内在性解離とイマジナリーフレンドとの関係性について

投稿日 2023.02.03 更新日 2023.02.06
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双極性障害による問題もさることながら、内在性解離と呼ばれる精神疾患を発症されている方も、スピリチュアルの世界では頭痛の種と化しています。感情の起伏差を個別化することで、双極性障害を解離性同一性障害と言い換えたり、それぞれの人格をイマジナリーフレンドに置き換える行為は、なんとも理解しがたいものですが⋯これ以外にも、気質が分離されて不安定化した自分自身の人格、自我をわざわざ個別化して、それぞれを独立した意思を持つ存在、イマジナリーフレンドと称するパターンも多く見受けられます。人工精霊やタルパが自然発生したと称する者も、単に内在性解離による思い込みと思われます。双極性障害に由来するものより質が悪く、様々なトラブルの元凶と化しております。そんな人達に救いはないのか考えてみたいと思います。

内在性解離とは何か?

強いストレスが原因で人格が分離する精神疾患になります。解離性同一性障害との大きな違いは、記憶が飛ばず主人格から分離した人格は、主人格に付き従うよう存在している点にあるようです。解離性同一性障害のように記憶が消失する人格交代はありません。内在性解離の場合、人格分離と言うよりは気質や性格の分断、分散による意識の不安定化⋯と言った方が、より正確な表現になるような気がします。このような形態の相似性から、分離した人格をイマジナリーフレンドと誤認したり、自然発生した人工精霊やタルパと思い込んでしまう原因となっております。この点は解離性同一性障害も同じことが言えますが、分離した人格は本人の一部であり、本来、自分自身が持っていた一面となります。断じて、イマジナリーフレンドや人工精霊、タルパなどではありません。

責任回避手段として悪用される内在性解離

精神的な疾患で見えたり聞こえるもので幸せなることはできません。内在性解離で認識された存在は、ストレスやトラウマが擬人化、キャラクター化しただけのものに過ぎません。その正体は自分自身の一部であり、当然、主人格と葛藤する運命になります。程度の差こそあれ、多くの場合、自分の中で別の自分と戦うことになるようです。この状態を放置すれば、最終的に別の存在へすべての問題や悩みを責任転嫁して、満足感や幸福感を得ることを覚え始めます。もちろん、それは一時的なものに過ぎません。精神的な依存性が強くなるため、薬物中毒患者と同じ状態に陥ります。これには二つのパターンがあります。存在に怒りをぶつけるやり方と、怒りを他者にぶつけ「あれは私でなく私のイマジナリーフレンドが勝手にやったこと」と言い訳をするパターンです。

実態は内在的な心理投影

本当は自分自身が解決すべき問題なのに、イマジナリーフレンド(と思い込んだ存在)に責任転嫁することで問題から逃れようとします。内在性解離と言うよりは「内在的な心理投影」と言った方が適切かもしれません。投影とは他者を批判する際、本当は自分自身の問題なのに、それで因縁をつけて相手を貶めるアレです。レッテル貼りなんかその典型例になると言えるでしょう。前項目で述べた二つあるうち一つ目のパターンは、基本的に自己完結されているので、それほど周囲への影響、被害は発生しません。しかし、二つの目のパターンは、第三者がいなければ成立し得ない形態となるので非常に厄介です。主人格で友好的な交流を求めて特定の第三者に接近つつ、他方で別人になりすまして理不尽な批判や誹謗中傷をするなどして、主人格の精神的な安定を保とうとします。

解決が難しい内在性解離による自称イマジナリーフレンド

もちろん、内在性解離に罹ったすべての人が、上述して来たような問題行動を起こす訳ではありません。統合失調症と同様に多くの人が治癒して社会復帰されています。そのためにも、適切な医療機関やカウンセリングを受ける必要があると言えます。一般的に言われている通り「自己統一感」「意識の統合」の獲得が治療の早道となります。しかし、擬人化やキャラクター化は強い愛着心の裏返しとも言え、一度でもイマジナリーフレンドや人工精霊、タルパと認識してしまったら、治療は困難なものになると推察されます。もう、そうなると⋯愛着心を表返させる以外に方法はないと言えるでしょう。一度、存在を全面肯定させることで主人格との関係性が改善、本物のイマジナリーフレンドへ変わったり、あるいは、自分と同化するように消えるかもしれません。