自由気ままな心で精神と物質の関係性について思いを馳せる
超心理学について、少し詳しく触れておきます。心霊現象を具体例に、オカルト派や科学派と比較してみると⋯オカルト派は恐怖心を煽るように語り、科学派は冷や水を浴びせることに注力します。両者とも真逆の立ち位置にありますが、互いに信念を曲げず強制的、強行的な姿勢である点で似通っております。これに対して、超心理学は肯定も否定もせず、第三者視点で考察に徹するだけです。それでいて感性や直感を重視し、精神と物質の関係性について思いを馳せます。また、信じる信じないは個人の自由に任せ、誰かに何かを強制するつもりはありません。イマジナリーフレンドを幽霊と言うには無粋が過ぎますし、心理学のみで語るには危険です。何か危険なのかと言うと、心理学におけるイマジナリーフレンドの研究は、ネガティブな論調ばかりで何気に否定的です。
一般の心理学・精神医学のイマジナリーフレンド研究は真に受けるな
一般的な心理学、精神科の医師などによるイマジナリーフレンドの研究は、とても興味深いものですが⋯どれも発生メカニズムがネガティブなものとなっており、イマジナリーフレンド所持者に不安感を与えるものばかりです。幼少期における親からの虐待体験、環境や人間関係との不調和、いじめによる孤立など、正直なところ、偏見に近い感じが否めません。イマジナリーフレンドは意外と多くの人が体験している現象であり、多くが普通の生活環境での話となります。心理学や精神医学の世界に身をおいていれば、そりゃ心に問題のある人が身近な存在になって来ることでしょうし、関心もそちらに向きやすくなります。また、メンヘラは自己承認欲求が強いかまってちゃんなので、結果としてメンヘラの自称イマジナリーフレンドがネット上で目立っているだけに過ぎません。
定義論争と無縁な自由で束縛のないやり方
さらに、人工精霊やタルパの創出形態、型式を巡る議論からも距離をおくものとします。創造型、邂逅型、発生型のどれでもありどれでもない自由な発想で楽しみながらやれるものが一番です。空想世界におけるイマジナリーフレンドとの関係性や前提条件などのシチュエーションにより、ご自身がこれだと思う型式で誕生したものと考えて構いません。基本的には、自分が欲しいと考える姿や性格をしたものをデザインして、それを空想世界で求めるのですから、多くは創造型相当になると思います。しかし、これが絶対のやり方やルールと定めたい訳ではありません。空想世界はすでに多く住人が住んでいる前提で作りますから、その中から瞬間的に想起できたり、ランダムに出現して来ないとも限りません。熟練度が増してダイブが極まれば、そういう現象も起こり得るでしょう。
従来の人工精霊・タルパの作り方にない新しい手法
空想世界の学校に通う妄想でもして遊んでいれば、そのうち、学内でもっとも気の合った存在がイマジナリーフレンドに進化するかもしれません。空想世界の中で会社やお店を経営して、社員の募集をかける妄想でもして遊んでいれば、応募して来た存在の中にイマジナリーフレンドの候補がいるかもしれません。存在そのものをゼロベースで考えて一から作り上げて行くよりは、シチュエーションや話の流れから、出会ったり発生させる方が意外にかんたんかもしれません。このように、空想世界とその中で作るイマジナリーフレンドは、創作的、文学的な要素が強いとも言えるでしょう。これは既存の人工精霊やタルパの作り方にはない方法と言えるでしょう。ライトノベルでも読んで楽しむような感覚でやった方が、精神衛生上よろしいと思いますし成功率は高くなると思います。
型式(創造型・邂逅型・発生型)について
創造型、邂逅型、発生型⋯はじめての方には、一体、何の話かさっぱり解らないと思います。人工精霊やタルパを手に入れる方法とし、大まかに三つの型式があるとされています。まず、ゼロベースからデザインして作り出されたものを創造型、次に、ダイブ中に遭遇して獲得したものを邂逅型、そして、まったく意図せず出現して来たものが発生型となります。基本的に人工精霊やタルパは作るものであることから、創造型以外のものはイマジナリーフレンドに近いものになります。発生型は完全に本来のイマジナリーフレンドの形態だと言えるでしょう。ただし、冒頭でも述べた通り、本来のイマジナリーフレンドは幼児のみに起こり得る心理現象です。創造型や邂逅型のような前提条件がない上、病理的な幻覚症状と区別がつかないため、発生型は誤解を生み出している型式となります。