すべての矛盾を超越して行く
思念体は二つの矛盾する要素の組み合わせ、対となる概念の集合体と言えるだろう。不可視の存在なる誤謬は美しい造語と言えるだろう。見えないけど見える、聞こえないけど聞こえる、触れないけど触れる、匂わないけど匂うと言った感じだ。しかし、思念体は透明人間とは違う。顕在意識の心象と潜在意識の無意識が結び付いた結果として生み出される架空の命である。それをオカルト的に見るか心理学的に見るかは個々の判断に委ねて良い。どちらが正しいとか間違いはない。また、綿密な設計デザインに基づく創造か⋯偶発的要素を多く取り入れた邂逅や発生なのか⋯タルパの型を論ずるのも、もはや意味がないものと考える。不確定的な存在で良いと思う。創造型と考えていたものが、実は⋯邂逅や発生型かもしれないからだ。当然、その逆も然りである。
型にはまろうとするから本質から遠ざかる
自動化や視覚化の訓練は無意識化の訓練である。深層心理に自分の作りたい、育てたいと望む設定情報を、記憶として刻み込み定着させて行く訳だが⋯既存の記憶と結びつく現象も起き得ると思う。いや、これは不可避だろう。既存の記憶が自動化や視覚化に干渉して来ない訳がない。設計デザインした通りに100%完璧な存在に作り上げることは絶対に不可能だと考える理由はこれだ。想定外の部分は邂逅的、発生的な要素と言える。逆に従来の邂逅型や発生型と呼ばれるものは、願望や本音としての無意識が干渉して来るのは間違いないので、創造的、創作的な要素が発現するのも不可避だと思う。誰とは言わないが⋯私の発生型タルパの眼は赤く光りますって⋯それ、明らかにお前の願望的な現象やろ(笑)。発生型すら、そんな都合の良い創作的な要素は起き得ているのだ。
タルパ界隈は陸サーファーだらけの海岸に過ぎない
思念体に関わるすべての矛盾をアウフヘーベンして行くことで、本場チベット密教のタルパに勝るとも劣らないものへ進化させることが可能となるだろう⋯そう期待している訳だが、あまり先を急ぎ過ぎるのも禁物だと思う。もう、じっくり腰を据えて、数年はかかるつもりで真理の探究、考察を本サイトで続けて行きたい。辛口となるが気にするな。この程度の内容でイライラしたりカリカリするようなもんは、思念体に向いていない。別の何かをやれ。私は随分と多くのアンチを作ったが⋯今の今まで、科学的な反論や論理的な批評を受けたことは一度もない。せいぜい、匿名掲示板での意味不明な罵詈雑言である。私は人間の意識世界を海になぞらえることが多いが⋯タルパ界隈は所詮、陸サーファーだらけの海岸に過ぎないのだ。最近は陸ダイバーも増えている様子に遠い目。
ファッションダイバーと言う新しい勢力
本物であればダイブ界の構築を真っ先に楽しむはずだ。世界観を先に作っておかねばシナリオは作れないし、そうしなければイマジナリーフレンドを発生させることも叶わない。既存の人工精霊やタルパも精神世界へ移住させることもできない。キャラメーカーで作った異世界にいる私のタルパぁ!!なんて自慢気に公開されているのを見ても⋯どうやってタルパを作ったのか出自不明なのとさして変わらん気がするわ。ダイブ界と言う前提条件は?に尽きる。そうでないなら、タルパは基本現実空間を背景に感じるものだから、無理な異世界設定はいらんだろ。ケチをつけるつもりはないが、そうしてファッションダイバーはちょっと困惑する。異世界トリップ、ダイブが変に解釈されないことを願う。そう考えると⋯こちらもまだまだ改良の余地が多く残されている言える。
思念体の本質へ立ち返ろう
ダイブ(白昼明晰夢)の理論も、アウフヘーベンを基盤にしたものへ再構築しようかと考えている。現実と空想と言う大いなる矛盾を、ダイブを実践する人が現実を生きるため、最大限のメリットを発揮できるものへ昇華する道筋をより明確化させて行きたい。これも数年越しとなるかもしれない。思念体の世界からメンヘラを一掃、排除する目的から始めた話であるが⋯最近、ダイブ界を構築する人が増えている様子であるが、既存の枠組みで構築したものに支障、悪影響を与えることなく、効果的で良い影響が追加反映できるよう留意したものを考えて行きたい。形だけのタルパーやダイバーが目立つ。誰に迷惑をかける訳でもなく、本人は楽しんでいるのだから夢を壊すなとも批判されそうだが⋯そう言う甘い姿勢が、今日のタルパ界隈の混乱を招いた点は猛省すべきである。