思念体界隈の残された問題との決着
前回はやや辛口が過ぎたかもしれない。科学派に対する批判は、厳密には科学派と称する考察家や研究家に対する怒りとなるので、一般のイマジナリーフレンド所持者の方はどうか聞き流して欲しい。また、オカルトとカルトは別物である点はご留意頂きたい。逆にカルト化した似非科学の方が、思念体世界の憂慮すべき問題だと認識している。実際、タルパを利用した遠隔的な心理療法で、警察沙汰を誘発させた者もいる。また、フィジカル面でのスクリーニングが未整備であり、現状のまま放置すれば、いずれは死亡事故に直結する。思念体を始める前に、脳疾患の可能性を発見する手立てが必要だ。これは大袈裟でも何でもない。何か起きてからでは遅いし、思念体界隈は完全に面目丸潰れとなるだろう。と、まぁ⋯他にも、いろいろ解決すべき問題が多く残されている。
性格診断は思念体の育成に関係ない
人工精霊・タルパ界隈では、MBTIやエニアグラムなどを利用した性格診断が静かなブームのようだ。一部の考察家に至っては、タルパ育成のための性格指標として、これらの性格診断法の活用を提唱している方もいる様子だ。結論から言おう。これらの性格診断は、現時点におけるその人の状態を示しているだけに過ぎない。タルパ育成=性格形成だろう。そんなもので性格形成の過程を解明したり、それをタルパの育成に応用することはできない。ならば、フロイトやユングなどの心理学を利用するのが適切な気がする。率直に言ってしまうと、MBTIやエニアグラムなどの性格診断法と思念体は関係ないに尽きる。てか、自分を冷静見つめることができていれば、そんなものは不要だし、思念体の本筋とまったく関係ない行為だ。あと、オレはINTJじゃないぞ。
憑依に関する最終的な結論
人工精霊・タルパ界隈で、本物の憑依ができる人は限られて来ると思います。大半の方が主張する憑依は、速読法をリバースさせた感じのものになるのかもしれません。速読法と言うものは、文章を読む際、脳内音読を省くことで、読解力のスピードを上げる技となりますが⋯自称憑依は、これと逆の動作をしているだけではないかと推察します。文章を書く際も、脳内音読されますが⋯それを行わず書くと言うものです。それで自動筆記でもしているかのような錯覚になっているだけかと思われます。だから記憶も鮮明に残っている。脳内音読がOFF状態であるだけに過ぎず、根本的に代筆とまったく同じです。憑依や自動筆記は訓練された人間でないと絶対にできっこありませんからね。ちなみに、脳内音読のある憑依は、いわゆる「なりきり」となる可能性が高い。
既存の自動化訓練法となりきりアカウントに対する見解
ただし、自動化訓練の初期段階における一人二役の「なりきり」まで否定するつもりはない。そのつもりはないが⋯白昼夢や明晰夢など、夢のシチュエーションを活用した自然発現的なやり方へ切り替えることを推奨する。どのような訓練法であれ「変性意識」は必要最低限の条件とすべきである。また、変性意識を誘発させる方法はいろいろあっても良いが⋯生体内化学反応によるものは除外すべきである。具体的には薬物によるものとなるが飲酒も含む。何より、青少年の健全な育成を阻害しない倫理性が重要となる。後、SNSのなりきりアカウントに対して厳しい評論はしているが⋯似非憑依に対する批判であって、代筆によるものまで否定していない点はご留意願いたい。憑依ならその裏付けとなる前提条件を示した上で、代筆なら代筆と注意書きをすれば済む話である。
ファッションタルパーなる言葉について思うこと
思念体はその源泉、原動力となる心象が何より大切だと考えます。極端な話、自動化されていなくても、意識の中で持続的に存在しているような感覚(=象徴的な自動化)さえあれば、広い意味で思念体と言えます。また、訓練の過程で、一度くらい自分の行いを、なりきりか否かで迷う、悩むのはあって当たり前で、ない方が異常です。今、迷っている人、悩んでいる人は本物を目指している挑戦者と言え、半分成功しているようなもんです。ファッションタルパーとはその言葉を率先して使いたがる性悪メンヘラや中二病のことでしょう。レッテル貼り、投影による自己正当化なので認定されてもスルー推奨です。思念体は永遠に中の様子を確認することができないシュレーディンガーの猫です。心象表現で人の心に訴える以外、本物であることを証明する方法は他にありません。