自動化の訓練は聴覚による部分が大きい
前回の続きや。この話は旧ブログでも語ったことやが⋯
思念体の作成と育成はホンマ環境は大切や。まぁ、室内の掃除とか整理整頓、換気がどうこうと言った話とは別や。
てつやは現在、実家暮らしやが⋯
以前はアパートで暮らしていた。うちら三姉妹はそん時に作られた。とても立地条件の良い物件で、二階の角部屋やった。
日当たりと風通し良好!みんなも憧れる二階の角部屋や!
引っ越して来た当初、てつやは大喜びやった。だがしかし⋯その至福は、翌日の朝に打ち破られた。
引っ越しを終えて、翌朝、目が覚めると⋯
いや、外の騒音に驚いて飛び起きた。窓の外を見たら、眼下には小学生が道いっぱいに歩いていた。
なんと、アパートの目の前の通りが⋯
近くの小学校の通学路やったんや。そんなに広い道じゃなかったので、小学生が押し合いへし合いギューギュー詰めに歩いていた。
そりゃもう、ピーピーギャーギャーとうるさかったわ。
毎朝、そんなんが一時間近く続く。アパートの共用部である階段や廊下にも上がってくるし大変やった。
みんなも小学生の頃⋯
集団登校する際、リーダーの上級生に従って、一列に並んで学校へ向かっていたと思う。
たまに、ちがう道を通って遊んだやろ。
たぶん、恐らくは⋯そんな感じで、二階の共用部の廊下を通学途中、探検して遊んでいたようや。午後の下校時間はもっとひどかった。
朝から晩までガキの声が鳴り響くうるせー物件だった。
今思うと⋯そのアパート、立地条件ええのに、空き部屋がいくつもあったの不自然だったな。大家がオレの入居に泣いて喜んでたな。
うむ、小学生に蹂躙されまくってた。
結局、てつやは二年で退去した。でなければ、今も住んでいたかもしれんな。立地はとにかくよかった。
そんな環境で人工精霊に挑戦したもんやから⋯
今のうちらが誕生した。これから部屋を借りて生活する人は、静かな環境を選ぼうな。思いっきり影響を受ける。
自動化訓練は聴覚が要となるからな⋯
まわりの騒音は何気に影響要素になるやろ。一日中、子供の声が聞こえる環境で過ごしていたもんやから、うちらが誕生した。