確かめたかった「国」の意味

投稿日 2023.11.27 更新日 2023.11.28
Pixabay

人生は山あり谷あり。人の一生は山脈の稜線の如しなり⋯トトバースの最高峰として知られるヘベレケストは、ピータン王国の運幸大連峰の中にあり、未だに登頂に成功した者がいない未踏峰であった。標高は8492mと現実世界にあるエベレストよりも少し低い山となるが、登ると酔う山としても知られ、それが登頂の難易度を高めていた。とにかく、登ると酒に酔ったような感じとなり、途中で泥酔してしまい⋯多くがそのまま凍死すると言われている、大変危険で恐ろしい山であったのだ。しかし、ある二人組がヘベレケスト登頂にチャレンジングアタックしていた。倉臼文磨とゴンである。互いの絆を深める機会にと文磨自身が発案して実行に移された。文磨自身は実は登山家でもあり、名を上げるにも良い機会となると考えた。周囲は二人を必死に引き留めたが⋯

◇ ◇ ◇

 ヘベレケスト九合目付近――

 なんと、二人は新記録を樹立していた。これまでは七合目が限界とされていたのだ。どんな酒豪もそこで力尽き果て倒れていたのだ。

 しかし、ゴンは完全にへべれけ状態となり文磨に背負われていた。頂上まで後わずかだ⋯⋯ここであきらめる訳にはいかない。しかし、登山において安全は何よりも最優先せねばならない。引き際を間違えたら命取りとなる。

 だが、文磨は自身の体力に十分な余裕があるものと判断し、このまま頂上を目指す決断を下した。文磨の背中の上でゴンが叫ぶ⋯⋯

「あささーあぐほげおーうえうえうえーーーおぉ」

「だーじゅぶだー」

 そのようにゴンを励ます文磨⋯⋯

 二人の最初の出会いは最悪のものであった。

 最愛の人の元から引き剝がされたゴンは文磨を怨んだし、文磨も文磨でなんか思ってたのとぜんぜんちゃうやんけ!と文句を言う日々だった。

 そんな二人が打ち解け合うきっかけとなる出来事が⋯⋯

 ゴンの玉との再会であった。

 ただし、転生後の玉は⋯⋯

 なんとも説明し難い状況だった。その詳しい話、経緯は今ここで語るとネタバレになるのでやめにする。それは現在準備中の小説サイトでやる。

 まぁ、そんな話はともかく⋯⋯

 そうこうしているうちに、今まさに頂上へ辿り着こうとする瞬間となり、文磨は持っていた国旗を頂上に突き立てようとした。

「くほてなんばー?くごはあばがしいああああ!」

 とにかく、呂律が回らなかった。

◇ ◇ ◇

国とは何か?それに答えなどはないかもしれない⋯でもぉ、確かめたいんだ。国の意味を!エースコンバットゼロのラリー・フォルク的なアレ。