死の概念がなくなる未来

投稿日 2023.01.21 更新日 2023.06.22
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意識世界は波動の世界である。スピリチュアルの界隈でも、しばしば、人間の意識と波動の関係性について語られ、それに伴い「量子力学」が引き合いに出されるが⋯超心理学的に見た場合、意識世界は時間から解放された空間、摩擦係数や空気抵抗のない非物質的な場所となるので、エネルギー減衰のない永久機関的な素晴らしい「死後の世界」となるだろう。理想的かつ究極的な情報記憶媒体になり得る。許容されるデータ容量も無限だ。生前、時間軸に沿って蓄積して来た情報(記憶や知識)は相対化され、時間を進めたり遡らせるなどの可変が可能となる。思考状態も時系列化され温存されるので、意識が波動の世界の中へ移って来ても、生前からの思考が引き続き可能となる。つまり、自我を保ちながら、脳内で起きていたすべての認知現象を保存できる場所となる。

永遠の明晰夢として

人間の意識をそのまま波動の世界へ送り込めば⋯肉体は失えども、意識は永久不滅のものとなる。よく、意識世界は四次元の世界とも言われるが、意識世界の中では、生前の頃のような世界や肉体は、心象のデータとして仮想的に再現されるので、永遠の「明晰夢」を見続けることになるだろう。生前からの続きを楽しんだり、生前に成し遂げることのできなかった望みを実現できる場所となる。死後の世界としての意識世界、波動の世界は、まさにその人にとっての天国、理想郷、ユートピアとなる。だから、今をできるだけ楽しく過ごし、できるだけ良い感情に満たした状態で死ぬのがベストになる。そうでない者は地獄のような場所になるだろう。では⋯どのように、生死と言う生命体の自然摂理が、機械的な何かに置き換わり、意識が永遠に保たれるようになるのか考えてみたい。

未来は我々の想像を遥かに超えた発明品でいっぱい

昨今は量子コンピューターが注目を集めているが⋯遠い未来の文明社会では、別次元に干渉することのできるロジックゲート(論理回路)や記憶素子が開発されているかもしれない。マイクロブラックホールやミニワームホールが封じ込められた時間結晶とか⋯ゼロ秒で膨大なデータを処理したり計算する現実時間を超越した演算回路なんかも登場しているかもしれない。人間の脳とこれらの電子デバイスが直結できているようになっているかもしれない。これに全力でツッコミを入れたくなる人は少なくないだろう。まぁ、そこは⋯縄文人がインターネットやiPS細胞を語るようなぶっ飛んだロマンを喚起させる半分冗談交じりの話と受け捉えて欲しい。あまり、真に受けないで欲しい。しかし、未来は我々の想像を遥かに超えた発明品でいっぱいに溢れているのは間違いないだろう。

リアル攻殻機動隊の世界

現時点において、視神経と光学センサ(人工網膜)を直結することは医学的、技術的には可能な段階に入っている。そう遠くない将来、視覚に障碍を持った人は全員光を取り戻せるだろう。その段階までに至れば、視神経以外の神経にも電子デバイスを繋いで、脳に多くの付加価値を与えようと考え始めるのは必然だろう。それが別次元空間を封じた素子の搭載された電子デバイスなら、人間の意識に無限の可能性が広がる。どんな人でも複数桁の暗算を瞬時に行えるようになるかもしれない。誰でも六法全書を丸暗記できるようになるので弁護士は過去の職業になるだろう。まぁ、そんな現実世界の問題はどうでもいい。いや、このあたりから、良い意味で現実はどうでもいいものに変わって行くだろう。人々は自らの意識を⋯別次元にすべて委ね始めるようになるだろう。

人工的に作られた意識世界をオカルト的に見ると

ここで一つの疑問が浮かんで来る。技術的に発見、開拓された別次元空間は、本来の意味での「死後の世界」になるのか?である。結論から言うとまったく別物になるが、最終的にそうなると言える。前々回あたりの記事で「最終的にすべての意識が存続できる世界線、永劫に意識が転生できる世界線へ収束」と書いたと思う。意識世界を技術的に開発することのできた世界線がそうだと言えかもしれない。つまり、すべての意識はそこへ集められて本物の死後の世界に成り代わる。もっとも、当人たちは死と認識せず、永遠の命を手に入れたものと歓喜していることだろう。転生のようなものも意識世界から別の意識世界へのものへ変わるかもしれない。人工的に作られた死後の世界は、ネット上のオカルト界隈でよく語られている「デスタウン」に相当するものになるのかもしれない。