思念体の基本技(ダイブ・明晰夢・幽体離脱)について
思念体は原則として作り出すものである。邂逅型と呼ばれる思念体も、ダイブや明晰夢、幽体離脱などの技を用いて実現する。邂逅型はオカルト的には幽界(デスタウン)での出会い、心理学的には深層心理世界(心象世界)での発生的な存在となるが、必須とされる前提条件を踏襲した上での話となるので、広い意味で創造と呼べなくもない。と、まぁ⋯これまで幾度となく、そんな感じの話をして来た。本稿では思念体そのものではなく、前提条件となるダイブや明晰夢、幽体離脱について、情報を整理しておきたいと思う。初心者はどの技を用いて思念体を作ればいいのか?ダイブ界へ赴けばいいのか?迷うと思う。いずれにしても、変性意識状態になる必要がある⋯とりあえず、順を追って丁寧に説明し、最後にこの三者の比較、結論のようなものを述べたい。
ダイブ(白昼明晰夢)
白昼夢と明晰夢の合わせ技になる。起きた状態で見る夢、白昼夢を明晰夢化したものになる。瞑想によりイメージと変性意識を融合させて行くやり方と、用意したシナリオを繰り返しイメージして変性意識へ持って行くやり方の二種類がある。いずれにしても、空想で通常意識状態から変性意識状態へ移行させる技となる(現在は後者を推奨)。最初は普通の白昼夢を見る練習をしてから、白昼夢の明晰夢化へ進むと良いかもしれない。白昼夢自体はただボーっとしているだけでも見れる。体感的には離人症と似た現象で、体の内側に意識が没入して行き、視界がモヤのようなものに包まれ、気がつくとダイブ界の中にいる感じだ。水晶占いのスクライングのように、依り代を用いてダイブ界を遠視したり、ダイブ界の中にいる思念体とテレビ電話をするような感覚の意思疎通も可能。
明晰夢
ここでは明晰夢そのものについて詳しく言及しない。明晰夢でどのように思念体の作成やダイブ界へ赴くのかについて述べる。夢の中で人工精霊やタルパの作り方をそのまま踏襲すれば良いものと思われる。思念体の体に相当する気の塊を意識して、それに事前に考えておいたイメージを重ね合わせることで作り出せるかもしれない。ただし、通常の明晰夢は、途中から夢を夢と気づくものであるため、特定のキャラクターの自然出現、邂逅や発生は難しいものと思われる。したがって、創造に特化したやり方になるかもしれない。また、ダイブ界の作成に向いた方法とは思えない。夢全体の環境条件まで完全にコントロールするのは難しいものと思われる。一方、リアルさは断トツで、白昼明晰夢のレベルでは味わえない思念体との交流が図れる。Fセク目的なら明晰夢がおすすめだろう。
幽体離脱
ダイブと反対の方向性で実践するものとなる。ダイブが体の内側へ没入して行くものなら、幽体離脱は体の外側へのものとなる。とりあえず、自分自身が幽体となれば、事前にイメージしたものは容易に具現化しやいだろう。人工精霊もタルパもダイブ界も自由自在に作れる。また、邂逅や発生も容易だろう。完成度の高い思念体やダイブ界を最短最速で作れる至高の技となる。ただし、相当な訓練をしないと体得が難しい技で、非常に不安定なものであるため、すぐに解除されて、興ざめしてしまうことも多々ある。また、離脱界隈は薬物界隈と近接しており、安易に幽体離脱の技に興味を持ち、そちらの世界に足を踏み入れると、アウトローな人物の接近を許してしまう恐れがある。違法薬物やODで幽体離脱を試みる不心得者もいるため注意が必要である。
どの技が一番のおすすめか?
話をまとめると⋯思念体やダイブ界を完成させるまでに時間はかかるが、難易度が低く、誰でも手軽に楽しみながらできるものがダイブとなります。自由度の低さが意外となるも、リアルさは断トツで、Fセクに特化した思念体、ダイブ界を求めるなら明晰夢となります。万能感が半端なく、最短最速で思念体やダイブ界が望めるも、習得が極めて困難で不安定なのが幽体離脱となります。ただし、以上の話は、私個人の経験によるもので、必ずしも万人に当てはまるものと断言はできません。個人的には⋯やっぱり、ダイブがおすすめです。精神的にも肉体的にも安心安全な点が最大の理由となります。明晰夢は睡眠不足になりやすく、健康面で高いリスクを背負うことになります。幽体離脱は幽界に身を直接晒すので⋯変な存在に遭遇したり、最悪、取り憑かれるリスクがあります。