イマジナリーフレンドに精神的な症状を緩和する効果があるのか?

投稿日 2023.02.11 更新日 2023.08.04
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重度のうつ病や双極性障害、内在性解離など、妄想性の症状が伴うものには禁忌になります。イマジナリーフレンドと認識した存在は、自我の一部が擬人化したもので、現状における症状をより悪化、促進させる原因となります。無意識に感じるものがイマジナリーフレンドで、積極的かつ意図的に感じるようになったものが人工精霊やタルパなのかもしれません。両者ともそう大差はありません。行き着く先は統合失調症、最悪は隔離病棟です。しかし、必ずしもすべてのケースがこれに当てはまる訳でもありません。妄想性の伴わない軽度な症状であれば、スピリチュアル的なものは生きる勇気と希望を見出してくれるものです。本来、魂の救済機関たる宗教がその役目を果たします。お寺や教会に行くのが一番ですが⋯実践可能な許容範囲について説明します。

軽度のうつ病なら症状緩和効果あり

現代はストレス社会です。思い通りにならない現実社会の中にあって、自分を応援してくれたり支持する存在は貴重です。心の支えでありストレスに立ち向かうための原動力となります。しかし、現代は核家族化が進んでおり、昔であれば祖父母がその役目を担ってくれたものです。また、昨今の個人自由主義的な風潮から、友人同士であっても他人の悩みに直接関与するのは避けられる傾向にあります。そこでイマジナリーフレンドを発生させてみたり、人工精霊やタルパを作ろうと言う訳です。あなたを全力で応援して、精神的に支えてくれる運命の相棒となることでしょう。ただし、本格的なうつ症状が現れるようになってから作り始めるのはおすすめしません。このままだとうつ病にでもなりそうだな⋯そう感じた時にやり始めるのが一番良いタイミングだと言えます。

自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群の場合

これはあくまでも私個人の見解となりますが⋯この場合、やっても問題ないと考えます。ただし、自身の症状をよく理解しており、日頃から現実社会を生き抜くための努力をしている方のみに限られます。これらの症状には数多くのメリットもあり、天才肌の科学者や芸術家に多いことでも知られています。とにかく、集中力が常人よりもズバ抜けており、人工精霊やタルパを理想の状態に作り上げることのできる資質を持った人達とも言えます。一般的に悪いように捉えられがちですが、現実社会で優れた実績や結果を出している方は意外に多く、長い目で見ると常人よりも社会貢献度は高いと言えます。また、人工精霊・タルパ作成は他者とのコミュニケーションを仮想的に模擬体験、検証する行為も兼ねるので、マイナスに働くことはあまりなさそうに思えます。

パニック障害の場合

この場合こそ実践を推奨します。傍らに信頼できる誰かがいることで症状を抑えられることでしょう。それがイマジナリーフレンドや人工精霊、タルパであったとしてもです。先を焦らずゆっくり時間をかけて、運命の相棒と共に人生を歩んで行くと良いでしょう。パニック障害以外にも軽度の不安障害なら有効的なものとなることでしょう。この手の症状は孤立感を和らげるのが一番です。ただ、注意して欲しい点として⋯急いで作ろうとしないこと、そして、あまり他人のやり方に惑わされ過ぎないよう心がける点です。自分は自分、他人は他人で楽しみながらゆっくり挑戦して行きましょう。とにかく楽しむことです。自動化の達成度もあまりこだわらなくて結構です。このため、ネット上のイマジナリーフレンド等に関するコミュニティへの参加は避け、参考程度に留めるべきです。

性同一性障害の場合は要注意

異性であるべきと考える本来の自分自身の姿が反映される恐れがあります。このことが原因となり、双極性障害や内在性解離などの精神疾患を発症することはないと思われますが⋯自分らしさを失い、逆に不安感を増長させる原因になり得る可能性はあると思います。この手の心の問題を抱えている方は、イマジナリーフレンドや人工精霊、タルパに手を出すのは避けるのが望ましいと思われます。私個人的にも性別は体ではなく心にあるものと考えております。その心の内側に向かって働きかけるものよりも、男装するなり女装でもして楽しみ、心の外側に向けて発散、解放させるものの方が良いように思われます。ただし、これは私見に過ぎません。リスク性を十分考慮に入れた上でやるでのあれば問題はないと思います。ただ、心に余計な負荷をかける結果にならないか懸念します。