本物の憑依術となりきり演技の見分け方
以前、ネット上における憑依の信ぴょう性について触れましたが⋯具体例を交えて、もう少し詳しく深堀してみたいと思います。本物と偽物を確実に見分ける方法について説明します。まず、憑依の定義について説明しておきます。字面から察する通り、オカルト用語で何らかの霊体を自分の体へ取り憑かせた状態になります。心理学の方面からは催眠による人格豹変となります。いずれにしても、トランス(変性意識)状態になる必要があるため、自宅など落ち着ける環境でしか実現は不可能です。解離性同一性障害に見るような人格交代と言うよりは、同調や同化の感覚に近くなるため、完全な記憶欠落はないようです。ただし、力関係で言うと憑依した側が強くなり、起きた状態で夢を見ているような感じ、夢遊病に近い形態となるので、非常にリスクの高い技になります。
自宅外からの自称憑依はほぼ偽物
まず、魔術や催眠術に精通していることが前提条件となります。そうでなければ、絶対にできる訳ありませんし偽物と言えます。また、通勤通学や昼休みなどの時間を使い、移動中の車内、学校や会社などからSNSを通じて披露している者は「なりきり」に過ぎないと言えます。イマジナリーフレンドや人工精霊、タルパの世界では、不可視の存在の専用アカウントを作成し、憑依と称した表現活動に勤しんでいる者が多くおりますが⋯公共の場でどうやってそんな高度な変性意識状態が実現できるのかシンプルに謎。存在別に複数のTwitterアカウントを作成している者までおりますが、同一IPアドレスから使用し続けると凍結される恐れがあるため、移動先別にきっちり使い分けている律儀な方までおります。そうなると、憑依以前に不可視の存在自体が疑わしくなってきます。
自宅外での安易な霊的感化は地縛霊・浮遊霊からの影響
少しオカルト的な話になりますが⋯なんだかんだ、霊的に見て自宅が一番安全な場所になります。移動中や自宅外の特定地点に依存した憑依と意識するものや霊的感化は、かなりヤバイ存在から影響を受けている可能性がある。鉄道人身事故や交通事故で死亡した地縛霊とか行旅死亡人の浮遊霊とか⋯ちなみに、そんなものは信じないと言う方のために、心理学的な側面から指摘⋯いえ、心理学以前の話になるかもしれません。ぶっちゃけ、現実生活がダメな人なんだと思う。いい歳こいて電車の中からイタコの真似事している人なんか、学業ダメ仕事ダメ人間関係ダメのダメダメ尽くしだと思います。そのような病的なまでのSNSアカウントの運用は、内在性解離ならぬ外在的な心象解離と言っても良いでしょう。このため、あからさまな作り話している方もよく見かけます。
本物であれば誤解を招くような行為はしない
区別や見分けの付かない紛らわしい行為をしておきながら、真意を説いても説得力がありませんし、ウソをついていると思われても致し方ありません。精神疾患によるそれともなれば、空気のお人形さんの腹話術を見ているようで痛々しいです。本当に不可視の存在がいるのであれば、そのような「なりきり」と誤解を招くような軽卒な行いはしないと思いますし、病み系のメンヘラ、薬物関連と重複するようなものから距離を置くことでしょう。ただし、SNSで不可視の存在の専用アカウントを作ること自体は批判しません。代筆であれば話は別です。あらかじめそのように宣言している方は本物です。それでも、個人的には控えた方が良いように思います。一つのアカウントで存在との会話内容を日記のように記録、公開して行くスタイルが望ましいと考えます。
それを信じる側にも問題あり
なりきりアカウントの言動を真に受けて、主人格と別の結果になることを期待している方までいる始末です。たしかに、不可視の存在は主人格の意思から独立している存在ではありますが⋯パソコンやスマホを操作している主人格です。憑依なんだからと言い訳をしますが、キーボード打鍵やタッチパネル操作による自動筆記は余程の熟練者でないと不可能です。日本国内だと数十人レベルの話になると思います。魔術師や占い師の中でも何人いることやら⋯オカルトや心理学に精通していない者となると、ただの詐欺師と呼んでも差し支えありません。それか精神疾患による思い込みでしょう。こう行った方面の代物は信じる信じないの問題に帰結します。だからこそ、その出発点、動機、前提条件が大切なのです。これを冷静に見極められない人はダメな一生で終わることでしょう。