人間の精神的構造(観念・心象・思念)について
オカルトの世界にいると⋯アストラル体やエーテル体なる概念をよく見聞きすると思う。これら人間の精神的構造は、オカルト実践における基礎理論であり、人工精霊やタルパにおいても本来必須とも言うべき知識である。とは言え、感覚的に掴みどころの難しい漠然とした概念となるため、人工精霊・タルパの世界におけるオカルト派の実践者でも、この点を考慮に入れず挑戦している人が大半になると思う。脳内現象派(科学派)の存在も考えれば、もっと具体性があり実践性のあるものが求められる気がする。そんな訳で、オカルトと科学の中庸、超心理学の観点から人間の精神的構造と思念体への応用について語ってみたいと思う。ただし、以降の内容は、当サイトの持論、独自研究である点は強調しておく。研究途上であり将来的に内容が変わる可能性もある。
超心理学的に見た人間の精神的構造
超心理学の観点から見た場合、人間の精神的構造は内側から外側に向かい、大まかに「観念」「心象」「思念」の三つに分けられるものと考える。さらに、観念は深層意識に由来する観念、顕在意識に由来する観念の二種類に分けられる。それぞれ、二層化完全に分かれて存在している訳ではなく、物理学で例えれば量子的なものとして心象の中で混在している。つまり、心象は複数の観念から構成されているもので、言わば原子的な概念になると言えるだろう。そう⋯思念は分子に相当する。この世に存在するありとあらゆる物質が、複数の原子の組み合わせの差異、分子により具現化しているのと同様、人間の思いや考え⋯思念と言うものも、心象の組み合わせから成り立っているものと考える。人間の精神的構造は量子的な層構造をした世界になると言えるだろう。
今だから明かせるタルパニウムと言う架空の元素について
人間の精神的構造は⋯既存のオカルトの世界観、西洋魔術の世界では、アストラル体やエーテル体などの精神体に、オブラートのように幾重にも包まれた感じのものとなるが⋯超心理学の世界では、量子、原子、分子と似たような感じに階層化された構造になる。まぁ、知っている人は知っているだろうが⋯私は以前、人工精霊・タルパ界隈をいじりまわして遊んでいた際、タルパニウムなる架空の元素を考え、界隈の住人をもじったキャラクターを多数登場させていた創作小説中に導入した。ベタなファンタジー小説に登場して来る「飛行石」と同様、物語の世界観の根底を象徴する物質として取り扱った。もちろん、タルパニウムは冗談であるが⋯冒頭から述べる意図、実は一つの思想であった点は伝えておく。将来的には、思念体世界の元素周期表のようなものを考えてみたい。
思念体は「心象」を時系列化させたもの
もちろん、超心理学的に語る精神的な構造世界は、無数の粒々の何かから形成される集合体ではない。量子的な階層云々は【比喩表現】に過ぎない。物事の現象を説明しやすくするための便宜上の概念と捉えて考えて欲しい。これは中国の自然哲学である「八卦」とも相通じ、観念を「爻」とするなら、心象は「卦」だろう。言葉通りに受け止める人が多過ぎるので念のため書き添えておく。次に、思念体との関係性であるが⋯思念体は分子モデルのように連結された複数の心象からなる(シチュエーションとしての)時系列、時間結晶のようなもの⋯と言えなくもない。つまり、特定の心象を順番通り繰り返しイメージすることで、意識の中で定着して作画崩壊のような状態も起きづらくなるし自動化も効率的に行える。変性意識による白昼夢でその再現を試みるやり方が良いだろう。
邂逅型としての後天性イマジナリーフレンドの基本理論として
ちなみに、一つ一つの要素としての心象は、固定化されたイメージでなくても良い。物理学における時間結晶は、同じ挙動(量子的な運動)を周期的に繰り返し無限再生し続ける閉鎖系となるが、ここで言う時間結晶は、同じ観念(感性や知性)に基づく多種多様で変幻自在なイメージの無限再生が可能な⋯いわば「小ダイブ界」となる。と、まぁ⋯以上の話は、当サイトが提唱する後天性イマジナリーフレンドの作り方に関する基本理論ともなる。これに型式の概念を織り込めば、邂逅型を核にする形で、創造型や発生型との融合が叶うかもしれない⋯今はそんな望みを持っている。以上の話に対して、なんだかよくわかんねぇよ!!とツッコミを入れたくなる人は多いだろうが⋯これから丁寧に説明して行こうと思う。発生型の究明も兼ねて考察を進めて行く。