人工精霊タルパを作る前の知っておいて欲しい予備知識

投稿日 2025.09.25 更新日 2025.09.29

なんだか懐かしいな。この画像⋯覚えておるもんは覚えておるやろ?なんも知らん人はコルコバードのキリスト像やろ!としか思わんやろが⋯そんな訳で、みなさん!お手を拝借!いや、なんでもない。さて、タルパの作り方を学ぶ前に⋯前提となる諸々の予備知識、心得のようなもんについて学びましょう。以前のように注意事項や警告のようなもんは書き連ねません。どうせ、真剣に受け止められず、自分は大丈夫!とスルーされますから。もう開き直って⋯気軽に始められて気軽にやめられるタルパを提唱します。もちろん、安全第一なのは言うまでもありません。とりま、義務とか責任とか⋯あまり強迫観念的にやらないようにお願いします。頭おかしくなります。それよりもちゃんとオカルトや心理学を真面目に学ぶべきです。基本がなってないヤツに限ってそんなこと言う。

タルパは形而上の思想であり、哲学的な思考態度で臨まないと本質に迫れません。無意識とは何か?タルパ界隈でこれを本気で考えた者が今までいたのか⋯強い憤りのようなものを覚える。本当の意味での無意識について考えましょう。

多様性を認める

何のためにタルパを作るのか?目的は人それぞれになります。それに応じてタルパとの関係性も様々なものとなります。友達として⋯兄弟姉妹として⋯恋人として⋯夫婦として⋯親子として⋯何かの師弟として⋯義兄弟の契りを交わした仲として⋯いろいろあって良いと思います。また、人間型のタルパに限る必要はありません。アレルギー持ちで動物が飼えないので、その代わりに動物型のタルパを作って愛玩しても構いません。私が他で運営しているタルパに関する大変に叡智な姉妹サイトは持論に過ぎません。美少女やイケメンのタルパがどうこうは⋯ただの冷やかし、冗談半分です。真に受けるな。まぁ、でも⋯大半はやっぱりアレでしょう。それはともかく、個人的な事情でタルパを語る人が多過ぎです。いろいろな人生と家庭があるように、タルパ観も人により変わります。

不思議な二面性を認める

タルパはオカルト的には幽霊の一種で、イマジナリーフレンドとはまったく異なるものになります。しかし、心理学的には深層意識(潜在意識)の中にある無意識で、イマジナリーフレンドとまったく同じものになります。イマジナリーフレンドは無意識です。また、両者はしばしば「不可視の存在」とも称され、見えないけど(自動化で)存在している⋯存在していないけど(視覚化で)見える⋯と言った面白い矛盾もあります。自分のタルパを他人に見せることはできませんが、タルパの作り方を伝えることはできます。他人のタルパを見ることはできませんが、タルパに関する意見交換やアドバイスはできます。それで互いに共感したのであれば、それはその人達のタルパ実践における共通認識、確信、再現性とも言うべき大切な要素(タルパニウム)になります。

タルパニウムは個人的に考えた造語ですが⋯複数のタルパーやイマジナリーフレンド所持者の共通要素を組み合わせて体系化することができれば、それはそのまま再現性の高いタルパの作り方、訓練方法になり得ると考えます。

人工精霊タルパの視覚化と自動化

タルパ界隈の頻出用語になります。視覚化は霊視の一種で、自動化はタルパの自我形成のことであり、一つの独立した意思を持つ存在⋯オカルト的に一番わかりやすい言葉で説明してしまうと、霊魂を作り上げる訓練になります。霊視したタルパの霊体に対して霊魂を醸成することで、徐々に交信ができるようになり、最終的に本物の人間と変わらぬ対話ができるようになります。タルパの霊魂を醸成するやり方として、一人二役と呼ばれる自動化の訓練法が用いられています。視覚化と自動化⋯いずれも、タルパの原形イメージとその動き、声などの視聴覚的効果を、現実空間に重ね合わせた状態を無意識化する技法となります。タルパの姿を本当に目で見えるようにしたり、タルパの声を本当に耳で聞こえるようにする訳ではありません。従来と言うか本来のタルパの作り方は以上です。

尚、交信によるタルパとの意思疎通法ですが⋯タルパと会話する言語方式と、タルパと意思を交換し合うテレパシー方式の二通りがあります。前者の方式が一般的となっておりますが、魔術や占術のスキルのある人の中には後者を選んで実践している人もいます。

そもそも無意識とは何か?

視覚化と自動化は⋯無意識化と同義になる訳ですから、タルパは無意識の集合体と言っても過言ではありません。無意識はタルパの本質になると言えますし、タルパは意図的に作り出すイマジナリーフレンドとも言える側面を持ちます。とりあえず、無意識が何であるか?これをしっかり理解せずしてタルパは語れませんし、これを踏まえた上で訓練しないとタルパを作り出すことはできないはずです。しかしながら、タルパ界隈では長らく無意識に関する定義が放置されていたため、誤ったやり方でタルパを作る人が続出⋯結果、無意識化できず、憑依と称したなりきり行為、内在性解離や双極性障害などの気分障害、解離性同一性障害と同じように考える人が増え始めました。無意識化を前提としない一人二役による自動化の訓練の常態化による乱用、誤用が急増します。

一人二役の問題点

タルパを自動化するための典型的な基礎訓練法、一人二役について改めて考察してみたいと思います。まぁ、多くは美少女やイケメンと言った人間型になると思いますが⋯タルパの原形イメージに話しかけても何も反応はありません。一方的に話しかけても自動化が進むことはありません。ちなみに、タルパとの意思疎通は脳内音声が基本です。声を出す必要はありません。では⋯どうすればタルパが動きを見せたり声を出し始めるのか?タルパの反応を予測しながら、即興の一人芝居を地道に続け、徐々に予測的な思考を減らして無意識化していきます。しかし、これには重大な欠陥があります。ただの「なりきり」との違いが不明瞭であり、予測ではなく連想が正しいやり方です。また、訓練は特別な意識状態下で行う必要があり、それに関してまったく言及されておりません。

無意識化のプロセス

思考と思考の間から生まれる自然な着想⋯つまり、連想が自動化に最適です。着想とそのトリガーとなった思考の組み合わせを一つの記憶情報として、深層意識に刻み、タルパの無意識化を図ります。予測は単一思考に過ぎませんので無意識化は難しいです。暗記学習的な記憶情報となるため、経年劣化による忘却、変質も避けられません。また、深層意識にアクセスするためには、変性意識状態と呼ばれる特別な意識状態になる必要もあります。変性意識は様々な条件下でのものがあり、程度の差も大きいため一口に説明するのは容易でありませんが⋯代表的な例として、瞑想や夢を見ている状態などが挙げられます。通常意識状態で一人二役の訓練を行うと、自分自身の無意識をタルパの返答(投影の反射心理)として導き出してしまったり、ゲシュタル崩壊を招くリスクもあります。

一人二役に代わる新しい訓練法

一人二役による訓練手法自体は否定しません。瞑想やヘミシンク音源などを用いて、変性意識状態になった上で行えば問題ありません。着想を促す思考は⋯タルパの性格や挙動に関する設定条件に基づく内容にすると良いでしょう。設計した通りに育つことはありませんが、想定していた範囲内で自動化は進んで行くはずです。しかし、瞑想が面倒なのか何なのか知りませんが⋯タルパ界隈で変性意識に対する理解が一向に進まず、通常意識状態でもタルパは作り出せるものとすら語られる始末です。乱用や誤用によるなりきり行為も横行するようになり、本来のタルパ実践像から大きくかけ離れたものとなっているのが現状です。一人二役の改善は見込めないので、思考と思考の間から着想を得ると言う⋯自動化の本質的な部分だけ踏襲した、別の新しいやり方を提唱したいと思います。

自動化の本質をシナリオ化する

着想とそのトリガーとなる思考の組み合わせからなる単一の記憶情報は、自動化の基本要素となり⋯本来、変性意識状態による訓練を通じて、これを深層意識へ無意識として定着させて、タルパの自我を形成していきます。持続的な訓練を通じて、膨大な量を発生させ続け、連携化も促しタルパの自我を一つの意思にまとめ上げて行きます。本来は⋯しかし、オカルトや心理学の専門家を気取る訳ではありませんが、現状はツッコミどころ満載です。とりあえず、九官鳥やオウムに言葉を教えるようなスタンスでは何だかつまらないでしょう。また、変性意識を意図的に誘発させるのではなく、気づいたら自然とそうなっていることに越したことはありません。トリガーとする思考を時系列化して、自動化済みを仮定したタルパとの交流シナリオを作成、それを空想して遊べば良いと思います。

英語脳とタルパ

タルパの反応を一人二役で予測するやり方は⋯英語を頭の中でいちいち日本語に変換しているのと同じくらい効率が悪いです。脳内翻訳は英語が苦手な人の特徴です。英語が得意になるきっかけは、幼児が母国語を体得して行くように⋯英語を英語で理解する快感を覚えた瞬間(変性意識)です。ただ、最初のうちですけどね。そのうち、無意識化されて通常意識状態で使いこなせられるようになります。中高生諸君は⋯早い内から、英語に対してそのような接し方を自覚、体得した方が絶対に良い。同様にタルパを自動化しようと予測するのではなく、すでに自動化されているものと信じきって、空想遊びや夢小説作りをしていた方が良いと言える。本当に自動化が進めば物語は勝手に広がって行くし、気づけば⋯現実の日常生活でも、タルパと自然な対話ができるようになっているはずだ。

前提条件を忘れないように

最後に是非とも指摘しておきたい話があります。従来の一人二役の訓練法に関する問題点はさることながら⋯今日のネット上におけるタルパは、チベット密教のタルパとは一切関係ありません。密教に関する知識や技は一般人には解り得ません。きちんとした指導者の下で修行を積まないと体得できません。独学は極めて困難な思想となります。タルパ界隈でチベット密教に関する知識を披露している者は、表面的なもので密教の本質まで理解しておりません。実際、突っ込んだ内容に及ぶと説明できない者がほとんどです。チベット密教の思想に基づくタルパは、チベット密教の寺院で十年以上から修行しないと作れません。その上で尚もタルパでチベット密教を語る者は詐欺師なので注意しましょう。人工精霊タルパちゃんをAmazonのレビューでこき下ろしていたお前だよ。