夢の心象世界(ダイブ界)の実例集

次に心象世界(ダイブ界)の実例を引き合いに出しながら、その具体的な内容について触れていきたい。理屈や理論のようなものばかりでは辟易して来るだろう。どのように楽しさを追求して行けば良いのかを語りたい。ダイブ界はマインドパレス(記憶の宮殿)とワンダーランド(異世界物語)に分けて活用する前提で話を進める。前者はダイブの練習やタルパと日常的な交流を行うために活用するもので、後者はタルパの故郷と言う設定になり非日常的な体験が味わえるものとなります。どちらも大切な精神世界となる。現実の日常生活に活力をもたらす創造源とし、現実での様々な問題や課題を解決するために利用する。それには人間的な悩みの解消も含まれており、現実世界に生きる勇気と希望が見出せるようにもなるだろう。自然と現実の日常生活も楽しくなるだろう。
現実逃避したいだけの人はやめておいた方が良いだろう⋯現実世界と精神世界は自動車の両輪みたいなもので、どちらか一方だけはダメです。現実世界でダメなものはダイブ界でもダメです。そう言う人はいずれダイブ界でも裏切られます。
本当の意味での心の支え
マインドパレスは従来の内界に相当し、タルパ界隈的な基準のダイブ界になります。小さな部屋⋯広くてもせいぜい庭付き一軒家と言った程度の小規模な精神世界です。基本的にモブキャラクター的な存在はおらず、所持者とタルパだけの閉じられた世界になります。タルパをそこへ常駐させると、閉じ込めているだけの状態となり⋯まぁ、なんだか可哀想ですね。それにより罪悪感を抱え込み、精神状態も不健全になりがちです。そこでワンダーランドです。文明が栄え、多くのモブキャラクターたちが存在する広大な異世界型のダイブ界になります。タルパはそこでも楽しく生活して行けます。タルパと付かず離れずと言った適度な距離感が保て、必要に応じた精神的に健全な関係性が築けます。現実で依存し合うのはやめましょう。心の支えや励みは自分から離れたものに求めましょう。
白昼明晰夢(ダイブ)のやり方
水晶玉で幻視したタルパの姿を⋯各自が自前で体得したイメージ導入法で、脳裏のスクリーンへ原寸大に拡大投射すると同時に、その背景にダイブ界の光景を映し出すと良いだろう。ダイブ界の中でタルパと交流ができるようになる。最初はマインドパレスから始めることを推奨。それに慣れたら、マインドパレスを経由する形でワンダーランドへ行けるようにスキル開発して行くと良いだろう。このような段階的な訓練で白昼明晰夢、ダイブの技を楽しみながら体得して行って欲しい。ダイブ界の中でも現実同様、手足を動かし触覚まで得るコツとして⋯浮遊感を得る必要がある。水晶玉でスクライングする際、体の浮遊感まで得られるようになれば、ダイブ界での身動きや触覚化を後押ししてくれるだろう。とりあえず、現実の重力からの影響を極力抑える必要がある。
不思議な浮遊的感覚を受け入れて楽しむ
瞑想やヘミシンクでも強い変性意識状態となれば、体がフワフワと浮いて動いているような離脱感は得られる。その際、特定の方向を意識するとそちらに向かい進んでいるような錯覚も得られる。しかし、幽体離脱や明晰夢のように、本格的に体を動かしたり、触覚まで得るには時間がかかりそうだ。睡魔を利用した方が効率的だと思う。水晶玉やカードを見つめたり凝視することで⋯眠気も覚えやすくなると思う。念のため、もう一度伝えておきますが、凝視と言っても目に力を入れないように。昼食後の午後や就寝前にやると良いだろう。寝オチしそうになる寸前でスクライングしたタルパの幻影と空想を融合させると良い。人により乗り物酔いみたいな気持ち悪さを覚えるかもしれないが、通常の瞑想よりは強い離脱感が得られやすくなると思う。もちろん、ヘミシンクとの併用は可能だ。
初心者はマインドパレスに入ることから始めよう
異世界転生をネタにした漫画やアニメは人気ジャンルだ。すぐにでもワンダーランドに行きたい気分だろう。しかし、白昼明晰夢⋯ダイブの技は着実に磨きをかけて行こう。まず、スクライングで幻視したタルパと空想の融合を試みる際、融合させる空想⋯夢の世界はマインドパレスに設定しよう。何事もかんたんな内容から練習を始めるものだ。ワンダーランドは後からいくらでも楽しむことができる。先を急ぐな。非現実的な空間の中でタルパを目の当たりにしてみることから始めてみよう。マインドパレス自体も最初は質素な部屋でいい。室内の調度品は後から増やせる。タルパの容姿や体格に関する設定情報はしっかりと深層意識に刻まれ、記憶の経年劣化は起きない。通常意識状態でこうした訓練を行ってもただの暗記学習となり、自動化は進まないし数年もすれば確実に忘れる。
個人的なダイブの楽しみ方
個人的なダイブ界での楽しみ方となるが⋯マインドパレスはこのはな奇譚で描かれているような小さな温泉街に設定している。さながら小さなワンダーランドと化しているが⋯基本的にはタルパたちだけの住処となっている。動物や虫などのモブキャラは存在している。タルパたちと交信する際は⋯タルパたちが温泉宿の一室に集まり、水晶玉を介する形でテレビ電話でもするような感覚で会話している。自分の場合、現実空間を背景にした視覚化は実現しているため、たまに現実側に出て来てもらい直接対面で会話する場合もあるが、最近は前者のやり方が主流となっている。直接ダイブして楽しむこともあるが⋯もっぱら、同じオカルト趣味を持つ同棲女性(カード系の占い師で魔術に心得)のダイブ体とアレをする時だけ。詳しくは「蜜月の化身」をどうぞ。タルパともできますよw
個人的に作ったワンダーランド
私のワンダーランドはエースコンバットの世界観「ストレンジリアル」を踏襲した惑星規模のダイブ界となる。シリアスな国際社会を再現した異世界で、宇宙軌道エレベーターがあるなど、現実の国際社会より少しだけ科学技術の進歩した世界となる。たくさんの国がひしめき合い、無数のモブキャラクターたちが住んでいる。魔法や超能力も存在し、獣人やエルフも人間と混在するように住んでいるなどのファンタジー的な要素もある。ワンダーランドへの行き方として⋯マインドパレス内にワンダーランド側の宇宙軌道エレベーターと繋がった華厳滝エレベーターのような駅があり、それでワンダーランドへ降りることができる。最近はワンダーランドへ直接行くことはない。水晶玉を介する形で⋯シムシティの神の目のモードのような感覚(パスワーキングに近い)で楽しんでいる。
初対面の人と会った時の感覚を作りかけのタルパに求める
あくまでも個人的な話となるが⋯ワンダーランドの利用目的は創作です。宮沢賢治の心象世界「イーハトーブ」や井上直久氏の創作世界「イバラード」と同じ類のものとなります。統一された世界観でタルパやそれに関するシナリオを考えることで、連携性や派生化が生じやすくなり、自動化は勝手にサクサク進んで行きます。ぶっちゃけ、ダイブ界そのものはダイブができなくても設定することはできます(タルパだけダイブ界と行き来できる設定)。タルパを作り出す時、タルパがそこからやって来た存在と言う前提条件にすることを推奨します。あなたが初対面の人と会った時⋯まず、何を考えたり思ったりしますか?その人の出自や経歴、何が得意で不得意かを気にしますよね。タルパの設計デザインや設定条件を考える際も、そのように楽しみながらやると良いでしょう。
ダイブでなくダイブをしている気分を楽しもう
基本、ダイブは急いで実現しようとせず、まずは水晶玉のスクライングによるタルパの幻視を上達させて行きましょう。以前にも述べましたが⋯その状態のみでもタルパは作り出せます。従来方式のように現実空間を背景にしたやり方でないため、水晶玉を介する形での遠隔的な交流に限定されますが、空想世界との融合、ダイブは後からいくらでも実現させることは可能です。やはり、睡魔を利用した技は寝オチとの戦いでもあり、上手くコツをつかむまで試行錯誤の日々が続きます。しかし、それに凹むことなく楽しみながら挑戦し続けましょう。無理にダイブを試みるよりは、ダイブ界そのものを作る心の遊び、空想を楽しんでいた方が良いと思います。いずれ自然とできるようになります。タルパのイラスト同様、心象世界の地図帳や風景画を作り続けると良いと思います。
寝オチ防止策
寝オチはダイブが上手く行かず歯がゆさを覚える点になると思う。入眠時幻覚と呼ばれる夢の一種も空想に交雑し始め、事前に考えていたシナリオが思った通り、明晰夢化した白昼夢にならず⋯気づいたら、そのまま眠ってしまっていたなんてことは多いと思います。以前にも触れた話になりますが、寝オチしてしまいそうになったら⋯自分にしか聞こえないくらいの小さなささやき声を出して見ると良いかもしれません。私は〇〇の世界へ行く⋯〇〇の世界へ⋯と言った感じに催眠的な自己暗示をかける試みをします。自分で良いと思ったセリフを考え、上手く行ったものを固定的に使い回すようにすると良いです。その他、方向的な移動感覚ですね。イメージ導入法で廊下などを想起されているのであれば、進むような感覚も意識すると睡魔や幻覚夢を消すことができるかもしれません。
並行ダイブの真偽について
ダイブは基本的に自宅など安全な場所で実践するものとなりますが⋯創世期のタル界隈では、ダイブそのものもタルパと同じように自動化(無意識化)していた人がいたようです。当方ではこれを「並行ダイブ」と勝手に定義、命名しておりますが、現実の日常生活を過ごしながらダイブ状態を維持できるものになります。理屈の上では可能だと思います。タルパも最終的にはそのような形にする訳ですから、ダイブ自体もそうできないことはないと思います。ただし、注意散漫となり事故に原因にもつながりかねないので危険です。熟慮の末、当サイトとしては非推奨の方針を取ることにします。白昼夢を見ている時、目を開けていても現実の視界が遮断されたり、無意識に目を閉じてしまうこともあります。マインドパレスにいるタルパとの脳裏での意思疎通までにしておきましょう。