宇宙的最上位概念「思念界」の存在性について
思念とはその字面の意味する通り「思い念じる」ことで発生する汎用的な概念である。漠然としたものに感じられるが⋯一般人にも分かりやすい例をあげるとすれば、言霊や生霊の類がその最たるものになると言えるだろう。思念はわりと身近な存在なのである。とりあえず、それを良い方向に活用しようと言うものが人工精霊やタルパ、イマジナリーフレンドなどになる。それら人間や動物などを模した個体的思念を「思念体」と呼ぶ。独自の自我が備わっているのが前提条件となり、オカルト的には幽霊も含まれる。思念体は不可視の存在たちを包括的に定義する最上位の用語となる。他の記事でも述べた通り、今日のタルパは実質的に人工精霊であり、生霊の発生原理を応用したものと言えなくもないので、思念体>言霊>生霊>人工精霊>タルパの順位になると言える。
思念体を凌駕する思念界
しかし、思念体は思念体であり思念そのものの最上位概念とはなり得ない。思念体を凌駕する思念があるからだ。現実世界で思念体所持者と思念体が同居している構図が多いが⋯最近はダイブ界(または、内界)による楽しみ方も広がりつつある様子だ。また、イマジナリーフレンド所持者には人工精霊(タルパ)実践者らと違い、思念体が現実空間に飛び出て来ることはなく、頭の中だけに存在しているような感覚でいる者は多い。そのような意識世界、精神世界を「思念界」と呼びたい。ただし、前々回あたりの記事から述べている通り、思念には様々なパラドックスを持った特異な性質がある。ダイブ界はパラレルワールドみたいなものになるので、思念界に包括される下位概念の世界観となる。思念界>ダイブ界>思念体>言霊>生霊>人工精霊>タルパの順位になる。
思念界は宇宙のような構造世界
ダイブ界は個々のダイブ(白昼明晰夢)により再現されるものであるが⋯複数あるダイブ界に瓜二つ同一のダイブ界住民が存在している場合もある。エースコンバットのストレンジリアルに見るような一つの世界観に基づき、複数のダイブ界が連携している場合もある。そのようなダイブ界同士のつながり、ネットワーク的な共同体を「スーパーダイブ界」と呼びたい。多くの場合、ブログや掲示板などのインターネットを通じた呼応、活動となるので「ネットダイブ界」と呼んで差し支えはないと思う。オカルト的には電脳霊界?と言えるだろうか。ダイブ界自体がこの世のあの世の中間的霊界とも言えるので、デスタウンの一種と言えなくもないだろう。思念界>スーパーダイブ界(ネットダイブ界)>ダイブ界(デスタウン)>思念体>言霊>生霊>人工精霊>タルパの順位になる。
思念界同士の連携・干渉現象
人工精霊(タルパ)の世界では「共有ダイブ」と呼ばれるダイブ界同士の干渉現象が報告されている。複数の参加者が変性意識状態となった上で、スカイプなどを通じて直接対話、ダイブ界で相互交流を図るものだ。しかし、残念ながら今日では「集団幻覚」として結論付けられ、否定的な見解が大勢を占めている。個人的にも共有ダイブは実現困難なものと考える。ただ、主観と主観の相互作用としてのものならあり得ると思う。複数参加者の意思から新しい何かを生み出すのは可能だ。それが上述したスーパーダイブ界であり、その中で共有される価値観となる。瓜二つ同一のダイブ界住人やストレンジリアルのようなものがそうだと言える。さらに、ダイブ界住人はダイブ界の構成要素であり、オンゲーで例えるならNPCに近い存在になると言えるが⋯ここでも奇妙な二重性を発揮する。
思念界住民の二重性(ただし持論)
ダイブ界の作り方なる記事でも説明したが⋯基本的にダイブ界の先住民的な存在は、あくまでも設定であり限りなくキャラクターに近いものとなる。その世界で主人公となるべき人工精霊(タルパ)やイマジナリーフレンドのみが思念体となる。しかし、自分自身のダイブ界のダイブ界住民はキャラクター、ただの構成要素、設定条件でも、他のダイブ界から見たら思念体となり得る。すでに他の人により創作された存在は、自分から見たら思念体であり、自分のダイブ界でも思念体として振る舞う感じなるような気がするのだ。ダイブ界の中で自分の思念体に次いで特別な意味を持つ存在となる。上手い具合に言葉で表現するのが難しいのだが⋯他の人の意思が関与しているものであるが故、自分のダイブ界の中で良い意味で浮いて、色どりを与えてくれる存在となるのだろう。