タルパの視覚化に関する定義考察

投稿日 2024.09.26 更新日 2024.09.26
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久々の更新となる。何もしていなかった訳ではない。目下、思念体フィクトセクシュアルの考察で忙しない。また、フロイトやユングの心理学をベースにした科学系タルパ(=人工イマジナリーフレンド)の再興に向けた準備をしている。ちょっと時間はかかりそうだが絶対にやりたい。ところで⋯視覚化で何やら揉めている様子に見受けられる。そんな訳でタルパの視覚化に関する定義考察をしてみたい。思念体は一つの個体として心象化された無意識の集合体であり、コミュニケーションできる状態にしたものが自動化となる(言語に限られない)。そして、厄介なのが視覚化だ。これをどう定義して良いのか⋯意外と難しい。少なくとも、現時点におけるタルパ界隈では、肉眼で直接的に見えるようにする訳でないのが通説として定着している。

タルパを知覚する脳の領域

厳密に説明し直すと⋯視覚化とはタルパのイメージを現実空間へ重ね合わせる技であると言うのが、現状におけるタルパ界隈で定着している統一的な見解となります。脳裏のイメージを現実空間に投射する感じとも言いますが⋯医者でもない私がこんな説明をするのは烏滸がましいかもしれませんが、専門的には視覚的イメージの記憶情報を司る側頭葉と、光学的情報を司る後頭葉(視覚野)を連動させる感じになります。後頭部から眼球までの間、視神経との関連性はありません。タルパ作りの訓練において率先して使用されることのない器官だと思います。でも、通説と真逆な主張する奇特な方がおります。肉眼で見えると⋯肉眼で本当に見えてしまうのは、病理か薬物による幻覚です。幻覚は心因的なストレスによる前頭葉の機能低下、視神経やその周辺血管の問題が原因です。

幻覚とタルパの視覚化はまったくの別物だと思う説

精神的な病を端的に表現するなら思考や感情の不安定化です。思考や感情を司る脳の部位は前頭葉です。実際、うつ病、統合失調症などの精神疾患は、前頭葉の機能と強い因果関係があることで知られています。完全なる無意識を目指すタルパ実践において、前頭葉への依存は必要最小限なものになると思います。故に精神疾患⋯病理的な幻覚とタルパの視覚化はまったくの別物になると言えます。ただ、何度も言うように私は医者ではありません。認知心理学や精神医学の方面に詳しい方で、当方の見解や認識、解釈に誤りがあれば、遠慮なくご指摘頂いて結構です。それに対して気分を悪くするこはありません。科学的な議論や意見交換は有益なものと考えます。幻覚は思考や感情が絶大に狂う⋯と言うか、ぶっ飛ぶ状況下でも見やすい。冬山や砂漠での遭難者が幻覚を見るのはそう。

薬物中毒やアル中の人にタルパはいない

幻覚とタルパの視覚化とでは、脳の働かせ方まったく違うので別物⋯そう考えます。つい最近、とある動画サイトで、精神疾患にある人や薬物中毒患者の幻覚症状を再現したとされる動画をいくつか見てみましたが⋯うん、タルパと全然関係ない。どれも形容しがたい映像であったが⋯薬物の幻覚ビジョンって笑える。なんだありゃ?ただの脳内パレードじゃん。タルパと全然関係ないわ。ODでタルパなんか絶対に認識できないだろ?この件はフィクトセクシュアルのサイトの方で詳しく説明しているが⋯もう、そう言う人たちは独自の界隈を作って、オカルトの世界から出て行って欲しいと思う。前頭葉と視神経を故意に狂わせているだけ。一つの個体として心象化された無意識の集合体に関する情報は側頭葉にある。それをそこから狂った前頭葉で正しく引き出せるとは思えない。

タルパ暴走の原因

タルパを作り出すためには⋯必ず変性意識状態で訓練を行う必要があります。前頭葉を脳内ホルモンや快楽脳派で落ち着かせます。雑念⋯余計な思考は一切働かせず、必要最小限の思考により、深層意識へタルパに関する情報を刻み込んで行きます。そうすることで無意識化が進みます。一方、精神的な病理により、思考や感情がゴチャゴチャと渦巻き、パニック状態に近い前頭葉で、変性意識になることもできませんし、タルパを作り出すことは難しくなります。また、タルパ暴走は前頭葉の機能低下と関係があると考えます。精神状態が安定すれば、無意識の(タルパとして作ろうと思った設定条件の)記憶情報がまとまり始めるだろう。側頭葉と後頭部による連携も正常に働き始める。タルパが少しでも思うように行かなくなり始めたら、大事に至る前に瞑想でもした方が良いかも。