空想遊びだけでダイブ界を作る方法
思念体所持者向けに簡易な手順によるダイブ界の作り方を解説する。以前、空想から直接的にダイブする方法について言及したが⋯該当記事の内容は啓蒙的なものであるため、より実践的で具体的な情報を本稿でまとめた。本来ならば、こうした情報を最優先で提示すべきところだが、検証に時間がかかってしまい今に至る。とりあえず、瞑想と言った形式的なものにこだわらず、純粋に楽しみながらダイブ界を作る方法について語りたい。空想と変性意識の同期(想念融合)の習熟度を段階的に説明する形にまとめた。これは大きく4つの段階に分かれる。自身のダイブ熟練度の目安にもすると良いだろう。変性意識の定義は広く解釈できる。多感な人だと瞑想などのスキルは必要とせず、考え込んだだけで白昼夢を見ているような深いレベルまで潜れることは珍しくない。
第一段階/思考的空想によるダイブ界の設計
自分が作りたい、欲しいと望む世界観をしたダイブ界を考えて、設計デザインを行う最初の段階になります。人は楽しいことを考えて夢中になると⋯もう、それだけで軽めの変性意識状態になれます。他のことを忘れて集中することができたなら、ダイバーとしての適正、資質は十分にあります。スキューバダイビングで例えるなら、Cカード取り立ての初心者と言ったところです。数メートルの深さの安全な海中を楽しんでいる状態だと言えるでしょう。きっと、ダイブ界に関する様々なアイデアが、頭の中から次々と湧いて出て来ることでしょう。ゲームやアニメが好きな人は、好きな作品の世界観を一つだけ選び、その再現イメージを存分に楽しむと良いでしょう。しっかりと自分の頭の中に焼き付けておいてください。とにかく楽しく考えながらを心がけましょう。
第二段階/演技的空想によるダイブ能力の向上訓練
世界観の全体像が固まって来たら、今度は様々なシチュエーションを空想して楽しんで行きます。世界観を決めて設計デザインしたダイブ界にストーリー性のような要素を試すように加えて行きます。具体的には⋯ダイブ界での自分自身の活躍です。ダイブ体も考えながらやると良いですね。ダイブ界における自分自身の姿はもちろんのこと、境遇や立ち位置まで決めると良いでしょう。魔法剣士になり美少女エルフと一緒に冒険したいのであればご随意のままに。とりあえず、いろいろなシチュエーションを妄想して楽しんで行きましょう。この段階では、各シチュエーションの連携まで考えなくて結構です。場面単位でOK。ここでは自分自身とダイブ界イメージとの親和性を高め、空想をするだけで良質な変性意識状態になれるための体質作りが主目的となります。
第三段階/空想の連携化によるダイブ界の自然形成
それまでスタジオセットのような感じであった空想世界が、設計デザインした世界観に基づき、演技的空想でイメージしたものが自然な感じに徐々に結合されて行き、一つの世界へまとまるように発展して行く段階となります。ある日、これと気づく感じ。話の辻褄が合って行くように変わると言うか⋯バラバラであったものがまとまり始め、全体的な統一感が保たれて来るようになる。これを上手く発現できるようにするためにも、世界観は事前にしっかり決めておく必要があります。また、演技的空想で落差の大きいイメージをするのはやめましょう。魔法剣士とMSパイロットのイメージでは話が繫がりませんし、いつまで経ってもダイブ界が一つにまとまりません。ダイブ界を二つも三つも作るつもりなら話は別ですが、初心者はワケワカメになるので欲張らず一つに絞りましょう。
第四段階/ダイブ界の自律化
演技的空想でイメージしたものの連携化が進み、ダイブ界が完全に固まり一つの世界に仕上がった状態です。重要な点になるので二度書いておきますが⋯世界観を事前にしっかり考えておくことで、空想の連携はヌルヌル滑らかに進行して行きます。当然、それに比例するように変性意識状態もより深化して行きます。そして、この段階まで来たらあなたは立派な潜水士です。ダイブ界の中で様々なものが自律的に動いて感じられるようになり、モブキャラたちの群衆にもまれることでしょう。イマジナリーフレンドと邂逅できたりするようになるかもしれません。ダイブ界開発を末永くお楽しみください。思念体所持者を前提にした内容ですが⋯人工精霊やタルパなどの実践経験者であれば、本来の手順を端折っても問題ないし多分できるでしょう。次回、書ききれなかった情報を補足する。