これまでの考察を総括する意味も込めて、ここ一度、思念体の作り方に関する情報をまとめておきたい。本稿の内容を今後のさらなる研究活動のための土台としたい。人工精霊やタルパは原則として作り出すもの⋯当初はそのように主張していたが、今後は邂逅や発生、変遷などのプロセスも含め、大きな意味としての「作る」としたい。今ではすっかり邂逅型に魅了されているが、邂逅なる語彙はあまり一般的でない。まぁ、そんな話はともかく⋯フローチャート形式で旧来方式のものから、当サイトが売りとする後天性イマジナリーフレンドまでの情報をまとめる。今後の研究活動の行く末も決まる要となる情報になるだろう。あわせて、ダイブ界作成の流れも最後に掲載しておく。チベット密教のものは叶わないだろうが⋯道筋は見えて来るだろう。
従来方式の人工精霊・タルパ錬成プロセス
容姿設定・装飾作業 (意識的に行う一時的な静的視覚化) |
- 基本的に現実空間を背景にした作業となる
- 最終的に人工精霊やタルパと現実生活を共にすることを目指す
- 今日において人工精霊とタルパの違いは依り代の有無でしかなく、タルパは事実上、人工精霊と同義である
- 依り代は気分的な問題に過ぎず、破壊しても人工精霊を消せる保障はない
後天性イマジナリーフレンド錬成プロセス
シチュエーション再現 (シナリオ設定に基づく演技的な空想) |
- 後天性イマジナリーフレンドにおける依り代は必須でない
- 白昼明晰夢の場合でも依り代はなくても構わないが、うっかりダイブを防止するためにも導入を強く推奨する
- 思考的な空想と演技的な空想をループさせて様々なシチュエーションを空想
- 現実空間を背景にした視覚化は精神安全面から行わないものとする
ダイブ界作成プロセス
連携化 (個別の空想が連結) | | 自律化 (連携化と比例する) |
- 方向的感覚とは重力や前進/後退等の移動的感覚
- 事象的感覚とは幽体離脱やドアを開ける等の行為を契機にダイブする感覚
- 思考的空想と演技的空想のループで多くの空想を量産する
- 思考的空想と演技的空想のループの過程でイマジナリーフレンドも作れなくはないが、ダイブ界の完全統一後を推奨
思考的空想と演技的空想について
準ダイブ界は従来の人工精霊・タルパ界隈のダイブ界(内界)に相当します。部屋のような小さな空間となります。こちらも基本的には思考的空想と演技的空想の組み合わせで作り出します。ただ、簡素なデザインをしたものが多くなると思いますので、イマジナリーフレンドやダイブ界ほど何度も繰り返してループさせることもないと思います。事前にデザインしておいたものを、空想でそのまま想念融合させるだけの形となるので、それほど難しくはないでしょう。思考的空想は舞台設定や登場人物、シナリオのようなものをアレコレ考えながら空想します。演技的空想は思考的空想で決めた内容に基づきシチュエーションを楽しみます。変性意識でまどろむ状態の中で、変な力は入れず自然に「夢」を見るような感覚で楽しみましょう。繰り返しているうち勝手に自動化もされます。