夏草や兵どもが夢の跡「タルパ戦争」忘れ去られた真実
2010年の夏、人工精霊・タルパ界隈なる⋯オカルト・スピリチュアル界の最果ての地で起きた謎めいた事件、タルパ戦争は⋯実際のところは、戦争と呼べるほどのものじゃなかった。いや、戦争ではなく、ただ計画的に行われたオカルト検証実験に過ぎなかった。当初、様々な角度からこの事件の真相に迫ろうと意気込んでいたが⋯情報を集め、分析を進めて行くうちに、次々と真実が明るみとなり、熱意のようなものが覚めつつある。せっかく、タルパ戦争をネタにしたノンフィクション風の再現パロディ小説でも創作して遊ぼうと思っていたのに⋯結論から言うと、タルパ戦争は「共有ダイブの公開実験」に過ぎない出来事であった。前回、想定される時系列を考え、作成して行くうち⋯今はそう確信するように至った。しかし、謎はすべて解明された訳でもない。
タルパ戦争がタルパ戦争と命名された理由
タルパ戦争が起きる前まで、木口氏や浮島氏らは共有ダイブ(のようなもの)を頻繁に行っていた様子が伺える。話を聞くと⋯どうも、木口氏や浮島氏は、幽体離脱や明晰夢の界隈を出身とする人物で、元から人工精霊・タルパ界隈にいた訳でもないようだ。それはともかく、共有ダイブの実践性と実現性を検証するため、2010年7月末の余裕のある時期にスケジューリングされ、公開的に実験が行われたものと思われる。もちろん、最初からタルパ戦争がタルパ戦争と呼ばれていた訳でもないだろう。誰が命名したのか定かではないが⋯恐らく、タルパ戦争終結後に放送された深夜アニメ「魔法戦争」から影響を受けたものと推察される。大方、木口氏、浮島氏、両名のアンチが面白おかしく誇張したのだろう。タルパ戦争終結後は、木口氏と浮島氏に対する誹謗中傷も激しく行われた。
誰が批判の声を上げているのか?
とにかく、木口氏と浮島氏に対する批判は激しかったようだ。匿名を良いことに掲示板であることないことを書き込まれ、浮島氏も自身が運営するブログのコメント欄が荒らされるなどの被害に遭い閉鎖に追い込まれた。皿梨氏が自身のブログで攻撃を行ったことを匂わせる発言をしており⋯まぁ、更梨氏もそれに加担していたのは間違いないだろう。しかし、それ以上、圧倒的大多数は別の者たちだろう。裏切られた!!騙された!!なる言動から⋯タルパ戦争に参加して、共有ダイブを体感できなかった者ではないかと疑う。結局、木口氏と浮島氏は身内の一部から裏切られ、攻撃を受けるはめになったのではないかと推察する。この点について確証はないので断言できるものではないが⋯例えは悪いが、投資勧誘詐欺の被害者の悲痛な叫び声、嘆き声に似てもなくない。
二人は出資法違反で全国に指名手配されている!?
以上の点からタルパ戦争「借金踏み倒し説」も浮上して来た次第である。その後に起きた数々の顛末は、実は⋯木口氏や浮島氏の儲け話を信じた被害者たちの喚き声だったのかもしれない。今頃、木口氏は長距離トラックの運転手として⋯浮島氏は北海道のダム工事現場で⋯身を隠すように働いているのかもしれない。下手をすると出資法違反で全国に指名手配されているかもしれない。まぁ、これは冗談だ。それよりも、更梨氏の言う「存在しないはずのタルパ」であるが⋯これも結論から言うと⋯と言いたいところだが、この点に関しては一筋縄では行かない。木口氏自身がXアカウント上でそれは別の話と否定しており、更梨氏の作り話として帰結するように思われる。また、暴走したタルパは木口氏固有のタルパで、その存在性と一貫性に疑いの余地はなくそもそも無関係。しかし⋯
存在しないはずのタルパ
よくよく考えてみると⋯その後の話の流れから、更梨氏の主張に一定の真実味が帯びて来る。作り話であることには変わりはないが、正確には⋯そのようにウソをついて真実を覆い隠す必要性に迫られたとなる。更梨氏は元々、浮島氏が提唱した邂逅型や共有ダイブに強い疑いを持っていた人物として知られる。つまるところ、実験中に暴走した木口氏のタルパの存在性と一貫性に疑いを持ったのだろう⋯更梨氏は客観性を確実に担保する意図からなのか?事件と無関係な幾人かの霊能者に霊視を依頼している。しかし、結果はいずれも「存在する」の回答である。だから、出井氏の話をでっち上げたのか?常識的に考えれば普通はそのように疑う。だが、更梨氏の言葉を慎重に読むと⋯暴走したとされる木口氏のタルパとは、別な何かが存在していることを遠回しで示唆している節がある。