通常意識から変性意識に切り替わる現象(サイン)について
瞑想は本当に奥深いものです。変性意識を具体的に説明するのは容易でありません。当サイトでは「白昼明晰夢(ダイブ)」であると明記しますが、それはもっとも深化させた状態のものになります。音楽を聴いて鳥肌が立つ浅いレベルのものや、疲労感で感覚が麻痺して一時的に見る白昼夢も含めれば、程度の差は大きく一括りにできるものではありません。これまで瞑想のコツのようなものについて語り続けて参りましたが⋯ここでは通常意識から変性意識に切り替わった時に体で感じられるサインと、浅いレベルから徐々に深く潜って行く過程について詳しく説明して行きます。あとは特定のイメージングと一体化させて行くことで異世界へのダイブが完遂できるようになります(この詳細は別記事でやる予定)。とりあえず、変性意識のサインと深化について語ります。
第一段階/耳鳴り・鳥肌・頭部温感
以前の記事でも説明した通り、瞑想を始めると多くの人が【耳鳴り】を感じると思います。最初は強い不快感を覚えますが、屋外の環境音に意識を持っていたり、小さな音量でBGMを流せば気にならなくなります。しかし、あえて耳鳴りそのものに意識をもって行くことで、外界と完全に遮断される質の良い離人的感覚も得られやすくなります。耳鳴りを毛嫌いせず逆に利用しない手もないと思います。耳鳴りの音量は意識することで大きくすることも可能です。また、ピーと言う不快音からキーンと言う神秘的な音に変えることも可能です(意外に簡単)。人にもよりますが、そうなると【鳥肌】も立つようになります。また、頭部全体がじんわりと言うか⋯じんじんする【頭部温感】のようなものもあると思います。暖かいと言うよりは少ししびれる?感覚に近いかもしれません。
第二段階/皮膚の不思議な違和感
これは人によると思いますが、頭部を中心とした上半身の特定個所に妙な違和感を覚える場合があります。むずがゆいと言うか、何かに触れられるような【皮膚接触感】です。不思議なことに漢方の代表的なツボの位置であったり、インドのアーユルヴェーダで知られるチャクラの位置と一致する場合が多くなります。頭頂部や側頭部、眉間、心臓付近などです。本当に人によるので、感じない人もいるかもしれませんが、感じる人は上半身の一カ所または複数個所からこのような違和感を覚えると思います。個人的には眉間がそうなります。感じないと言う人も、そうなるよう特定個所を意識しながらやると面白いかもしれません。変性意識状態に徐々に切り替わり始める代表的なサインの一つでもあります。チャクラを基準にしてやるのをおすすめします。お好きなチャクラでどうぞ。
第三段階/視野狭窄・浮遊感・そして強い眠気
しばらくすると、白にモヤのようなものが下側からユラユラと立ち上がり始めて、徐々に体全体を包み込んで行きます。最終的に雲の中にいるような感覚になり視界がボヤけます。または、視界がどんどん狭まり、二つの穴から外を見ているような感覚になり、テレビの砂嵐のような光景の中に没入して行きます。この場合も、最終的に二つの穴は小さくなって行き視界がボヤける【視野狭窄】が起きます。次に体の表面的な感覚、触覚は感じられなくなり【浮遊感】のようなものを覚え始めると思います。フワフワと浮いているような感覚になります。ここら辺から心地良くなり強い【眠気】を感じることも多くなります。ここで寝落ちするのを少しだけ我慢すると、白昼における明晰夢を見ることが可能になります。とりあえず、目は閉じずに開けたままにすることをおすすめします。
第四段階/無上の恍惚感・ダイブ界へまっしぐら!?
強い眠気を通り越すと何とも言えないような【恍惚感】に至ります。平衡感覚がかなり鈍るので転倒には十分注意してください。ただし、この深いレベルの変性意識状態になるまで、それなりの訓練期間を要します。また、これまでの述べた現象(サイン)の再現率は深くなるにつれて低くなって行きます。その日の体調や気分によるところもあり、視野狭窄や浮遊感を覚え始めたあたりからどうしても先にへ進めない日は、無理にやらずあきらめ翌日以降に再挑戦しましょう。どうにか深く潜ろうと頑張ってやり続けると、その状態や感覚を体が覚えてしまいスランプの原因と化します。やはり、執着心が一番の大敵となります。また、長時間やり過ぎると、終了後は【頭痛】のような不快感に襲われる場合があります。力を入れず自然に発現できるよう、気長に毎日やり続けましょう。