とある界隈の三大聖地を比喩表現したオカルト夢小説
ヲチスレ⋯ほんま、しょーもない場所である。しかし、これを「国」と称するなら、人工精霊・タルパ界隈の某まとめサイトと某アンテナも、同じように弄らない訳にはいかない。私は差別が大嫌いである。なので、平等の精神でやらせて頂く。そもそも、某まとめサイトの自作自演事件、某アンテナの管理不作為とメンヘラ迎合は目に余る。これをギャグ化してはいけない理由はない。ウィキスタン共和国とアナテスタン共和国の誕生である。なぁ、倉臼文磨よ⋯お前の田作り講座も見ていると美味そうだ。弄らせろ。タズキスタン共和国でええな?大統領はお前の叔父である倉臼文助だ。ああ、もうすぐクリスマスか⋯そう言えば、まだ、やり終えていない事があったな。この三つの国を紹介する前に⋯クリスマスがやって来る前に⋯先にそいつをやっておこう。
◇ ◇ ◇
とあるジャーナリストの自宅前—―
戦闘服に身を固めたガタイの良い男たちが静かに集結していた。
男たちはロツアからガ島へ亡命して来た元スペツナズの隊員たちで、回収班と呼ばれていたクリスマスプレゼント没収のスペシャリストたちだった。彼らに狙われたら⋯⋯プレゼントは確実に没収または破壊される。
隊員の一人が⋯⋯とあるジャーナリストの自宅玄関先に忍び寄り、玄関のドアを触診でもするかのように確かめる。
「ここだな⋯⋯」
ポケットから粘土のようなものを取り出しドアの表面に張り付けると、雷管を刺してその場から離れる。直後、爆竹のような小さな音が鳴る。施錠部分を破壊された玄関のドアは、その衝撃でだらんと開放された。そして、後ろで待機していた複数の男たちが⋯⋯玄関の中へ一気に突入する。
部屋の主は一升瓶を片手に握りしめた状態で、仰向けで大いびきをかきながら寝ていた⋯⋯発破音にすら気づかなったようだ。まぁ、都合いい。
「去年贈ったクリスマスプレゼントを探せ!」
小隊長と思しき男性が指示を出す。
1DKのボロアパートの一室だから、捜索に時間はかからないだろう⋯⋯最初はそう思われていた⋯⋯しかし、容易に発見できなかった。
「転売されてしまったのでは?」
一人の隊員がそうつぶやくと⋯小隊長は寝ている男を凝視する。
「仕方がない⋯⋯全員、このまま第二フェーズへ移行する!」
部屋の中にいた隊員たちが、おもむろにリックからハリセンを取り出し、寝ている男の周囲を取り囲むよう配置についた。
小隊長の号令とともに、掛布団は引っぺがされて、乾いた音が激しく鳴り響く。最後は布団ごと部屋から連れ出され、近所の用水路へ放り込まれた。これがクリスマスプレゼントを不正な手段で受け取った者の末路である。
◇ ◇ ◇
次回、冒頭で紹介した三つの国について詳しく語ろう。