ダイブ界の出口について
とりあえず、変性意識状態を高め、意識世界の一番下にある場所、潜って一番底だと感じられる場所がダイブ界となります。この辺は各人の感覚で構いません。この時点ではまだ何もない世界です。これも人によるかもしれませんが、精神と時の部屋のようにただ真っ白な世界かもしれませんし、暗闇のような世界かもしれません。まぁ、ちょっと真っ暗だと気分が萎えます。徐々に明るい世界へ作り変えて行きましょう。その前に、今度はダイブ界から現実世界を戻るための帰路、帰り道について説明しておきます。前回で述べた通り、ダイブ界から出る時もゆっくりやることをお勧めします。いきなり抜け出ると、それまでの記憶が消えてしまう恐れがあります。実際、あるでしょ?夢を見ていたはずなのに⋯朝、目覚めた瞬間、まったく思い出せなくなることが。
ダイブ界からの復帰プロセス
ダイブ界から現実世界へ復帰するプロセスは、朝の目覚め、起床のプロセスとほぼ同じと言えるでしょう。ゆっくりやった方が記憶が定着しやくなります。緊急時以外は極力、性急なやり方で実践するのは控えましょう。変性意識状態から通常意識状態へ徐々に切り替えて行きます。そのためのやり方として、二通りの方法を考案しました。まず、単純に外部からの刺激に頼る方法です。具体的には目覚まし時計やスマホのアラーム機能を利用する方法です。普通に起床する感じですね。音量を変更できる観点からスマホのものを使用するのが望ましいと言えるでしょう。あまり大きな音だとびっくりして中途半端な状態での復帰⋯マジで寝惚けた状態になることもある。当然、記憶も飛びやすくなります。次に、霊道を逆行する方法です。自己暗示を自ら解いて行く感じになります。
外部意識法・外部からの刺激に頼る方法
デフォルトの音源は使用せず、専用の音源を決めて固定しましょう。音量は小さめの方が良いでしょう。自分が心地よく感じられる音量に設定しましょう。そして、一度決めた音源は絶対に変更しないでください。コレだと決めたら絶対に変更しないように。なので、音源の種類は慎重に決めましょう。オルゴール系の音源がお勧めです。ダイブ界のいる時、ダイブ界の街の防災無線から流れる音楽をイメージすると良いでしょう。あっ、そろそろ現実世界へ帰る時だ!!目覚めの時だ!!と思わせるものです。いろいろ試して試行錯誤して見た結果、徐々に周囲の景色が現実空間に切り替わって行く感覚⋯本当に朝の目覚めのような感じが一番安全のように思われます。ダイブ界に入って来た道を逆方向に進むやり方は、アラームが不発した場合などに備えた緊急避難的なやり方になります。
内部意識法・自ら暗示を解いて行く方法
ダイブ界に通じる霊道を今度は逆方向に進み現実世界へ帰る方法です。ただ、このやり方だと完全に抜けきれず、中途半端な状態になる恐れがあります。感覚の問題になるので絶対とは言い切れません。人にもよると思います。ただ、もの凄いだるさが残る恐れはあります。以前、話をした現実世界と霊道の間に設けた準ダイブ界(内界)で一度立ち止まり、そこで金縛りを解くやり方を試すと良いでしょう。その時点で通常意識状態に近い浅い変性意識となっており、記憶が飛ぶ心配はないと思います。ドアを開けたら現実世界、そのドアを通り抜けたら通常意識に完全に切り替わると言ったイメージ的手法は難しいように感じます。本当に人によると思うので各自で良いと思ったやり方を決めて固定しましょう。念のため、このやり方も開発しておきましょう。
そのまま寝込んで朝を迎えるやり方が一番安全
ダイブ界はある種の催眠になるで⋯なんか怖ぇーよ!!とツッコミを入れたくなる人もいるでしょう。そうですね。暗示が解けない事態になったら本当に怖いです。やはり、ダイブで一番安全なやり方は、夜、寝る直前、布団の中でやる方法です。ええ、そのまま寝込んで朝を迎えれば問題ありません。そうなると、もはや白昼明晰夢ではなく、ただの快適ニコニコ睡眠術となります。心地良い入眠ができるようになりますね。ただし、入眠直前に行う行為だけあり、朝の起床直前に見る夢に上書きされるようにダイブ界の記憶が消える恐れがあります。人間は睡眠中に脳の記憶情報の整理整頓が行われる訳ですから消される恐れは十分にあります。そうなると、脳に不要な情報と思わせない対策が必要です。夢日記ならぬ入眠日記(事前に付ける日記)でそれに沿った妄想を楽しみましょう。