タルパの自動化を基本原理から解説

タルパの本懐は自動化にある。ただし、視覚化を放棄した思想を提唱したい訳ではない。自動化と視覚化は別々に考えられているが⋯そもそも、タルパの姿が自然とイメージできたり、タルパの表情変化や身振り手振りなど、動的な視覚効果を伴わせるのも自動化のうちに入る。自動化は会話、言語のやり取りだけに限定されるものではない。また、従来の現実空間を背景にした視覚化を非推奨としているのは、脳裏のイメージでもタルパとしての実存性は十分に担保できるし、空想を主体にした視覚化は自動化との相性が良いからだ。タルパの訓練は自動化を主軸に視覚的な要素も含め、様々な設定条件を追随させることで、タルパの性格を形成して行くものとなる。こうしたやり方なら楽しく遊びながら実践できるし、気づいたら勝手に完オート状態に達している。
タルパ作りの訓練の定義を変える
タルパ作りの訓練とは⋯自動化のみを差し、視覚化はそれに含まれると言うことだ。自動化と視覚化は同時並行で実現可能であり、わざわざ分けて訓練する必要性はどこにもない。別々に分けて考えてやろうとすると⋯多くの場合、先に視覚化からの挑戦となるだろう。現実空間を背景にしたものともなれば、その後の自動化は人形やぬいぐるみに向かって話しかけるも同然となる。ここで多くの人がとん挫するだろう。視覚化自体も相当難易度のあるものだ。しかし、すべて脳裏で処理すればかんたんに済むはずだ。アファンタジアなどの特殊なケースを除き⋯空想すること自体を難しく思う人はそうそういないだろう。適度な変性意識を誘発させた状態で空想して遊んでいるだけでも立派な訓練になる。シナリオを事前に考えておくことで、最小限の思考で夢見に近い空想が楽しめる。
従来の訓練法は時間の無駄
現実空間を背景に目で見ようとしたり、オウムや九官鳥に話しかけるような真似をするのは⋯冷静に考えて常軌を逸している。もちろん、本当に目で見えたり耳で聴こえるようにする訳ではない。あくまでも、脳内の視聴覚イメージを現実空間に重ね合わせているだけの行為に過ぎない。しかし、こうした苦行に近いとも言える訓練法はやめた方が良いだろう。本当に実現できるかどうかわからないし、時間の無駄と言える。タルパは遊ぶように空想しているだけで作れる。空想の中で現実空間を再現して、そこでタルパと交流するやり方が最適と言える。もちろん、現実空間を模す必要はない。空想の世界観はファンタジー風の異世界でも何でも構わない。将来的にそれをベースにダイブ(白昼明晰夢)へ深化させて行き、ダイブ界を構築すると良いだろう。
自動化の本質
自動化を誤解、曲解している人が多過ぎる。何をもって自動化と言うのか?まず、定義のようなものを整理したい。自動化とは⋯変性意識状態で設計デザインや設定条件に基づく思考を断続的に行い続けることで、思考と思考の間から着想を得て、それらが一つの記憶情報として連結されて潜在意識に定着、これにより通常意識状態で無意識化されることだ。ただし、この原理を特別意識しながら訓練する必要はない。瞑想状態となり⋯事前に用意したシナリオに沿って、心の中でタルパとの交流を楽しめばいい。それだけで自動化は自然と進む。コツは上述した通り、断続的、間隔を置くような思考の仕方で着想を誘発させやすくし、空想を膨らませて行く感じだ。あまりゴチャゴチャ考え過ぎると変性意識の効果が薄れ、すぐに通常意識状態へ戻ってしまう。力は一切入れず楽しもう。
潜在意識は記憶を長期保存できる場所
タルパは膨大な設定情報の塊みたいな存在である。それらをすべて暗記した上で、連動させるのは困難を極めるだろう。記憶の経年劣化も避けることができない。通常意識状態で暗記学習的に作り出そうとしたものなんて⋯いずれ、忘れるし消えるだろう。しかし、変性意識を用いた訓練をしていれば、どんなに膨大な設定情報も強固に連結、仮想的な単一巨大思考回路⋯それはあたかもタルパの脳であり、自我とも言うべきコアが長期記憶化、潜在意識の中で育まれる。思考と思考の間の着想が、思考の連結を促すのは⋯まさに「連想」と言い、閃きやアイデアとして具象化する瞬間と酷似している。ここでの話は創造型を前提にしているが、発生型の場合、無自覚にそうした巨大思考回路を心に宿し、ある日、侵入思考をトリガーに呼び覚ましたタルパになるかもしれない。
脳内に形成されるタルパとしての脳
さらに、連想が連想を生み出し⋯脳内で神経細胞(ニューロン)による生理的回路も強く形成される。記憶の正体は複数のニューロンの組み合わせからなる生理的回路(エングラム)だ。だから、タルパの設計デザインや設定条件は、マインドマップを用いたやり方で実践すると、効率的に自動化を推し進めることができるだろう。マインドマップは脳の働きに最適化させた情報整理法だ。それを土台に訓練を行うことで、勝手に枝分かれして自動化が進むと言うことだ。自動化と言うとタルパが一人でに勝手に動き出すようなもののイメージばかり持たれがちだが、所持者とタルパの関係性、あり方を考えるのも大切だ。シナリオを作成して夢小説、夢絵的な境地で楽しみながらタルパの訓練に励もう。兄弟姉妹として同居生活を楽しむのか?良き相談相手となる親友が欲しいのか?
つづく