話のための言葉を学習させて行くことができます。一度、深層意識に刻み込まれたものは簡単に消えません。通常意識状態に戻っても思念体との会話が楽しめるようになります。これに対して、通常意識状態のみでやった場合、深層意識へなかなか浸透、定着させることはできません。顕在意識での情報過多、混乱を招きやすく、余程、心にゆとりや余裕のあるものでないと不可能だと思います。

今日のタルパ界隈の自動化訓練は手段の目的化

メンヘラは心にゆとりも余裕もないので、その症状が悪化するのは言うまでもありませんね。思念体作成における自動化訓練は⋯変性意識を活用する点と、一人二役のなりきりと言っても存在と同化しない点が原則となります。面倒なのかなんなのか知りませんが、瞑想を体得する基礎訓練を怠り、憑依と称してなりきりゴッコ遊びに終始している様子は「手段の目的化」としか言いようがありません。ただ、これは以前にも指摘した通り⋯瞑想により変性意識状態となることで、深層意識に眠っていた過去の記憶情報が蘇って来る場合もあります。トラウマや辛い体験などであった場合、命に係わるような重大な事態を招きかねません。瞑想中に発狂して窓から飛び降りたなんて⋯瞑想をやりたがらない人は、本能的に変性意識状態になるのを避けているのかもしれませんね。

命を模した存在と同化する行為について

最後は会話ログについて補足しておきます。会話形式とも呼んでおりますが⋯訓練に記録は必要不可欠ですが、自動化訓練の一環で存在そのものになりきって存在の発言内容を記録するよりは、存在と真正面から向き合って話し合った内容を記録するやり方が、思念体の自動化を効率的に促進させるにはベストな方法になると言えます。そりゃ本質的に独立した意思を持ち、自分から分離した存在になるのですから、それが当たり前であり自然です。本当に自動化が完遂して目の前に存在しているのであればできなくはありません。人工精霊、タルパ、イマジナリーフレンドの世界でなりきりツイートをしている者は、自動化がまったくできておらず、目の前に存在していないから憑依を自称しているようにしか思えません。専門知識なく命を模した存在と安易に同化する者は底が浅い。