思念伝達と思念共有について

投稿日 2023.04.03 更新日 2023.04.05
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前回の記事で触れた「主観と主観の共感」について詳しく語ろう思う。これは占いの世界でもよく知られた「思念伝達」の一種で、それにより何らかの価値観、イメージなどが想起される現象を「思念共有」と言います。ただし、占い界隈のものは霊能力に位置付けられたオカルト的なものであり、客の依頼に基づき、占い師が第三者となる人物へ念を一方的に送る形のものになります。具体的には、片思いの相手に自分の気持ちを送り届けて欲しい等、恋愛絡みの相談内容が多くなるようです。基本的に霊力の弱い一般人がそれをやると、生霊返しによる霊障が起きる危険性があるので、プロである我々が代わりにやってあげますよ⋯と言うものになります。ここでは占い界隈のそれと異なり、超心理学的な視点から思念伝達と思念共有について説明します。

オカルト要素抜きで見た思念伝達

まず、オカルト要素抜きで占い界隈の思念伝達を語ると⋯実は、占い師と依頼者の間で思念伝達が行われているだけで、それにより共有された思念を依頼者が引き継ぎ、依頼者自身が第三者から共感を得られやすい状況に変えているだけと考えます。心理学的には自己暗示と言うことで話が片付けられてしまいますが⋯スピリチュアルの世界で言うところの「引き寄せの法則」を、占い師の力を借りて無意識に誘発させているだけに過ぎません。第三者と直接会う機会がない状況でも、人づてになんらかの影響を及ぼしている可能性があります。占い師が第三者へ直接的に何かを伝えているのではなく、占い師との思念伝達により依頼者の深層心理にあるリミッターとなる何かが解除され、依頼者自身が第三者へ働きかけていると言えます。尚、霊感系の占術を否定するつもりはありません。

思念伝達の原理は伝言ゲーム

超心理学的に見た場合、思念伝達とそれによる思念共有は、直接的な相互関係の状態にある者同士で発動されるものです。伝言ゲームのような感じのものとなります。第三者、まして、合ったこともない人物へ遠隔的、直接的に力を及ぼすのは困難だと考えます。呪いの類も本人の耳に入らない限り効きません。藁人形は本質的に怨みを抱いている者の存在証明、証のようなものとなります。藁人形に限らず、わざわざ、形あるもの目に見えるもので残す意図はそこにあります。まぁ、呪いそのものは不能犯ですが⋯本人に伝える、伝わると脅迫罪として検挙される場合もあるのでやめましょうね。少し話が逸れてしまいましたが、当事者間でないと発動は容易でないと言うことです。考えたり思っただけで、相手に何らかの力が伝わるほど、この世界の摂理は華奢でありません。

思念共有は心のテンプレート

思念伝達そのものは誰でも容易に発動します。ただし、前段で述べた通り、直接的な相互関係状態にある者同士に限定されます。リアルでの対面対話はもちろんのこと、電話やメール、ブログやSNS、ネット掲示板など、あらゆる媒体で確立が可能です。それにより共有された思念を元に、双方で新しい状況がスタートします。思念共有されるものはテンプレート、概念、見本みたいなもので、それに基づき、双方で独自のパラレルワールド的な世界観が作られると例えても良いでしょう。双方のそれは似て非なるものとなります。よく、運気は人と人との間から発生すると言われていますが⋯風水を超心理学的に見たら、思念共有に関する統計ルールと言えなくもありません。思念そのものである思念体が思念共有されない訳がありません。実は邂逅型や発生型がそうかもしれません。

思念共有が引き寄せの法則の発動原理

思念伝達と思念共有、イメージ的にまずは思念伝達から行われ、次に思念共有が起きる流れに思われますが⋯察しの良い方ならもうお気づきだと思いますが、思念共有されるものを事前に用意して、後から望む人物との思念伝達を確立することも可能です。前半でも述べて来た通り、占い界隈の思念伝達により願望が叶うのは、客である依頼者自身が無意識にそうしているからです。まさに、引き寄せの法則の発動原理そのものと言えます。引き寄せの法則は本人が無自覚、無意識であるほど効き目抜群です。また、直前でも触れた通り、風水や家相などもそうだと言えます。これは一般的な話になりますが⋯独りよがりで一方的な自己主張で、建設的な何かが生まれることは絶対にあり得ません。人工精霊・タルパの世界がギクシャクしているのはそれが原因だと言えます。