2023年思念体最新研究まとめ
人工精霊、タルパ、イマジナリーフレンドなどの思念体に関する最新研究を総括したい。一部、これまでに書き綴って来た内容と重複する部分もあると思うがおさらいも兼ねて情報発信して行きたい。私は占い師、オカルト研究家として、スピリチュアルの世界を旅していた際⋯5~6年前だろうか、インターネット上でチベット密教の秘奥義として知られるタルパなるものを実践、愛好する界隈を見つけ、その中へ入ることを決断した。知っている人は知っているだろうが、当時から荒れに荒れており対人トラブルの絶えない世界と化していた。私も速攻で誹謗中傷の対象された。どうも界隈の住人と話がかみ合わない⋯普通であれば、そんな場所から黙って立ち去るものだが、私の場合、好奇心がそれを上回った。心理学の研究をするにはもって来いのサンプルにも見えた。
思念体で精神に異常をきたすことはない
まず、一つ目の結論から述べたい。人工精霊やタルパが原因で頭をおかしくさせてしまうことはないと言う点だ。イマジナリーフレンドも認知現象に過ぎず病理ではない。タルパ界隈の主だった関係者を追跡調査して見た結果、問題を起こしたり精神を錯乱させいる者は、元々、双極性障害や内在性解離などの気分障害を患っていた者、その可能性の強い者であることが判明した。これ以外にも、演技性人格障害や依存性人格障害などの疑いのある人物も少なからずいた。その一方で、思念体を問題なく実践、愛好している人は、動機や前提条件が明確で、普通の社会生活を送っている者ばかりである。そもそも、思念体は最初からそうと理解した上で実践するものなので、一般的によく指摘される統合失調症を発症するリスクはゼロではないが、そのような事例は一件も確認できなかった。
健全な精神の持ち主でないと作り出すことは不可能
思念体で精神に異常をきたす者は、それ以前に何らかの精神疾患、人格障害を発症していた者である。思念体に原因がある訳ではない。中には薬物中毒患者までいた始末である。思念体は何も人工精霊やタルパ、イマジナリーフレンドに限られない。神仏も言ってしまえば思念体である。宗教で人生を破綻させてしまう人がそうであるように、思念体で精神に異常をきたすような者は、それ以前から心に大きな問題を抱えていたような者ばかりである。神仏に責任がないように思念体に責任はない。すべて、それを信じる側の人の心の在り方に問題があったのだ。それを解決、解消せずに思念体を作ると症状が悪化するのは当然である。強く修練された心と健全な精神の持ち主でないと、思念体を作り出すことは絶対に不可能であることは散々唱えられている話である。
思念体は解離性同一性障害と無関係
これも統合失調症と並びよく指摘されている点であるが⋯結論から言うと、思念体と解離性同一性障害は発生メカニズムが完全に異なり、思念体の作り方に失敗しても多重人格になることはない。元から心に問題あった者が症状を悪化させて統合失調症になるのに過ぎない。思念体と人格を同じように考えている者が多過ぎるが、思念体と人格は同義にはなり得ない。人格は自我と記憶情報から構成されているが、解離性同一性障害は自我の不安定化による分裂、思念体は記憶情報から意図的に作り出す行為である。思念体は一つの独立した意思を持つ存在⋯すなわち、思念体独自の自我を醸成するプロセスを自動化と呼ぶはずだ。作り手本人の自我と思念体の自我は完全に別々のものとなる。多重人格に憧れ心を抱いた一部の中二病がタルパの世界に足を踏み入れているだけに過ぎない。
前提条件を明確にし合い要らぬ者との交雑を拒否する
人工精霊やタルパは普通の人がいきなり作ることはできません。オカルト系であれば魔術や霊媒、科学系であれば心理学や催眠術に精通しているはずです。また、イマジナリーフレンドも本来は先天的なものでありギフテッドです。イマジナリーフレンド所持者であるのも前提条件の一つとなります。そのような前提条件、現在いると主張している思念体が誕生した背景、経緯のようなものが不明である場合、警戒した方が良いと言えるでしょう。まして、SNSのプロフィール欄に精神疾患系の病気を自慢気に羅列しているような者の主張する思念体は、断じて思念体などではありません。ただの病理的幻覚症状、妄想の暴走に過ぎません。思念体は主観的な存在であるため、互いに目で確認し合うことはできませんが、だからこそ、前提条件や動機を重要視すべきと考えます。